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パブリッククラウドをセキュアにするハイブリッドクラウドののアプローチ

本記事は2019年8月22日にSteve Kaplanが投稿した記事の翻訳版です。 原文はこちら。 「データ漏洩はエンタープライズの屋台骨に明らかな影響をもたらしうるものであり、セキュリティチームはこれが起こらないようにするために細心の注意を払っています。しかしながら、データ漏洩の問題を悪化させているのはそれを支えているクラウドのテクノロジーでは有りません。 ー セキュリティに対する教訓がいまだ成熟しておらず、クラウドの採用に関して、過剰なまでに労を強いられるITスタッフとリスクを理解しないエンドユーザーの振る舞いそのものが問題なのです。」Info Security Magazine - 08/07/2019 キャピタル・ワンはパブリッククラウドに対して我々は子供同然でした ー AWSの実装はウェブサイトのケーススタディに記載されています。しかし、最近発生した1億件ものクレジットカードアプリケーションについてのセキュリティ漏洩は社にとってUS内で5億ドルもの罰金に相当することになります。 この問題はそれだけにはとどまりません。今年の4月の研究者による発表によると5.4億のFacebookユーザーレコードがパブリッククラウド上にサードパーティによって公開されているとのことです。同様に、この2月には「認定外部機関」によって2千4百万のDow Jonesの顧客レコードが公開されています。脆弱性と脅威についてのトレンドレポートによると、パブリッククラウドの脆弱性は2019年の前半において2017 年の同時期に比べ240%も増加しているとのことです。 パブリッククラウドのセキュリティは想定とは乖離している「サーバインフラストラクチャ の構成のミスはIT業界内においてデータ漏洩の最も重大な原因の一つであると考えられています。この人的なエラーは殆どの場合は意図したものでは有りませんが、重要な個人情報を外部にさらしてしまうような壊滅的な状況につながるだけでなく、ビジネスにおけるブランドを傷つけてしまうことにも繋がります。」Cyber Security Magazine, CS Media 12/26/2018 こうした重大な漏洩の問題への対応に関する記事はウォール・ストリート・ジャーナルだけでも幾つか見つけることができます。そのうちの一つがキャピタル・ワンがクラウドから

Nutanix Eraのその内部: タイムマシン(Time Machine)

NutanixはDB Tech Showcase Tokyoに出展しています。 Nutanix Eraを詳しく知りたいという方はぜひ当日御来場ください。以下の2つのセッションが予定されています。 D7 Session 2019.9.26 (木) 13:00 - 13:40 DB(データ管理)管理者にも利用者にも喜ばれる「データベース on Nutanix」 @ 凌 直孝Nutanixでオンプレのデータベース管理がどのように変化するのか、ご紹介いたします。 デモでは、いろいろな画面と新機能をご覧いただく予定です。 また、本セッションをご覧いただくだけで、Nutanix上でデータベースを動かすとどんなメリットがあるのか、全体的な運用イメージと合わせて描けるようになります。 D14 Session 2019.9.27 (金) 14:00 - 14:40 クラウド開発者にもインフラ担当者にも喜ばれる"Nutanix式"オンプレミス環境づくり @ 島崎 聡史Nutanixはハイパーコンバージドインフラ(HCI)というSoftware Definedな技術で仮想化基盤のシンプル化をリードしてきた企業です。最近ではセルフサービス型データベース管理機能、マネージド型Kubernetes、ネットワーク可視化&監視機能、S3互換オブジェクトストレージなどを提供し、クラウドネイティブな手法をオンプレミスに持ち込む仕組みに注力しています。 本セッションではこれらを実現するプロダクトについて技術的な観点で解説します。 本記事はProduct Marketing PrincipalのMaryam Sanglaji氏とGeneral Manager of Databases NutanixのBala Kuchibhotla氏が2018年10月19日に公開した記事の翻訳版です。 原文はこちら。 データベースの管理と運用を行うことが非常に複雑であるということを理解しています。これは我々のお客様がデータベースを様々な規模で管理しようとする際に直面する課題を日々目にしているからです。展開、クローン、更新などデータベースの運用に関する複数のソリューションを活用することは環境の複雑化に繋がり、決kヒョクのところビジネスの俊敏性と効率性を阻害してしまいます。エンタープライズのデータベースでは、例えば

真のハイブリッドクラウドへの歩みを理解する

本記事はGil Haberman と Vidhi Taneja が 2019年10月9日に投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。 今日、多くの組織がハイブリッドクラウドのアーキテクチャを評価し自身のプライベートクラウド環境をパブリッククラウド環境へと対応させようとしています。パブリッククラウドはオンプレミスのインフラストラクチャとは本質的に異なったものです ー それもそれぞれのパブリッククラウドごとに。こうしたサイロの環境はすべて異なる管理ツールとスキルセットを必要とし、それによってその利用のための運用は複雑化していきます。アーキテクチャ間をアプリケーションを再アーキテクトすることなしに移動させるということはほとんど不可能になってきているのです。 プライベートからパブリッククラウドへと広がる単一のプラットフォームの強い必要性が生まれています ー 異なるクラウド固有の複雑さを抽象化できなければならないのです ー こうなれば、運用管理者は自身の従来からのアプリと、近代的なアプリをそれが動作する基盤に区別なく、管理することにフォーカスすることができるようになるのです。こうしたプラットフォームは一貫性を提供しなくてはなりません。インフラストラクチャの一貫性は仮想マシンとアプリケーションが翻訳作業なく移行するために必要です。運用の一貫性はクラウドエンジニアがそれぞれのクラウド固有の日々の運用作業を行うことなく、その環境を管理するために必要です。そして、利用モデルの一貫性、これはソフトウェアを容易に移行させることができるため、そして、真のクラウドの運用性の実現のために必要です。 Nutanixはお客様がプライベートクラウドを構築し、運用することを手助けするという点で、リーダーとして認知 されています。我々はコンシューマーグレードのデザインとお客様の喜び、そして組織がビジネスを変革していくことをお手伝いすることにフォーカスしています。ビジネス変革の次なる段階はハイブリッドクラウドアーキテクチャについてのものです。これが、先日我々がXi Clustersをアナウンスした理由です ーNutanix AOSのクラスタをAWS内で運用することができるのです。これが意図するところは同様のNutanixソフトウェアについての喜びをパブリッククラウドへももたらしたいというもので、オンプレミス

