Nutanixのメリットその8: 統合されたセルフサービスでのデータベース管理 | Nutanix Community
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本記事は2022929日に投稿された記事の翻訳版です。

原文はこちら

 

 

Nutanixのメリットのシリーズのはじめに、我々はNutanixクラウドプラットフォームが動的な分散ストレージ自動化されたアプリケーションを意識したデータ管理、そしてきめ細やかな効率的なスナップショットなどのアーキテクチャ上の決断から、重要なアプリケーションやデータベースを稼働させるための優れたプラットフォームであるということを示してきました。Nutanixにはこれらに加えて、これらのビルディングブロックの能力を活用した、NutanixデータベースサービスもしくはNDBとして知られるセルフサービスのデータベース管理プラットフォームもご提供しています。NDBはデータベースの管理者が日々行うタスクを自動化したり、開発者がセルフサービスでのデータベースの展開を行うことを実現して支援し、データベースのライフサイクル管理に向けた自動化の中心として機能します。Nutanixストレージのパフォーマンスと効率性と共に、NDBは高性能なデータベースをあらゆる規模で提供することをもより簡単にすることができます。

 

高速でシンプルなデータベースの展開

NDBはデータベースの展開を事前に定義された環境に合わせたプロファイルを利用することでシンプル化します。ソフトウェアプロファイルはOSとデータベースエンジンのテンプレートで、一貫したソフトウェアのバージョンを維持するのに役立ちます。さらに、追加のプロファイルを利用して環境をカスタマイズすることもできます。コンピュートプロファイルではメモリやCPUがデータベースの要件を満たすように柔軟な選択肢を提供します。ネットワークプロファイルはこうしたデータベースを開発、検証、本番であろうと適切なネットワーク上に配置することができます。データベースパラメータープロファイルはそれぞれのデータベースエンジンをデータベースのサイズやメモリ要件に応じてカスタマイズします。これらを利用してWindows上のMSSQLで利用されるメモリの上限を決めたり、PostgreSQLのワーカープロセスの最大数を制限したりすることができます。もしもWindows上にMSSQLを展開する場合にはドメインプロファイルを利用して、ドメインとカスタムのOUに必要に応じて参加させることもできます。

 

開発者のセルフサービス

NDBはデータベース管理者(DBA)がユーザー、例えばアプリケーション開発者が開発/検証もしくは本番系での利用のためにセルフサービスでの展開を広く利用されるServiceNow、Ansible、Terraformなどのインフラストラクチャー管理や開発ツールAPI統合経由で実現します。これはつまり、開発者はほんの数クリックまたはコマンドで、新たなデータベースインスタンスのリクエストと展開ができるということで、いくつもの別々のコンソールを利用したり、DBAを煩わせたりすることはありません。開発者を支援し、彼らが構築集の新たなアプリケーションやサービスを支える迅速で簡単なデータベースへのアクセスを提供しながら、一方でDBAは依然としてあらゆるデータベース環境(上を参照)に対するコントロールを行うことができます。

 

コピーデータ管理 (CDM)

NDBでは展開とクローンのリフレッシュの管理を容易なステップで実現します。NDBはきめ細やかで効率的なスナップショットの記事で取り上げたNutanix Cloud Platformのスナップショットテクノロジーを使っており、クローンは高い容量効率を誇ります。結果として、ソースのデータベースのサイズによらず、クローンの作成とそのリフレッシュは迅速に行われます。データベースはシン-クローンとして再作成され、最小限のスペースしか必要としません。これは標準的なデータベースツールとスクリプトではソースのフルコピーが再生されるのとは異なります。NDBではソースとクローンが最新にリフレッシュされるスケジュールを設定することや、時間が来ればクローンを削除するスケジュールを設定することもできます。

 

データベースの保護

NDBでデータベースの保護を行う場合、環境の復元目標時点(RPO)と復旧目標時間(RTO)に合致する特定のサービスレベルアグリーメント(SLA)を指定することになります。これによって、NDBは秒単位でのポイント-イン-タイムリカバリーを提供する事ができます。インプレースリカバリでは、NDBはDBサーバー上のあらゆるローカルのログを確認し、データが失われるギリギリまでのデータを復元します。リカバリが最新データであるというだけでなく、ネイティブNutanixスナップショットを利用することで、それが大規模なデータベースであったとしても非常に高速なリカバリを実現します。NDBは更に、エンタープライズグレードのレプリケーションと災害復旧(DR)で取り上げた、ビルトインの可用性ドメインも活用して、バックアップを他のNutanixクラスタへとレプリケーションを行います。これはローカルのデータセンターでも、リモートのデータセンターでも、そして、Nutanix Cloud Clusters(NC2)でも構いません。

 

パッチ

NDBはソフトウェアプロファイルをデータベースのパッチ作業に利用して、データベースをセキュア、かつ最適化された状態に保ちます。新たなデータベースが展開された際に、このプロファイルは既存環境のデータベース環境の一貫性を保つために利用され、バージョンの乱立を防止します。本番系へ適応する前のLinuxべースのデータベースエンジンのパッチの検証を行う場合、NDBが管理されているサーバーの一つを選択して、データベースパッチを適応します。MSSQLの場合、新しいバージョンのソフトウェアプロファイルを作成する前にパッチの検証を行いますが、その場合、アップデートファイルもしくはパッチファイルを積み上げて新しいバージョンのソフトウェアプロファイルを作成します。新しいヴァージョンのソフトウェアプロファイルが公開されると、NDBはソフトウェアプロファイルを利用しているあらゆるデータベースサーバーにアップデートがあるかどうかを表示します。またその際に、すぐにアップデートを行うか、後々の日時でスケジュールして行うかを選択することもできます。

 

なぜこれが重要なのか?

Nutanixはエンタープライズのインフラストラクチャーは強力でありながら、同時に管理がシンプルでなければならないと考えています。Nutanixデータベースサービスは全く同じ約束をデータベースの管理ついても強力なNutanixクラウドプラットフォームのコア機能を用いることで、お約束いたします。NDBはデータベース管理を合理化し、一貫性と堅牢性、そしてセキュリティを保ったものにします。一方NDBは現在幅広く利用されている多くのデータベースエンジンもサポートしています。これにはPostgreSQL、Microsoft SQL Server、Oracle,MongoDB、MariaDB、そしてMySQLが含まれます。まとめると:

  • 展開エンジンによって、利用する組織の要件向けにカスタマイズが施された新たなデータベース高速で一貫した展開が実現します。
  • セルフサービスでの展開が可能なため、開発者が新たなデータベースを利用開始するまでに数日、数週間待たされるというようなことはなく、開発者が望むデータベースへ数分から数時間でアクセスができ、ソフトウェア開発活動を俊敏で繰り返し行えることで、市場への投入時間を短縮することができます。
  • CDM(コピーデータ管理)によって、新規のクローン、もしくはクローンのリフレッシュに迅速に対応ができ、結果としてあらたな機能、ソフトウェアの新バージョンの検証や導入のスピードを上げることができます。これによって管理者はもちろん、ユーザーも開発者もセキュリティを保つことができます。
  • データベースの保護によって、迅速な復元が実現します。これは最悪の事態が起こってしまった場合に大変重要です。 
  • パッチワークフローは環境をよりセキュアに保つことに役立ちます。これによって構成の乱立を防ぐだけでなく、環境に一貫性をもたせることができるからです。
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