ServiceNowとNutanixの統合 | Nutanix Community
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本記事は2019年10月9日にPaul Harbが投稿した記事の翻訳版です。

原文はこちら

 

Nutanixはエンタープライズの企業がパブリックとプライベートクラウド間のシームレスなエクスペリエンスを提供する完全なハイブリッドクラウド環境を必要としていると認識しています。Nutanixはイノベーティブな100%ソフトウェア定義のハイパーコンバージドインフラストラクチャとマルチクラウドサービスで業界をリードしており、お客様は規模を伴う環境の展開や自身のIT運用環境との統合の必要性を感じています。Nutanixはその豊富なAPIとX-Playのような製品におけるイノベーションによってこうした統合を実現しています。こうした領域において、我々はServiceNowとのより深く密な連携と、シームレスなIT運用とエンドユーザーエクスペリエンスを提供することにおいての戦略的なパートナーシップをアナウンスできることを誇らしく思います。我々の技術チームはServiceNowのSaaSサービスとNutanixインフラストラクチャの統合を実現するにあたり、彼らと非常に密に連携し、以下の領域にフォーカスしてきました:

  • ServiceNOW CMDBのNutanixハイパーコンバージドインフラストラクチャの検知とモデリングでの統合
  • ServiceNowのイベント、インシデントとNutanixのアラートの統合、及びX-Playによるその修復
  • ServiceNOWのリクエスト管理とNutanix上にホストされている場合のCalmプラグインによるその対応
図 1: Nutanix と ServiceNOW の統合フロー

 

なぜこれが重要なのか?

組織のIT環境がより大規模に、そして幅広くなっていくにつれて、ITプロセスはより確固たるもので、リスクを最小化、管理できるようなものを望むようになります。全てのエンドユーザーがITサービスを利用するにあたってよりシンプルな、単一窓口での方法を模索するようになり、全てを自動化したいと望むようになります!多くのプラットフォームが混在する状況において、ServiceNOWはそれら全ての集合地点であり、IT組織は1つの組の手順で、あらゆるプラットフォーム向けの普段利用するすべての承認フローをここにまとめようとしています。会社の収益や、人々の生活、金融市場への影響があるような重要なビジネスクリティカルアプリケーションを組織が動作させるようになると、合意済みの監査可能な繰り返し可能な手順が重要となります。

1. ServiceNOW CMDBのNutanixの統合と自動検知

NutanixとServiceNOWは検知とサービスマッピングのパターンから始まります。CMDB内でハイパーコンバージドインフラストラクチャが見えるということはITSM/ITOM環境での成功に不可欠です。ServiceNOWのITOMの最新リリース(2019年7月)ではNutanix AHVとVMware ESXiを動作させているNutanixハイパーコンバージドインフラストラクチャの検知の機能が追加されました。この重要なNutanixインフラストラクチャの要素と依存関係についてはPrism Centralを利用してパターンの情報を収集しています。お客様はNutanixのクラスタ、ホスト、仮想マシン(VM)インスタンス、カテゴリ、コントローラーVM、ストレージプール、そしてストレージコンテナの完全な情報を把握することができます。

主な機能:

  • AHV/VMware ハイパーバイザーソリューションのデータについてのNutanixトポロジの単一管理表示
  • ストレージプールとコンテナについての把握(空き容量 vs 利用可能容量)
  • イベントドリブンな検知によるほぼリアルタイムでの把握
  • Nutanixのカテゴリについての把握

我々のServiceNOWの”Visibitity to Nutanix(Nutanix環境の把握)”と題されたブログを及び、更にその先のServiceNowストアからどのようにアプリケーションをダウンロードするかのリンク、もしくはオフラインドキュメントをご確認ください。更にリリースアナウンスメントに含まれない内容についても参照いただけるようになっています。

2. NutanixのアラートのServiceNOWのイベント、インシデントとの統合

Prism Centralのヴァージョン5.11(2019年8月リリース)には新たなX-Play(発音は「クロスプレイ」)という機能が含まれており、webhookでNutanixのアラートとの統合がなされています。Nutanixのアラートが発生するたびに、X-Playはそのアラートを取り上げ、それに特化した何かしらを行うX-Playアクションを走らせます。NutanixはServiceNOWに特化した、事前に構成されたX-Playアクションを提供することで、その統合を遥かに簡単にし、NutanixアラートをServiceNOW API経由でイベントテーブルに送り込みます。

 

この統合はシームレスにCMDBの統合とシームレスに足並みをそろえており、事前にServiceNOWのITOMパターンで自動検出されたとConfiguration Item(CI)のイベントと合致しています。もしもServiceNOWのインシデントマネージャーを実装していれば、そのイベント管理モジュールはServiceNOW上に構成されているルールに則って対応するインシデントを作成します。

次のブログでこの話題に触れたいと思いますので、ご注目ください。どのようにそれを起動、動作させるかをお見せします!