ServiceNowとNutanixの連携 その1

本記事は2019年12月11日にNutanix Solutions Architect - AutomationのSho Uchidaが統合した記事を一部転記したものです。 全文を参照したい場合はこちら。 ServiceNowとNutanixの連携について 概要 2019年10月のデンマーク、コペンハーゲンにおける.NEXT ConferenceにおいてServiceNow社とNutanixは両社ソリューションの連携を発表しました。詳しくは以下のURLをご覧下さい。 Nutanix、プライベートクラウド向け自動化機能を発表ServiceNowとNutanixの統合 ユースケース 執筆時点(2019/12)時点でのユースケースは以下3点です。 1. ServiceNowのイベント、インシデントとNutanixのアラートの統合(その2で紹介) 2. ServiceNowのリクエスト管理とCalmプラグインによるNutanixへのアプリケーションデプロイ(その3、その4で紹介) 3. ServiceNOW CMDBにおけるNutanixインフラの検知とモデリング(その5で紹介) アーキテクチャ アーキテクチャはこちら。上記ユースケース2,3はNutanix側にMIDサーバと呼ばれる、ServiceNowとNutanix間のデータ通信を担う中間サーバが必要となります。 本シリーズ(全5回)では ServiceNow社の提供する開発者インスタンスを用いてシンプルなServiceNow-Nutanixの統合環境を作ることを目指します。 本記事(その1)では 準備作業として開発者インスタンスの立ち上げとMIDサーバの立ち上げを行います。 続きを原文で読む。

ServiceNowとNutanixの連携 その2

本記事は2019年12月12日にNutanix Solutions Architect - AutomationのSho Uchidaが統合した記事を一部転記したものです。 全文を参照したい場合はこちら。 本シリーズ(全5回)では ServiceNow社の提供する開発者インスタンスを用いてシンプルなServiceNow-Nutanixの統合環境を作ることを目指します。 本記事(その2)では 前回ご紹介した3つのユースケースのうち1つ目、「ServiceNowのイベント、インシデントとNutanixのアラートの統合」について実装方法をご紹介します。 Prism Proの機能である、X-Playを用いてNutanixのアラート発報を契機にアラート情報をServiceNowに送信します。 前提条件 Nutanix Prism Central v5.11.1 以降 Prism Pro ライセンス(X-Play使用のため) AOS/Prism Element 5.9 以降 ServiceNow Incident Managementプラグイン Event Managementプラグイン 手順 1. Prism Central側の準備 アラートや管理者のクリックを契機に定義されたアクションを自動実行出来るX-Play(Prism Proライセンスが必要)という機能を使用します。X-Playについて詳しくはこちらをご参照下さい。 手動での設定方法、スクリプトによる一括設定の2パターンがあります。 1a. 手動での設定方法 1a-1. Playbook設定 Prism Centralのダッシュボードから”プレイブック”に移動します。 "プレイブックの作成"ボタンを指定し、トリガとして”Alert”を選択します。"アラートポリシー"欄にServiceNowに送信したいアラートを選択し、”アクションの追加”を指定します。 定義されたアクションリストから”Send to ServiceNow”を選択します。 以下を記入し、”保存して閉じる”を指定します。 ServiceNow Instance Name: ServiceNowインスタンス名(https://[こちらの文字列].service-now.com/) Username: admin Password: ServiceNowイン

COVID-19渦中でのITの役割

本記事は2020年3月14日にNutanixのCIOそして、 QualysとSADA SystemsのBoard DirectorのWendy M. PfeifferがLinkedinに投稿した記事の翻訳版です。 原文はこちら。   IT関係者は特殊な人種と言えるでしょう。例えば、私達は技術者やエンジニアという立場にあります。しかし、それよりもさらに幅広い視点も持ち合わせています。「技術は優れている」という考えを持つ傍ら、「その組み合わせは素晴らしい」という視点も同時に持っています。IT業界に約25年間身を置いてきた者として、私が断言できるのは、もし人々を支援したいという強烈な思いなくしては、私達が日々の業務を続けていくことは出来なかったということです。   言わば、私達はマーベル(Marvel)の漫画やDCに描かれる人々ような存在です。まるでスタートレックのコンベンションに参加して、新しい生命や新しい文明を探すという夢を実現する役割を演じているかのようです。ヒーローになりたいという私達の願望は、決して褒められたものではありません。しかし、滑稽なことに、私達はビデオゲームで身につけたスキルによって、エイリアンからの避け難い侵略から、いつの日か世界を救うことができるとさえ信じています。   もし今週、エイリアンがアメリカに侵略して来たら、私達をとても奇妙な連中だと感じるはずです。彼らは、強迫性障害 (OCD) を患った生物を発見したと思うでしょう。毎日きっちり同じ時間に起床し、仕切りに囲まれた迷路に潜り込んで、だらだらと移り変わる画面を凝視し、時々立ち上がっては誰と向かい合うわけでもなく、「ハッピ―バースデイ」をきっちり2度繰り返し歌いながら手を洗っているだけなのですから。   今週、毎晩のように長い時間をかけて帰宅する中、シリコンバレーの技術者やオタクが、この状況を大げさに騒ぎ立てているという、一部の専門家の憶測を耳にしました。私達は自宅で恐怖に怯え、多くのテクノロジー企業が、未知の恐怖のせいでオフィスを閉鎖しています。カンファレンスはキャンセルとなり、サービス業や原油価格、さらにサプライチェーンは崩壊の危機にあります。そこに居る専門家の方々にかわりに言わせてもらえば、とにかく私達は恐れているのです!しかし、それがカンファレンスをキャンセルしたり、在宅勤務をしたりし

「緊急時には、このボタンを押して」 どんな状況でも、「あらゆる場所から業務の遂行」を可能に、しかも、わずか5つのステップで(その 1)

