緊急性の高いアップデートがある場合、LCMがその他のアップデートを無効にするケース

  • 22 February 2022
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Nutanixは、LCM(Life Cycle Management)という機能を提供しており、Prism Web Consoleから操作できます。LCMを使用すると、クラスターのソフトウェアやファームウェアの各バージョン情報を取得して一覧表示したり、任意のコンポーネントをバージョンアップしたりすることが可能です。

このLCMを使用して、各ソフトウェアやファームウェアをアップグレードする際に、場合によっては以下の状況に遭遇することがあります。

このように [lcm] の [Updates] タブで、特定のソフトウェアやフォームウェアのアップグレードが無効化されて選択できない状態になることがあります。無効になったチェックボックスへカーソルを当てると、以下のように表示されます。

This update is disabled since there is an emergency update available. Perform that emergency update prior to attempting this. Refer to KB 9111 more details.

(利用可能な緊急のアップデートがあるためこのアップデートは無効化されています。このアップデートを試みる前に、緊急のアップデートを先に実行してください。詳細は KB9111 を参照)

 

これは、Nutanixが緊急にアップグレードすることが必要と分類した特定のバージョンのソフトウェアやファームウェアがクラスターで実行されている場合に、表示されるようです。その特定のソフトウェアやファームウェアをアップグレードするまで、その他のアップグレードは利用できない仕組みになっています。

ちなみに「KB 9111」を参照すると、緊急アップデートが必要と分類されているコンポーネントとその理由が確認できます。

KB 9111: LCM update is disabled since there is an emergency update available

上記の画像の環境では、実行しているAOSのバージョンが「5.15.5」であり、CVMの起動に失敗する不具合が確認されているために、AOSの緊急アップデートが必要と分類されていました。

今回は例として、AOSを「5.15.5」→「5.15.6」へアップグレードし、再度LCMを確認(インベントリを実行)したところ、その他のソフトウェアやファームウェアもアップグレードが選択できるようになりました。

LCMでは、このように緊急性の高いアップグレードを促す機能も実装されています。


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