Topics started by TetsuoMiyoshi

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NutanixとHPEはクラウドのシンプルさをオンプレミスへ提供するためにチームを結成協業

本記事は2019年10月9日にBrian Coxが投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。 2019年10月9日、HPEとNutanixはHPE GreenLake with Nutanixの提供開始をアナウンスしました。HPE GreenLakeはオンデマンドのキャパシティとプランニングを提供するインフラストラクチャサービスです。HPE GreenLakeの顧客は自身のアプリケーションが動作しているインフラストラクチャの展開と運用をサービスとして利用し、Nutanix Enterprise Cloudの1-クリックのシンプルさと高い拡張性を享受することができます。この新しいインフラストラクチャの利用モデルのアナウンスはデンマークのコペンハーゲンで開催されるNutanix .NEXT Europeユーザーカンファレンスでも取り上げられます。 NutanixのChief Marketing OfficerであるBen Gibsonは以下のように述べています。「HPE GreenLakeはHPEが提供するサービスの中で最も早く成長しているサービスの一つで、Nutanixがその一部になれることを大変喜ばしく思います。我々はお客様にさらなる選択肢を提供できることを嬉しく思います。Nutanix Enterprise CloudをGreenLakeのポートフォリオに加え、IT部門がビジネス部門へと迅速にサービスを提供する方法をシンプル化するまた一つ新しい方法を提供することができるのです。」HPE GreenLake Flex Capacity プログラムはHPEから提供される利用ベースでのITモデルですでに広く利用されており、お客様のIT運用をシフトさせます。pay-as-you-goのインフラストラクチャをキャパシティオンデマンドで提供し、パブリッククラウドの俊敏性と経済性をオンプレミスのセキュリティとパフォーマンスを融合させて提供します。HPE GreenLake with Nutanixは仮想マシンに割り当てられた仮想メモリのGiBの総量でその従量を計測しています。一ヶ月の平均的な利用が計算され、月ごとに請求が行われます。お客様はHPEシステムとNutanixソフトウェアをオンサイトもしくはお客様のコロケーションファシリティで提供を受けますが、先行投資コストは一切ありま

Nutanix Flowでセキュリティは摩擦のないものへ

本記事はNutanixのMike Wronski氏、Jason Burns氏、Abhishek Tiwari氏によって2019年6月5日に投稿された記事の翻訳版です。 原文を確認されたい場合はこちら。 ニューオリンズでの.NEXT 2018で我々がNutanix Flowを正式発表してから1年が経ちました。この一年間は我々にとっていろいろな意味で素晴らしいものでした ー お客様はFlowの利用を開始し、我々は彼らそれぞれの課題、マイクロセグメンテーション、そしてソフトウェア・ディファインド・ネットワーク(SDN)の状況から多くのことを学びました。Flowについてお話を伺った全てのお客様は我々のマイクロセグメンテーション製品 ー 数クリックで有効にして構成ができ、インストールが不要で、APIに裏付けられ、自動化が組み込まれている ー のシンプルさを気に入っておられました。こうした対話の中で、我々は新しいもしくは現在のテクノロジーが創り出した様々な課題についても発見することになりました。以下では我々が見つけた教訓やFlowの今後について共有させていただきます。まずは、我々のお客様がどのようにFlowを利用しているかを見ていきましょう: ネットワークセグメンテーション: 物理デバイスやVLANではなくFlowを利用してソフトウェアで仮想化ネットワークのセグメント化を行い、ネットワークの複雑さを低減し、「ソフトウェア・ディファインド」を活用します。Flowを利用することで、お客様は物理ネットワークのサイロ化と複雑さを避けることができます。Flowの視覚的なポリシーモデルは構成に関する変更を容易にし、セキュリティゾーン間のワークロードの移行や昇格を簡単なものにします。実際の例としては以下を含みます:検証用の仮想マシンから開発環境を分離、DMZを作成、仮想デスクトップのようなワークロードを人事アプリケーションから隔離。 アプリケーションのセグメンテーション: Flowをつかってアプリケーションが本当に必要な通信だけを行うように制限をかけることでセキュリティを向上させることが可能です。これによって、マルウェアがアプリケーション間やアプリケーション層間を広がっていくことを制限することができます。例えば、ウェブサーバーはアプリケーションロジックの仮想マシンとだけ通信をすべきであ