本記事は2020年3月4日Ruben Spruijt氏が投稿した記事の翻訳版の前半部分です。 原文はこちら。   私達は、24時間365日、絶え間なく変化し続けるビジネスの世界に生きています。そこは何が起きても不思議ではない、不確実性に満ちた世界です。自然災害に遭遇したり、マウンテンバイクで転倒して鎖骨を折ってしまうこともあるでしょう。一旦災害が発生すれば、個人にも仕事にも影響がおよびます。例えば、列車の運行停止や橋の倒壊によって、通勤ができなくなるかも知れません。洪水や台風、さらに火災といったあらゆる自然災害が、日常的な「会社に出勤する」という行動を妨げるのです。(ここ数ヶ月で、誰もが否応なしに認知するようになった)感染症の流行によって、会社から出勤を控えるよう要請されたり、政府によって自宅に留まるよう命じられたりする場合さえあります。   今日の企業は、これら全ての要因に照らし合わせる形で、エンドユーザーコンピューティング戦略の再評価を行っており、いかなる状況でも俊敏性を保ち、社員の方々の生産性を高めることのできる、融通の利くソリューションを探し求めています。DaaS (Desktop-as-a-Service) は、「あらゆる場所からの仕事の遂行」を可能にし、従来のVDIのような配信やメンテナンスに関わる問題のない、アプリやデータへの安全なアクセスを実現する仕組みとして、急激に頭角を現してきています。   本ブログポストでは、DaaSであるNutanix Xi Frameが、いかにディザスタリカバリや緊急時のプラン策定に最適なテクノロジーであり、また、これによってユーザーが、事実上どこからでも、どんなデバイスからでも仕事ができるようになるかという点について、皆様と情報を共有したいと思います。   DaaSであるべき理由、そしてFrameであるべき理由とは?   Nutanix Xi Frameは、どんなデバイス、そしてどんな場所からでもアプリへのアクセスを可能にするDaaS (Desktop-as-a-Service) ソリューションです。Frameでは、AWSやMicrosoft Azure、Google Cloud Platformといったクラウド環境や、Nutanix AHVを使ったオンプレミスのデータセンターからの、仮想アプリやデスクトップの提供を可能

リモートワークを迅速かつ安全にサポートする方法

本記事は2020年3月26日Aaron Delp氏が投稿した記事の翻訳版です。 原文はこちら。   私達は、未知のIT領域に踏み込もうとしています。テクノロジストあるいはソリューションアーキテクトとして、私達は常に変化する状況に対処していますが、直近で直面する課題もこれは同様です。昨日までビジネスを支配してきた法則が、根本的かつ瞬時に変化していきます。   Nutanixのお客様は、事業継続のためのリモートワークの拡大についてのサポートを求めています。本ブログでは、今、このようなソリューションを必要としているお客様やIT担当者の方々に向け、提供可能な選択肢を共有させて頂き、出来る限り早くそれを実現するための手順をご紹介したいと思います。 選択肢: VDI、SaaS、またはその両方 リモートワークをすぐに開始したい皆様のために、Nutanixは2つの選択肢を用意しています。   既存のソリューションがない状況ですか?それでは、今、ここから始めましょう。 既存のソリューションを持ち合わせていない企業の皆様のために、Nutanixでは、DaaS (Desktop-as-a-Service) である Xi Frameの、30日間無料トライアルを用意しています。これによって、社員の皆様は、どこからでも迅速かつ安全に仕事ができるようになります。どれだけ簡単に開始することができるか(本当に簡単です!)をご紹介するために、Frameの導入手順を5つのステップに分けて解説したものがこちらになります。   既にVDIソリューションを持っているが、さらに拡張したい場合 仮想デスクトップと仮想アプリを既に利用している企業様の場合、事前設定済みのソフトウェア、ハードウェア、サービスを提供するNutanix FastTrack for VDIを使って、記録的なスピードで数千人規模の社員の方々をサポートすることができます。   ハイブリッドな手法を採用したい場合 企業の要件によっては、ハイブリッドな形態がベストな選択肢となることもあります。VDIは、長期プロジェクトや柔軟性がそれほど問題とならない、定常的な状態にあるリモートワークのニーズに適しています。迅速なプロビジョニングや従量課金モデルの選択が可能なDaaSの場合には、季節変動やテンポラリでのリモートワークといった状況でメリットが得られます

DBaaS時代のセルフサービス

本ポストは、Nutanixテクニカルマーケティングエンジニアである、Michael Haighが2019年5月22日にNext Communityに投稿したものです 原文はこちら。   (タイトル別名:Nutanix CalmによるNutanix Era向け統合セルフサービス)   Nutanix Eraは、データベース管理の自動化とシンプル化を図るためのソフトウェアスイートであり、データベースのプロビジョニングやライフサイクル管理 (LCM) において、1-クリックで対応できるシンプルさや、意識する必要がないインビジブルな運用を実現します。1-クリックでのデータベースプロビジョニングや、本製品で最初のサービスとなるコピーデータ管理 (CDM) を備えたNutanix Eraによって、DBAはデータベースのプロビジョニングやクローニング、リフレッシュ、さらにあらゆる時点のデータベースのバックアップなどを行うことができます。   APIファーストのNutanix Eraアーキテクチャーでは、Nutanix Calmなどユーザーが好むセルフサービスツールと、容易に連携できるようになっています。DBAやインフラストラクチャーのシステム管理者は、Eraで管理するデータベースのプロビジョニングやクローンを開発担当者がセルフサービスで使用できるよう、Eraに特化したCalmのブループリントを作成することができます。これによってDBAやインフラのシステム管理者は、Eraの管理者用アカウントを誰とも共有する必要なく利用することが可能となり、また開発担当者は、必要に応じてデータベースのプロビジョニングやクローンの生成が可能となります。   このブログポストでは、Eraが管理する既存のデータベースのクローンを生成する、Calmブループリントのインポートと起動の方法について説明します。データベースのプロビジョニングに特化したブループリントについては、PostgreSQLおよびMariaDBプロビジョニングブル―プリントのための、Nutanix GitHubブループリントリポジトリをご覧ください。これらのブループリントや、それを使ってプロダクショングレードのデータベースをどのような形でアプリケーションに提供するかといった点については、今後のブログの中で説明していきたいと思います。   ブル