3. ServiceNOWのリクエスト管理とNutanix上のサービス実行

Nutanix Calm はマルチクラウドアプリケーション管理フレームワークで、自動化、オーケストレーション、そしてライフサイクル管理をNutanixプラットフォームにネイティブに統合された形で提供します。Nutanix plug-in for ServiceNOWを利用することで、Calm blueprintをベースとしてサービスカタログを作成することができるようになります。Calm plug-inはApplicationの展開とライフサイクル管理をお客様がServiceNOWで定義したITサービス管理(ITSM)とIT運用管理(ITOM)手順を活用して実施できるようにするために役立ち、自動化によって利用開始までのスピードを早めることができます。

 

このプラグインは自動的にCalm blueprint、マーケットプレイスのアイテム、アプリケーションを同期させ、ServiceNOW内にサービスカタログしてアイテムを公開することを実現します。

 

動作時間の属性や変数はサービスがリクエストされるたびにそのリクエストを行った人が入力することもできますし、標準値として事前に設定しておき、入力時間を短縮、T-シャツサイズのサービスリクエストをServiceNowを通して実現することも可能です。

便利なユーザーダッシュボードで割り当てられているblueprintのまとめやオープンになっているリクエストのステータス、実行済みのタスク、実行ステータス、インシデント、そしてインシデントの状況を見ることができます。

 

主な機能:

  • ユーザー/グループへServiceNOW内のカタログアイテムについてのアクセスコントロールを割り当て
  • サービス実行の自動化起動前のServiceNOWの承認ワークフローとの統合
  • 成功、失敗についてのEメール通知
  • 展開失敗時にServiceNOWのインシデントを作成するオプション

Calm Plug-in for ServiceNOWのデモはこちらで参照可能です。

プラグインとドキュメントをGitHubからダウンロードするためにはこちら をクリックしてください。

どのようなアーキテクチャ?

図 2: NutanixとServiceNOWの統合のアーキテクチャ

 

上の図はNutanixとServiceNOWとの間のアーキテクチャを示しています。もしもServiceNOWのMid-Serverをインストールしていないのであれば、それをまず最初にインストールします。ServiceNOW MID Serverアプリケーションはプラットフォーム間、外部アプリケーション、データソース、サービスの通信とデータの連携を行います。

こちらをクリックしてMID Serverのインストールや構成についてさらに詳しい情報を入手してください。素晴らしいYouTube上のビデオも参考にできます。

MID Serverは自動検出とCalm Plug-inの両方で諒することができ、ServiceNOWとNutanix間でデータを連携させます。X-Playの場合、Prism Centralがデータを直接ServiceNOWのREST APIへ送信するため、Mid Server経由ではありません。

前提条件と互換性マトリックス

統合タイプ Nutanix側の前提条件 ServiceNOW側の前提条件
自動検出

1. Prism Central v5.10 以降

2. AOS/PE 5.9 以降

1. Madrid (Patch 2) もしくは London (Patch 8)

2. MID Server

3. ESXiクラスタの検出にはServiceNOW Plug-in for vCenterとNutanix plug-inが追加で必要

アラート統合

1. Prism Central v5.11.1 以降

2. Prism Pro ライセンス

3. AOS/Prism Element 5.9 以降

1. ITOM検出

2. ITOMイベント管理

3. ITOMインシデント管理

Calm Plug-in

1. Prism Central v5.10 以降

2. Nutanix Calm v 2.4 以降

1. Kingston または London

2. ITOMインシデント管理

3. MID Server

更に詳しい情報

もしもご質問があれば、このブログの下のフォームでいつでもお問い合わせください。可能な限りお答えしたいと思います。

ServiceNOWの統合についての実装のお手伝いが必要な場合、Nutanixのプロフェッショナルサービスはそのための高い知識を備えたエキスパートで設計、構築、そしてソリューションのカスタマイズのニーズにお答えします。詳しい情報についてはNutanixの営業までお問い合わせください。

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