本記事は2021年9月21日にSahil M Bansal氏とVidhi Taneja氏が投稿した記事の翻訳版です。
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NutanixはMicrosoftとコラボレーションし、より素早く、シンプルで、コスト効率性の高いクラウドへの道筋をご提供します。
近年、そしてこの18ヶ月は特に顕著になってきましたが、ITチームは常に進化し続けるビジネスニーズの真ん中で、増加し続けるハイブリッドなワークプレースをサポートするために、より俊敏にならなければならないというプレッシャーに晒されてきました。多くのビジネス部門では数年分にも値するデジタルトランスフォーメーションの活動を削減された予算の中で運用を行い、短時間に詰め込んできました。プライベートとパブリッククラウドベンダーの両方がそれぞれのお客さまのニーズ、それは多くの場合でオンプレミスとクラウドをミックスさせたインフラストラクチャ上で、ワークロードを稼働させる、つまりはワークロードとビジネスのニーズにより良く答えるための取り組みを行っています。
ハイブリッドクラウドアーキテクチャのアイディアは少し前から存在していましたが、そこにはいくつかのハイブリッドクラウドプラットフォームの急激な採用を阻む課題がありました。オンプレミスのデータセンターとパブリッククラウドの間の複雑なネットワークの管理は長きにわたる障害で有り続け、また、レガシーなアプリケーションをクラウド向けにリアーキテクトすることは時間のかかる作業でコストも高く付きます。もう一つの課題はそれぞれのクラウドのための複数の異なる管理ツールを使うことによって生じるサイロによる非効率性です。
これらの課題を解決し、お客様のITニーズを次なるレベルへとパワーアップさせるため、Nutanixはマイクロソフトとハイブリッドクラウドソリューションにおいて協業し、クラウドとオンプレミスの間の境界を融合させ、完全なハイブリッドクラウドエクスペリエンスをご提供します。
プレビュー開始: Nutanix Clusters on Microsoft Azure
Nutanix Clusterson Microsoft Azure を限定的なプレビューとしてアナウンスできることを大変喜ばしく思います! NutanixはMicrosoftと従来からあるデータセンターとクラウドの間のサイロを撤廃し、お客様がご自身のオンプレミスとAzure環境の両方のメリットを、統合管理プレーン、シームレスなクラウドをまたいだモビリティと共に実感できる一方で、既存のNutanixとMicrosoftへの投資を活用できるよう、力を注いでいます。Azure上のNutanixのクラスタで動作するワークロードからはAzureのサービスに容易にアクセスできるようにもなっています。
Nutanix Clusters on Azureに加えて、お客様はKubernetes向けにAzure Arcを利用してNutanix上はもちろん、Azure上のネイティブ環境で稼働しているKubernetesコンテナを管理する事ができ、レガシーなアプリケーションをモダナイズすることが容易になります。
NutanixのSenior Vice President of Product ManagementのThmas Cornely氏は
「我々はMicrosoft Azureと共に実現するハイブリッドクラウドプラットフォームのアーキテクチャを決定する際にお客様のニーズを真正面に据えて来ました。1時間未満の高速な展開、オンプレミスとAzureをまたいだ統合管理プレーン、そしてビルトインされたネットワーク機能によって、Nutanix Clustersはハイブリッドクラウドインフラストラクチャの管理の複雑さを完全にインビジブルにしたのです。」
と述べています。
ハイブリッドクラウドまでの簡単な3つのステップ
Nutanix ClustersはNutanixのハイパーバイザーであるAHVと管理プレーンPrismを含む業界をリードするハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)ソフトウェア上に構築されています。Nutanix Clusters on Azureを利用すれば、すでにNutanix HCIソフトウェアをご自身のデータセンターで利用しているお客様にとっては非常に簡単にオンプレミスのNutanix環境とAzure上のNutanixを統合することができるようになり、ハイブリッドクラウドアーキテクチャのメリット全体を得るために必要な完全なリフト&シフトエクスペリエンスを提供します。
NutanixとAzureでハイブリッドクラウドを構築し運用するまでのシンプルな3つのステップは以下のとおりです :