従来の課題を解消し、 確実な事業継続とディザスタリカバリを実現するHCI

本記事は2020年4月10日にEd Collins氏が投稿した記事の翻訳版です。 原文はこちら。 人生においていつも変わらないことは、「変化が起きる」ということです。   企業は、ITサービスに依存しながら、自らの生き残りをかけ、進化を遂げようとしています。現在の企業にとって、ITは生命線であると考える人もいます。一言で語るのは容易ではありませんが、一部の人々にとって、最先端のソリューションの導入や設定、そして維持は、基本的に非常に複雑であるため、ITの近代化は到底実現できない夢のようなものなのです。一方でテクノロジーは、それを採用できる経済的な余裕のある人々にとって、有効で美しいものとなっています。   しかし幸いなことに、ニーズとコストの間のギャップを埋めることができる、幾つかの先端のテクノロジーが存在します。このようなテクノロジーを適用できる対象の1つが、事業継続およびディザスタリカバリ (BCDR: Business Continuity and Disaster Recovery) 市場です。ビジネスクリティカルなワークロードをサポートする、強固なデータ保護とディザスタリカバリ (DR) ソリューションが必要であることに疑問を抱く人は居ないはずです。しかし全ての企業は、何を優先するべきかという課題に直面しています。拡大し続けるリモートワーカーの要求に対応するために、例えば仮想デスクトップインフラストラクチャー (VDI) などに追加予算を割り当てるのか、あるいは、災害やITシステムのダウンに備えた「保険」を選択するのかといった選択肢があります。これらは、先が見通せない状況の中で、世界の企業が行っている大きな決断なのです。それでは、余分な費用を投入することなく、双方の要件に応えられるとしたらどうでしょうか?ハイパコンバージドインフラストラクチャー (HCI) こそが、BCDRの悩みに対する答えとなります。   HCIは、ITソリューションを構築するための新しいモデルの先がけとして、日常と災害発生時の双方におけるビジネスクリティカルなIT運用のサポートに向けた企業の考え方に、大きな変化をもたらしました。もはやビジネスの継続を考える際、複雑さや追加費用を発生させる縦割りのITサイロの発生を心配する必要はありません。HCIでは、企業全体をカバーする単一のプラットフ

Nutanixが、パブリッククラウドから プライベートクラウドへのアプリケーションモビリティを発表

本記事2018年5月9日にMarc Trouard-Riolleが投稿した記事の翻訳版です。 原文はこちら。 Nutanixのお客様が、既存のワークロードをオンプレミスのNutanix Enterprise Cloudに移行するためのシンプルできめ細かな手段として、Xtract for VMsが発表されたのは、ちょうど7ヶ月前になります。お客様は、容易かつ迅速な移行手段によって、ワークロードを稼動できるようになるまでの時間や、価値提供までの時間を短縮することが可能になります。このような効果によって、Xtractは、何百社という非常に多くの企業に採用され、Microsoft WindowsやLinuxオペレーティングシステムをベースとした1万2,000ものVMを移行するために活用されてきました。 本日は、パブリッククラウドからのVMの移行を可能にする、Xtractのアプリケーションモビリティの次期リリースについて発表させて頂きたいと思います。   どんなVMの移行が可能になるのでしょうか?   Xtractの次期リリースでは、パブリッククラウドからNutanix Enterprise Cloudに対するVMの移行元として、Amazon Web Services (AWS) が追加されます。 なぜAWSからのVMの移行を発表したのですか?   自社で構築するのか、それともレンタルすべきかといういうテーマは、全ての企業が自問してきた課題です。パブリッククラウドにおける当初の戦略は、インフラストラクチャーをレンタルした方が簡単で安く済むというものでしたが、実際には、企業の優先事項が変わった場合、逆に時間やコストがかさむ結果となっていました。そこで、VMをパブリッククラウドやオンプレミスのインフラストラクチャーなど、別の場所に移そうという考えが浮上しました。   FacebookやDropboxといったパブリッククラウド環境からの移行を選択する企業は珍しくはありませんが、企業の規模に関わりなく、移行に伴う共通の課題が存在するのです。最近注目を集めているパブリッククラウドのサービス停止やレイテンシの問題が、企業のセキュリティやコンプライアンスに対する不安をさらに煽っています。   Nutanixでは、ベンダーロックインや高額な費用が発生することなく、

IT内製化を実現するITプロフェッショナル向け実践セミナー ー Xperience!

  ITにとっての新しい当たり前 この3ヶ月は我々全員にとって試練の時でした。ソーシャルディスタンス、屋内退避、オンライン授業、在宅勤務などなど – これらがすべてを「新しい当たり前」にしてしまいました。 ITに目を向けると – 皆さまのようなITプロフェッショナルにとっての新しい当たり前とは何でしょうか? 我々のCIOである Wendy M. Pfeifferはそれを「なぶり殺し」と表現します。今日、ITはこれまで以上に必要とされています – そして恐ろしいことに24時間365日要求にさらされます。あらゆる会社においてITプロフェッショナルは舞台裏でビジネスを支え続けています。これについて語る人は多くはありませんが、我々Nutanixはそれを理解し、皆さまをパンデミックにおけるヒーローだと思っています!   Xperience: 我々が見据える未来 Nutanixは我々の初めてのヴァーチャルイベント Xperience でITヒーロたちをたたえます。アメリカ地域では6月24日、それに続いてアジア・パフィックでは7月2日、日本では7月10日、ヨーロッパ・中東・インドでは7月16日に開催されます。是非、皆様ご参加いただき、ビジネス継続を再定義したITプロフェッショナル仲間と交流してください。イベントに参加されればNutanixがこの困難 – そしてその先で歩みをすすめる際に様々な面で皆さまの力になるということを確信していただけます。 イベントを少しだけ覗き見してみましょう。我々はSVP of Product and Solutions MarketingのMonica Kumarによるキーノートセッション「デジタルの未来へとつながる道」でキックオフします。CIO現職そして以前CIOを努めた2名 -- Nutanix CIOの Wendy M. PfeifferとNutanix Board Director、Investor、そして以前のWall Street CIOであるVirginia Gambaleを加え、Monicaは現状を乗り越え、ビジネスを将来に向けて継続して稼働させ続けるためにITが何をでき、何をすべきなのか議論を掘り下げます。CIOの観点からの洞察に満ちた「実践からの教訓」とそこから考える「その先」を是非聞いてみてください!   災

