本記事は2019年2月17日にGary Little氏が投稿した記事の翻訳版です。
原文はこちら。
圧縮の有効性
Nutanixクラスタ内で標準の圧縮を利用してデータベースを稼働させた場合にはどれほどの容量削減が期待できるでしょうか? TPCx-HCIベンチマークを稼働させた際には圧縮のみで、おおよそ2:1の削減を実現することができました。TPCx-HCIベンチマークはデータベース統合の構成をシミュレーションすることができます、つまり、ホストあたり多くのデータベースがあることになります。圧縮をしない場合のデータのサイズは45TBほどでした。
圧縮+暗号化
加えて、データの保存時暗号化(Data at rest encryption - DARE)を有効にしました。クラスタの機能を利用して、圧縮と暗号化の両方を実現することができます。(まず圧縮を行い、その後暗号化)もしもデータベースエンジン自体が暗号化を行う場合、それによって圧縮の効果は小さくなります。
データの生成
ZFSと同様に、Nutanixのファイルシステムは LZ4 圧縮を利用し、現実的なデータセットに対してインラインで2:1程度の容量削減の期待値です。TPCx-HCIベンチマークではE-Genデータ生成ツールを利用し、データベースを作成しました。E-GenはTPC-E ベンチマーク向けに作成されたツールで、機械が生成する文字列ではなく、国勢調査データとNYSEの株価リストなどの汎用的なリアルデータをもとにデータを生成します。