- Azure上にNutanixを展開: Nutanix Clusters Deployment コンソールからご自身のAzureアカウントを設定するところからはじめます。このグローバルなサービスでは、展開の自動化、クラスタのライフサイクル管理、IDとアクセス管理(IAM)、ロールベースアクセス管理(RBAC)、セキュリティ、拡張、メータリング、ロギング、その他のクラウド分散関連機能を提供します。Azureクラスタ内のベアメタルインスタンスの健全性を継続的に監視し、もしもインスタンスのいずれかがデグレード状態に陥った場合には必要となる修復アクションを実行します。
ユーザーはクラスタ内のノード数(最大16ノードまで)を決定し、Nutanix Clusters deploymentコンソールはNutanix HCIソフトウェアとAHVハイパーバイザー、Prism 管理プレーンをAzure Dedicated インフラストラクチャへインストールします。クラスターコンソールはその後、自動的にNutanix Flow NetworkingとともにFlow Gateway VMをユーザーのAzure VNet内へとインストールします。このGateway VMはNutanix上のユーザーVMがFlow networkingを利用する際の接続を提供します。
- オンプレミスとAzure環境の統合: Nutanixソフトウェアのインストールが終わって、Azureノードが起動されると、Nutanix Prism Central管理プレーンを利用して、オンプレミスとクラウドのインフラストラクチャを統合することができます。日々クラスタ管理、監視、そしてワークロードの運用に利用しているのと同じPrism Centralインスタンスを利用してオンプレミスまたはパブリッククラウド内のあらゆるNutanix Clustersを管理することができます。これはまた、組織において既存のツールセット、サードパーティ統合、運用の習慣やポリシーをオンプレミスのNutanixインフラストラクチャと同様にAzureの上でも利用できるということを意味します。
あらゆる場所で同じNutanixのエクスペリエンスで、完全な統合ソリューションを提供し、ロックインなく適切なワークロードにたいして適切なクラウドを選択することができるのです。
- 容易にワークロードを移行: このハイブリッドクラウドアーキテクチャの主なメリットは、異なる環境をまたがった完全なリフト&シフトエクスペリエンスです。あらゆる仮想マシン、スナップショット、コンテナ、そしてデータはオンプレミスのNutanixからAzure上のNutaixへとそのまま移動させ、またその逆も可能です。ビルトインされたプロテクションポリシーを利用して仮想マシンとアプリケーションをAzureノード上へとシンプルにレプリケーションすることができます。もしくはNutanix Moveツールを利用して、仮想マシンやアプリケーションを完全にAzureノード上へ移行し、データセンターのキャパシティを統合することができます。
Microsoft社のCorporate Vice President of Azure SpecializedのEric Lockard氏は
「我々のNutanixとのパートナーシップはお客様のクラウド採用の加速とシンプル化に貢献します。Nutanix Clusters on Microsoft Azureと共に、お客様はNutanix上のAzure arc-enabled Kubernetesを利用して、Azureとオンプレミスで一貫してコンテナ化されたアプリケーションを管理することができ、シームレスなハイブリッドエクスペリエンスを実現することができます。」
と述べています。
機能のハイライト
Nutanix Clusters on AzureはAzureによってもたらされるいくつかの機能、そしてNutanixによってもたらされるいくつかの機能が含まれます。主な機能は以下のとおりです :
- 数分で購入: Azureのようなパブリッククラウドの俊敏性を継承し、ユーザーは自身の既存のアカウント内のベアメタルインスタンスを、ほんの数分で展開可能です。
- オンデマンドのスケールアップとスケールダウン: Nutanix Clustersを利用し、ユーザーは自身のクラスタのキャパシティを容易にスケールさせることが可能です。ワークロードからのデマンドが増えた際にはノードをさらに追加し、もしくは可能な場合にはノードを返却することでコストを削減できます。すべて1-クリックで実行できます。
- 物理的なデータセンターを利用せずにグローバルへ拡張: 世界中のすべてのサポートされるあらゆるAzureのリージョンでワークロードを稼働させることができ、その地域リージョンでご自身のデータセンターを管理する必要はありません。
- 統合されたネットワーク: Nutanix Clusters on AzureはNutanix Flow networkingソリューションを利用し、統合されたネットワーク機能を利用することができます。Azure VNet内の内部サブネットをFlow VPC内の仮想マシンからGateway VM経由でルーティングして利用することができます。同じVNet内の外部サブネットはFlow VPC外部へのトラフィックのルートとして利用することができます。