パブリッククラウドの課題 – パート4:データ効率テクノロジーと回復力に関する考慮事項

本記事はJosh Odgers氏が2020年8月17日に投稿した記事の翻訳版です。原文はコチラ。本シリーズの索引はコチラです。 パート1では、AWSでVMwareのVMC製品を使用する場合、VMwareやその顧客はネットワーク帯域幅を制御できないという、VMCのコアアーキテクチャーが及ぼす重大な影響について紹介しました。また、(オンプレミスの顧客が使用しているのと)同じAOSエンタープライズクラウドソフトウェアをベースとするNutanix Clusters製品で、Nutanix固有のデータローカリティ機能のメリットが得られることを紹介しました。この機能によって、ネットワークへの依存を最小限に抑えてネットワークリソースを解放できるため、ストレージや仮想マシンのパフォーマンスが向上し、クラスターの回復力や機能も強化されます。パート2とパート3では、AOSの機能によって、VMCよりも高いフロントエンドパフォーマンスを発揮しながら、使用可能な容量も多くなることを説明し、その結果としてNutanixで得られるTCO/ROIのメリットについて紹介しました。このようなメリットが得られる要因として、Nutanix AOSの卓越したイレージャーコーディングが挙げられます。また、Nutanixの高度な分散ストレージファブリックによって、レガシーな「キャッシュ+キャパシティ」アーキテクチャーを使用するVMC(vSANベース)のディスクグループよりも使用可能な物理容量が多くなることも挙げられます。このパート4では、VMwareのVMC製品とNutanix Clusters製品がそれぞれ備えているデータ効率機能について紹介し、AWSを使用した本番環境でのこれらのメリットと影響について明らかにします。Nutanix ADSFとVMware vSANの重複排除と圧縮の比較に関する投稿で、両方の製品が3つの主要なデータ効率テクノロジー(圧縮、重複排除、イレージャーコーディング)を備えていることを紹介しました。これらのテクノロジーは、表面上は同じように思えますが(以下の表を参照)、詳細は大きく異なります。また、これらのテクノロジーを有効にする場合、vSAN(VMCのベース)ではクラスターレベルの設定が「オールオアナッシング」であり、柔軟性が非常に低いことも紹介しました。VMCの顧客は、圧縮と重複排除

お客様とパートナー様への公開書簡

本記事はNutanixの新CEOであるRajiv Ramaswami氏が2020年12月9日に公開した記事の翻訳版です。原文はこちら。 お客様の喜びへの絶え間のないフォーカスとともに、シンプルで柔軟性があり、コスト効率の良いソリューションを提供することがNutanixが行っていることの中心にあります。そのNutanixの新たなCEOとして、この機会で私自身をご紹介と、Nutanixに入社してどのように興奮しているか、そして皆様のビジネスの成功に導くお手伝いへの継続的なコミットについてお伝えしたいと考えています。本日、私はNutanixのCEO職にテクノロジー産業に置ける30年以上の経験とともに、つくこととなりました。直近ではVMware社でChief Operating Officer, Products and Cloud Servicesを務めていました。VMwareに入社する以前はIBMでキャリアをスタートさせたあと、Broadcom、Nortel、そしてCiscoを含む業界をリードする企業で様々なシニアリーダーシップを務めてきました。これらの時を経て、私は人材、テクノロジー、プロダクトを一体化させることで強力な企業を生み出す重要な役割について実感を得てきました。Nutanixは急速に成長し、データセンターに革命を起こし続けるハイパーコンバージドインフラストラクチャ市場を先駆け、作り出てきました。創業以来Dheerajは非常にうまくチームの舵を取り、18,000社以上のお客様とともに創業から$1B+企業へと導きました。実際私はDheerajが2010頃にシリコンバレーでNutanixについて述べていた場面に同席していたことを覚えています。その初期ステージからNutanixが公開企業として大規模に成長していることは素晴らしいことです。Nutanixの成長を勢いのある、そして手強い競合の立場から横目で見ながら、私はその企業がお客様そしてパートナー様と作り出すシンプルさと堅牢性そして深いレベルでのお客様の信頼と満足の代名詞とも呼べるイノベーティブな製品に長きに渡って称賛してきました。 2021はNutanixの進化、ソフトウェアサブスクリプションモデルへの転換へ新たなるステージをもたらす年になり、我々のハイパーコンバージドインフラストラクチャに置けるリーダーシップを

データベースのためのNutanixソリューションでデータベースの金脈をどう管理するか?

本記事は2019年10月7日にChris Peepが投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。 企業が顧客の動向を特定し、ビジネスの成長に必要な要素を見つけ出すことができる企業のデータは情報の金鉱脈となりました。データはアプリケーションを上回って組織の中心となり、そこから生まれる価値は保護、活用、最適化されるべき、新しい通貨とも呼べるものになりつつあります。ITチームはビジネスからの要求による、より高いレベルのパフォーマンス、俊敏性の向上、そして柔軟性を提供しながら、この金鉱脈に関連する全てを管理するというタスクを遂行しなければなりません。データの成長はこれまでにない速度(ゼタバイトという話になってきます)であるにも関わらず、です。こうしたデータの重要性があるにも関わらず、組織は常にビジネスに必要なパフォーマンス、俊敏性そして可用性の提供を行えないままです。 レガシーテクノロジーがデータベースを苦しめる多くの組織がビジネスクリティカルなデータベースをレガシーインフラストラクチャ上で動作させており、それによって複雑さとデータベースにおける課題が生み出されています。今日、ITリーダーはデータベース資産についての尽きることのない複雑さの管理に奔走しています。この複雑さはビジネスの新市場への進出や、先進的な製品やサービスの開発、デジタルトランスフォーメーションプロジェクトのような戦略的な活動への取り組みを行うことを難しくしてしまいます。 こうした課題は分断されたストレージ、サーバ、仮想化、ネットワーク、セキュリティのようなリソースのサイロ構造をなしたレガシーインフラストラクチャに根ざしたものです。こうしたバラバラの設計は新しいデータベースのためのインフラストラクチャや新しいデータベースのインスタンスの展開を時間のかかる難しいものにしてしまいます。加えて、こうしたレガシーなアーキテクチャは障害店が複数あり、非計画な停止時間を生み出す可能性のある脆弱なITシステムを構成することになります。 サイロ化されたデータベースアーキテクチャは回避のできない複雑さを生み出し、すでに十分に無理をしているITチームにさらなる負荷を与えます。この複雑さはデータベースの運用に不可欠な操作のために複数のITスペシャリストとチーム間の緊密な連携を必要とし、イノベーションのための時間は保tンど残されず、ほ

デジタルトランスフォーメーションとDevOpsの役割

本記事の原文はコチラ。 Julie O’Brien, SVP of Corporate Marketing Sachin Chheda, Senior Director of Global Accounts and Industry Marketing デジタルトランスフォーメーション(DX)は組織が大規模なオーバーホールとして試験的ーかつー本当のビジネスモデルと日々のプロセスの運用を考え直すきっかけとなりました。これまでの製品は新たな情報とサービス駆動の提供物で置き換えられていきます。特にコモディティ化が大規模に進む市場において顕著です。例えば流通産業においては様々な企業が製品の再パッケージ化、革新的な購入方法を模索しており、買い手のためのインテリジェントな推薦機能を追加しています。先進的な分析機能や機械学習、IoT/先進的センサー、普遍的な接続性などのテクノロジーのおかげで流通企業は店頭以外でも顧客にターゲットを定めることができ、在庫状況と顧客の振る舞いをベースに自動的なオーダーを行えるようにまでなっています。 DXの新興とIoTやデータ処理、可視化などのそれを支えるテクノロジーによって、ソフトウェアの開発はどんどん重要になってきています。新しいアプリケションとサービスを迅速に提供するために、ITチームはDevOpsモデルへと移行し開発と運用の間のギャップを埋めようとしています。 一体DevOpsとは何なのでしょうか?WikipediaによるとDevOpsは「ソフトウェアの開発」と「ITの運用」を融合させるもので、この組み合わせによってITのカルチャーとテクノロジーを開発チームと運用チーム間の摩擦のない、新しい機能やサービスの提供を加速するためのものへと変化させることだとしています。正しく実行されれば特定の組織が責任を追うような状態ではなく、コラボレーションや自動化が実現されるとしています。 潜在的な効果は膨大です: アクセスの自由化とセルフサービス。開発と検証の環境が開発者、検証チーム、運用チームに必要に応じて作成され、アジャイルな開発手法の利用が進みます。 高速な繰り返しとリリース。ソースコードのチェックインからリリース、利用に至るまでの検証と製品のリリースが自動化されます。 展開からの早期の失敗/修正。自動的な展開(と後戻り)の

HCIプラットフォームの可用性、復元力、そして整合性–パート3 – VMware vSAN / DellVxRAILの I/Oタイムアウト増加比較

本記事は2021年1月14日にJosh Odgers氏が投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。本シリーズの牽引はこちら。 パート2では、Nutanix AOSがプラットフォームの可用性、復元力、そして整合性テストのすべてのフェーズでVMの可用性とI/Oの整合性を維持しているのに対し、vSAN 7 Update 1は再起動フェーズと電源オフフェーズでいずれも失敗し、何百ものI/Oエラーが検出されていたのを確認しました。 パート3では、I/Oタイムアウトをデフォルトの30秒から60秒、90秒、120秒、150秒、そして最終的には180秒に増やすことでどのような結果になるかを確認していきます。 I/Oエラーが検出される前に、SCSIスタックは180秒のタイムアウトで6回の再試行を行います。つまり、エラーが検出された場合、1080秒後にI/Oが失敗したことになります(X-Rayのタイムアウトを最大の180秒に設定した場合)。 それでは結果を見てみましょう。 メンテナンスモードフェーズ: vSANは、すべてのタイムアウトレベルでVMの可用性を維持しています。  vSAN はメンテナンス モード フェーズで I/O エラーは発生しませんでした。興味深いことに、稀にメンテナンス モード フェーズで vSAN が I/O エラーを起こすことがありましたが、これには正直驚きでした(少なくとも vSAN 7 Update 1 では)VMware が vSAN 7 Update 1 で次のように発表していたからです。 vSAN 7 Update 1では、データの高可用性を実現するために、ホストがメンテナンスモードの間の耐久性を強化し、Ensured Accessibilityモードを採用しました。FTT=1の障害耐性を持つVMオブジェクトは、ホストをメンテナンス モードにすると、唯一のアクティブレプリカを含む 2 番目のホストが利用できなくなった場合のデータの可用性が強化されます。これにより、回復不能なノード障害が発生した場合、ホストがメンテナンスモードを終了すると、オブジェクトデータは保存された増分書き込みを使用して適宜更新されます。出典:https://blogs.vmware.com/virtualblocks/2020/09/15/whats-new-in-vsan-7-upd