- スマートホスト配置: Nutanix Clusters deploymentコンソールはホスト配置アルゴリズムをビルトインしており、多くの異なるラックに配置されたホストを選択、完全なラック障害時には異なるラックでのリカバリをインテリジェントに実行することで、クラスタのラック障害耐性を実現します。
- 自動ホスト修復: Nutanix Clustersは継続的にAzureノードの健全性を監視することにより、ホスト障害が発生した場合に自動的に新たなホストを提供し、クラスタの健全性を回復します。
- DRのコスト最適化: 小さな3ノードクラスタを27/7でAzure上で稼働させておき、災害復旧(DR)の必要性が発生した場合にのみ、クラスタを完全なキャパシティサイズ(例えば10ノード)にまで拡張します。これによって10ノードすべてを24/7でオンプレミスに10ノード分維持するシナリオよりも、コスト効率の高いソリューションが実現します。
- コストの可視化 & 統制: Nutanixはすぐに利用可能なハイブリッドクラウドリソースコストの可視化とコスト削減の推奨事項を提示するソリューションを提供しており、クラウドへの投資を制御下に維持することをお手伝いします。
主なユースケース & サポートされるリージョン
ビジネス継続 & 災害復旧: 主なハイブリッドクラウドのユースケースは計画的、もしくは非計画でのダウンタイム時にもビジネス継続性を保証することです。AzureのリージョンをアプリケーションのDRターゲットとして利用し、DRイベント時に数分以内に復旧を行います。これによって、DRに必要なセカンダリデータセンターのキャパシティを完備しておく必要性がなくなります。シンプルにサポートされるAzureのリージョンとNutanix Clustersを利用することで、重要なアプリケーションの復旧のためのDRプロセスの自動化することに役立ちます。
オンデマンドでのキャパシティのバースト: 季節変動や1回だけのデマンドのために、常に必要になるわけではない高価なデータセンターのキャパシティを確保するのではなく、自動的にAzureへとリソースのキャパシティをバーストします。さらに開発/検証チームが開発者の生産性を高めるために迅速にリソースを展開することにも活用できます。
Azureへの摩擦のないアプリケーションの移行: レガシーなアプリケーションをオンプレミスの環境からAzureへと、ツールセットの変更なく、コードの変更なく移行させAzureの採用を加速することができます。従来型の移行法にまつわる複雑さとコストを伴わず、素早くAzureへと移行することができます。Azureのサービスと容易に統合を行うことができ、アプリケーションのモダナイズを行うことができます。
サポートされるリージョン
プレビューは現在AzureのUS EastとUS West 2のリージョンでサポートされています。この2つのリージョンではAzure dedicated infrastructureは36コア、576GBメモリ、3.2TBのNVMe SSDストレージで構成されています。他のグローバルリージョンでも近い将来サポートされる予定です。サポートされるリージョンの詳細についてはNutanix Clusters on Azure websiteでご確認ください。
Société GénéraleのGroup Dupty Cheif Technology OfficerのKhaled Soudani氏は
「Société Généraleはハイブリッドクラウド戦略の採用を決定しました。こうした戦略を実装していくためにNutanixとMicrosoftのようなハイブリッドクラウドを構築、運用、セキュリティ要塞化、そして監視を手助けしてくれるパートナーが必要です。」
と述べています。
ネットワークとストレージのアーキテクチャ
Nutanix Clusters on Azureでは既存のAzureアカウントとネットワーク構成(VPN、VNet、サブネット)を利用することができ、これによってハイブリッドクラウドの展開と管理が容易になります。クラスタの作成プロセスの最中、Prism Centralインスタンスを展開し、Azureクラスタ上でFlow networking を利用することができます。Nutanix Clusters on Azure上とオンプレミスのクラスタ上で稼働するユーザー仮想マシン間のネットワーク接続を提供するため、Flow Gateway VMがAzure VNet内に展開されます。
Azure VNetとオンプレミスのデータセンターの接続はVPN接続はAzure Express Routeのようなご自身で選んだ方法で行うことができます。Nutanix Clusters on AzureはビルドインのDR、バックアップ、およびレプリケーション機能を利用することができ、ステートフルなアプリケーションのオンプレミスからAzureへ、もしくはその逆のシームレスなモビリティを提供します。Azure内のNutanix上で動作するユーザー仮想マシンも簡単にすべてのAzureサービスに接続することができます。
Azure上のNutanixクラスタではNutanixのハイパーバイザーAHVが稼働しています。AHVはローカルのNVMeストレージコントローラーをコントローラーVM(CVM)へ提供し、異なるベアメタルインスタンスをまたがったストレージアクセスを管理します。CVMのクラスタはエンタープライズアプリケーションが必要とするエンタープライズストレージ機能とともにすべてのノードをまたがった単一のストレージファブリックを提供します。Nutanix Clusters on AzureにはAHVがインストールされている一方で、オンプレミス側のクラスタではあらゆるNutanixがサポートするハイパーバイザー、もしくは3層の、非Nutanix環境上の仮想マシンのオンプレミスからNutanix Clusters on Azureへの移行もサポートします。
NutanixとMicrosoftに対する既存の投資の効果の最大化
プレビューの最中、ユーザーはNutanixソフトウェアおよびAzure dedicated infrastructureをいずれもフリーで利用することができます。しかし、ソリューションが一般公開された後は、お客様はNutanix ClustersをAzure Marketplaceからサブスクライブすることができるようになり、既存のMicrosoft Azure Consumption Commitment(MACC)を利用してNutanixソフトウェアとAzure dedicated infrastructure両方を購入することができます。Nutanixのお客様は既存のライセンスをNutanix Clusters on Azureへと移動させすることができ、プライベートとパブリッククラウド間で摩擦のない移行を実現することができます。ポータブルなライセンスに加えて、Nutanix顧客はpay-as-you-goまたは利用ベースの年間サブスクリプションモデルから選択してNutanix Clustersを利用することができます。
Azure Arcでクラウドの教訓をオンプレミスへ
NutanixとMicrosoftはNutanix Karbon と Azure Arcの間で協業し、オンプレミス、もしくはAzure上のNutanix HCI上での強力なコンテナとデータサービス管理を実現します。 この統合によってお客様はAzure Arc-enabled SQL Server、Arc-enabled KubenetesそしてArc-enabled data servicesをふくむ主なAzureサービスをNutanix環境内で利用し、統合インフラストラクチャ管理を最適化、拡張することができます。これによってNutanixのお客様はAzureのサービスをオンプレミスへ持ち込む事ができ、Azureのお客様はAzureとNutanix HCIをまたがる主要なインフラストラクチャとデータの管理を集中化することができます。お客様はAzure Arcコントロールプレーンのリソースグループ、RBAC、監査、その他の機能をNutanix環境へと拡張して、レガシーアプリケーションを徐々にモダナイズしていくことができます。NutanixとMicrosoftのカスタマーサービスチームはパートナーシップによってエンタープライズクラスのサポートを提供します。
NutanixとMicrosoft Azureによるハイブリッドクラウドの自由
NutanixとAzureは今日のITニーズをハイブリッドクラウドソリューションによって満たします。データセンターの変革をHCIによるプライベートクラウド基盤として開始させることができ、その後、ハイブリッドクラウド環境へと移行していくことができます。その結果は? アプリケーションとデータを運用上の摩擦や下支えするプラットフォームにロックインされることなくAzureへと移行することができます
- 完全な統制下に維持されたハイブリッドクラウドインフラストラクチャ
- 既存のAzureアカウントを統合ネットワークとともに利用でき、インフラストラクチャの展開と管理を容易に行える機能
- ツールセットの変更を伴わないシームレスなアプリケーションとワークロードの移行でAzureの採用を加速
- サーバー、コンテナ、データサービスに対する統合管理プレーンで、シームレスなハイブリッドエクスペリエンスの提供
Nutanix Clustersで多くの新たなスキルを学ぶ必要なく、容易にAzureを利用できるようになります。確信を持って長期的なすべての必要なインフラストラクチャ ーオンプレミスとAzureー についてのハイブリッドクラウド戦略を計画し、NutanixとAzureによるクラウドへの道筋を大きく加速させましょう。
nutanix.com/azureにアクセスして我々のハイブリッドクラウドインフラストラクチャについて更に詳しく学び、プレビューアクセスへサインアップしましょう。
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