3階層インフラストラクチャからデータベースを移動させたほうが良い10の理由

DB Tech Showcase Tokyoに出展記念記事第2段です。 Nutanix Eraを詳しく知りたいという方はぜひ当日御来場ください。以下の2つのセッションが予定されています。 D7 Session2019.9.26 (木) 13:00 - 13:40DB(データ管理)管理者にも利用者にも喜ばれる「データベース on Nutanix」 @ 凌 直孝Nutanixでオンプレのデータベース管理がどのように変化するのか、ご紹介いたします。デモでは、いろいろな画面と新機能をご覧いただく予定です。また、本セッションをご覧いただくだけで、Nutanix上でデータベースを動かすとどんなメリットがあるのか、全体的な運用イメージと合わせて描けるようになります。 D14 Session2019.9.27 (金) 14:00 - 14:40クラウド開発者にもインフラ担当者にも喜ばれる"Nutanix式"オンプレミス環境づくり @ 島崎 聡史Nutanixはハイパーコンバージドインフラ(HCI)というSoftware Definedな技術で仮想化基盤のシンプル化をリードしてきた企業です。最近ではセルフサービス型データベース管理機能、マネージド型Kubernetes、ネットワーク可視化&監視機能、S3互換オブジェクトストレージなどを提供し、クラウドネイティブな手法をオンプレミスに持ち込む仕組みに注力しています。本セッションではこれらを実現するプロダクトについて技術的な観点で解説します。 本記事はInes Marjanovicが2019年9月12日に投稿した記事の翻訳版です。 原文はこちら。 これ、みなさんの置かれている状況と似ていませんか? 皆様のデータベースは数年ーまたは数十年も昔のITインフラストラクチャ上から稼働し続けてきました。データベースは野獣のようなものです。ですが、優しい野獣です。皆様のITチームはテクノロジーの表と裏を理解していることでしょう。低速で、コストが掛かり、複雑であるにも関わらず、データベースはITメンバーの長い時間を拘束続けています。代わりになりそうなものも見当たりません。 多くの組織が同じ局面を迎えてきました。Microsoft SQL Server, Oracle, SAP HANA, PostgreSQLなどのビジネスクリティカルなデー

なぜプライベートクラウドなのか? — ITチームがイノベーションのリーダーになれるように高度化

本記事はSachi Sawamuraが2019年10月7日に投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。 ITの役割は「舞台の裏方」から「収益を駆動」することへと急速に進化しつつあります。これは根本的にITがサポート役から企業のイノベーションを駆動するためビジネス部門へ参画する役割へと移り変わりつつあるということを意味しています。ビジネスの主なパートナーになるという期待とともに、ITリーダーはクラウド戦略を推し進めなければなりません。企業のITはイノベーションを駆動するためにクラウドサービスの採用を増加させてきています。例えば、AWSは百万のアクティブなエンタープライズユーザーを3年前に獲得しています。その年間成長率が50%程度で、昨年は売上高が$25Bに達しました。54,000ものデータベースが現在クラウドプラットフォームへ移行しています。貴社もそのうちの1社かもしれません。パブリッククラウドは全てのユースケースにとって理想的なものではない多くの企業はそれぞれのクラウドへの歩みを進め、そのクラウドが提供する柔軟性、拡張性、使いやすさの恩恵に預かっています。これらは全て、インフラストラクチャを管理しなくても良いということに端を発しています。しかし、この歩みの中にもギャップが残っています。というのも、サポートを受けるという発想から、イネーブラーへと移行する際にはITインフラストラクチャとサービスを本格的に考え直す必要があるからです。ITビジネスの変革に関連した以下のような状況を1つもしくは複数経験したことがあるかもしれません。移行の難しさ: ワークロードのパブリッククラウドへの移行は「リフト アンド シフト」の手順を踏まなければなりません。相互運用性やデータとアプリケーションの可搬性、データの整合性とセキュリティ、それ以外にも多くの課題があります。クラウドネイティブなアプリケーションだけが恩恵を受けられる: これはつまり、クラウドネイティブにアプリケーションを再構築するということです。不可能ではありませんが、高く付くことがあります。アプリケーションパフォーマンス: データは時にはアプリケーションが稼働しているパブリッククラウドと同じ場所に置かれてない場合があります。これはレイテンシの問題を生み出し、ミッションクリティカルアプリケーションにおいては非常に重要です。コンプライ

ご紹介: Nutanixプライベートクラウド向けのセキュリティコンプライアンス

本記事は2019年10月9日にSahil M Bansalが投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。 企業におけるマルチクラウドアーキテクチャの採用は様々なワークロードに対して最適なクラウドプラットフォームを自由に選ぶというその効果から大きく広がりつつあります。マルチクラウドの世界における大きな課題の一つにミッションクリティカルなアプリケーションとデータのセキュリティをどのように保証するかというものがあります。業界をリードするアナリストによる調査によると、2022年までに少なくとも95%のクラウドのセキュリティ漏洩はお客様に起因するものとなり、その殆どが構成のミスによるものになるということです。クラウドのリソースの構成ミスの問題はパブリッククラウドとプライベートクラウド両方の環境についてのセキュリティ脆弱性を引き起こします。Xi BeamはNutanixをご利用のお客様のマルチクラウド環境におけるセキュリティリスク体制のトラッキング、セキュリティの死角となりそうな箇所の事前的修復で、セキュリティのミス構成をほぼリアルタイムに検出し、対応できる必要不可欠な機能を提供します。Beamはこれまでパブリッククラウド向けのセキュリティ体制の監査や修復をサポートしてきましたが、今回、Nutanixのプライベートクラウドを利用しているお客様向けに同様の機能を提供し、単一はもちろん、マルチクラウドのセキュリティ体制管理ソリューションを実現することになります。 図1: Xi Beamでのセキュリティコンプライアンス - どのように動作するか BeamのNutanixスタックのセキュリティコンプライアンスのサポートはNutanixプライベートクラウドで利用しているハイパーバイザーとは独立しています。Beamは300以上(更にリリースごとにどんどん追加されています)のセキュリティ監査を提供しており、以下のようにカテゴライズされます:ネットワークセキュリティ監査 仮想マシンセキュリティ監査 データセキュリティ監査 アクセスセキュリティ監査Beamが提供している監査の一例として、セキュリティポリシーを付与された仮想マシンのチェックや仮想マシンが潜在的に公開もしくは外部のIPにTCPまたはUDPポート経由でさらされているかどうかというものがあります。Beamはデータの暗号化が有効になっているか

Nutanixの回復力 –パート10– ディスクスクラビング / チェックサム

本記事は2018年11月22日にJosh Odgers氏が投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。本シリーズの索引はこちら。 このシリーズでは、Nutanixプラットフォームがいかに優れた回復力を有しているかを示す幅広いトピックを取り上げてきました。これには、障害時であっても新規書き込みのためのデータ整合性を維持できることや、障害後に問題を引き起こす次の障害のリスクを最小限にするために、タイムリーにリビルドする能力が含まれます。 このような情報があるにもかかわらず、競合ベンダーは、「2つのコピーが失われてしまえば、リビルド時間は問題の本質ではない」といった主張で、Nutanixが提供するデータインテグリティ(データ整合性・一貫性の担保の仕組み)の信用を貶めようとしています。現実的には、データの両方のコピーが同時に失われる可能性は低く、これは安易な主張です。しかし、もちろんNutanixは、最大限の回復力を求めるお客様のために、3つのデータのコピーを保存可能なRF3もサポートしています。 それでは、パート10に進みましょう。ここでは、ディスクスクラビングとチェックサムという2つの重要なトピックについて説明します。この2つの重要なトピックは、RF2とRF3の構成が非常に高い回復力を持ち、データが失われる可能性が極めて低いことを保証するものです。 まず、チェックサムについてですが、チェックサムとは何でしょうか?チェックサムは、書き込み操作中に作成された少量のデータであり、後で(チェックサムのデータを)読み込んで、実際のデータが完全なままであるかどうか(つまり、破損していないかどうか)を確認できます。次に、ディスクスクラビングですが、データの整合性を定期的にチェックするバックグラウンドタスクであり、エラーが検出された場合、ディスクスクラビングはエラー修正プロセスを開始して、修正可能な単独のエラーを修正します。 Nutanixは、すべての書き込み操作(RF2またはRF3)に対してチェックサムを実行し、すべての読み取り操作に対してチェックサムを検証します。これは、データの整合性検証がIO処理の一部であり、スキップしたりオフにしたりすることができないことを意味します。 データの整合性は、あらゆるストレージプラットフォームの最優先事項であり、これが故にNutanixはチェックサムを

パブリッククラウドの課題– パート9 – キャパシティの改善と妥協なきパフォーマンス(更にその上でしなやかさは?)

本記事はJosh Odgers氏が2020年8月21日に投稿した記事の翻訳版です。原文はコチラ 。本シリーズの索引はコチラです。 パート2ではVMC/vSANが「ディスクグループ」アーキテクチャを採用していることからNutanix Clustersのほうが劇的に多くの利用可能なキャパシティを提供しながら、高いしなやかさを保証できることを学びました。パート3ではこの先進性が環境のサイズが拡張していくにつれてより良くなっていくだけであることを見てきました。パート9ではVMware社の直近のAWS i3en.metalインスタンスとNVMeネームスペースについてのアナウンスについて見ていきます。この記事において興味深いのは私がVMC/vSANがそれを支える物理フラッシュストレージデバイスにおいて非効率すぎると言い続けてきたことを確認できるということです。 この新しいホストで利用可能になるRawハードウェアを見ると、8本の7.5TB NVMeデバイスを見つけることができます ― ほぼ60TBのRawメディアで劇的なまでの量のリソースを保証してくれます。残念なことにvSANで7.5TBのNVMeデバイスを利用するには課題があります。もしもi3.metalでの実装をコピーしてメディアをディスクグループの一部へと分解していくと、キャッシュ層における利用されることのないリソースについてどうすることもできなくなってしまいます。リファレンス: HTTPS://BLOGS.VMWARE.COM/VIRTUALBLOCKS/2020/07/15/I3EN-METAL-ENHANCED-CAPACITY/ ですから、「ディスクグループ」のアーキテクチャ上の成約を回避するために、VMC on AWSはNVMeのネームスペースを利用し、フラッシュデバイスのキャパシティを論理的に分割し、別々のデバイスとして認識させています。これによって、VMC/vSANはWriteキャッシュレイヤーにおけるキャパシティの無駄を最小化することができるため、その意味ではこれは良い改善になるように思えます。VMCのソリューションでは7.5TBのNVMeフラッシュストレージデバイスを4つのネームスペースで分割し、32の独立した認識デバイスを作り上げます。そしてそれらはそれぞれのディスクグループが2つの専用デバイス利用した

パブリッククラウドの課題 – VMware VMConAWSとNutanix Clustersの比較 – 索引

本記事は2020年8月19日にJosh Odgers氏が投稿した記事の翻訳版です。原文はコチラ。パブリッククラウド内のベアメタルハードウェアにHCI(ハイパーコンバージドインフラストラクチャー:IT環境整備のための仮想化基盤インフラ)ソリューションをデプロイするメリットは、価値実現までの時間、スケーラビリティ、およびシンプルさという観点で大きな意味がありますが本ブログシリーズで紹介しているように、すべてのHCI製品が同じように開発されているわけではありません。もっともよく使用されている2つのHCIソリューションはVMware vSANとNutanix AOSであり、どちらのソリューションでも、ベアメタルインスタンスを使用したAWS EC2のサービスが用意されています。本ブログで連載するこのシリーズでは、パブリッククラウドベースのHCIソリューションを選択する際に考慮すべき主なトピックについて紹介します。尚、このブログシリーズは、新しいトピックを追加して改訂したり、テクノロジーの変化に応じて、必要に応じて改訂したりする場合があります。パート1 – ネットワークパフォーマンス パート2 – TCO/ROIとストレージ容量  パート3 – 大規模環境でのTCO/ROIとストレージ容量  パート4 – データ効率テクノロジーと回復力に関する考慮事項  パート5 – ストレージデバイス障害と回復力への影響  パート6 – ベアメタルインスタンスの障害  パート7 – ストレージI/Oパスと回復力への影響  パート8 – ストレージの拡張と運用への影響  パート9 - キャパシティの改善と妥協なきパフォーマンス(更にその上でしなやかさは?) パート10 – 未定NutanixとVMware vSAN / VxRAILのプライベートクラウド/オンプレミスの比較については、以下を参照してください。NutanixとVMware vSAN / DellEMC VxRailを比較

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