ご紹介: Nutanixプライベートクラウド向けのセキュリティコンプライアンス

本記事は2019年10月9日にSahil M Bansalが投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。 企業におけるマルチクラウドアーキテクチャの採用は様々なワークロードに対して最適なクラウドプラットフォームを自由に選ぶというその効果から大きく広がりつつあります。マルチクラウドの世界における大きな課題の一つにミッションクリティカルなアプリケーションとデータのセキュリティをどのように保証するかというものがあります。業界をリードするアナリストによる調査によると、2022年までに少なくとも95%のクラウドのセキュリティ漏洩はお客様に起因するものとなり、その殆どが構成のミスによるものになるということです。クラウドのリソースの構成ミスの問題はパブリッククラウドとプライベートクラウド両方の環境についてのセキュリティ脆弱性を引き起こします。Xi BeamはNutanixをご利用のお客様のマルチクラウド環境におけるセキュリティリスク体制のトラッキング、セキュリティの死角となりそうな箇所の事前的修復で、セキュリティのミス構成をほぼリアルタイムに検出し、対応できる必要不可欠な機能を提供します。Beamはこれまでパブリッククラウド向けのセキュリティ体制の監査や修復をサポートしてきましたが、今回、Nutanixのプライベートクラウドを利用しているお客様向けに同様の機能を提供し、単一はもちろん、マルチクラウドのセキュリティ体制管理ソリューションを実現することになります。 図1: Xi Beamでのセキュリティコンプライアンス - どのように動作するか BeamのNutanixスタックのセキュリティコンプライアンスのサポートはNutanixプライベートクラウドで利用しているハイパーバイザーとは独立しています。Beamは300以上(更にリリースごとにどんどん追加されています)のセキュリティ監査を提供しており、以下のようにカテゴライズされます:ネットワークセキュリティ監査 仮想マシンセキュリティ監査 データセキュリティ監査 アクセスセキュリティ監査Beamが提供している監査の一例として、セキュリティポリシーを付与された仮想マシンのチェックや仮想マシンが潜在的に公開もしくは外部のIPにTCPまたはUDPポート経由でさらされているかどうかというものがあります。Beamはデータの暗号化が有効になっているか

3階層インフラストラクチャからデータベースを移動させたほうが良い10の理由

DB Tech Showcase Tokyoに出展記念記事第2段です。 Nutanix Eraを詳しく知りたいという方はぜひ当日御来場ください。以下の2つのセッションが予定されています。 D7 Session2019.9.26 (木) 13:00 - 13:40DB(データ管理)管理者にも利用者にも喜ばれる「データベース on Nutanix」 @ 凌 直孝Nutanixでオンプレのデータベース管理がどのように変化するのか、ご紹介いたします。デモでは、いろいろな画面と新機能をご覧いただく予定です。また、本セッションをご覧いただくだけで、Nutanix上でデータベースを動かすとどんなメリットがあるのか、全体的な運用イメージと合わせて描けるようになります。 D14 Session2019.9.27 (金) 14:00 - 14:40クラウド開発者にもインフラ担当者にも喜ばれる"Nutanix式"オンプレミス環境づくり @ 島崎 聡史Nutanixはハイパーコンバージドインフラ(HCI)というSoftware Definedな技術で仮想化基盤のシンプル化をリードしてきた企業です。最近ではセルフサービス型データベース管理機能、マネージド型Kubernetes、ネットワーク可視化&監視機能、S3互換オブジェクトストレージなどを提供し、クラウドネイティブな手法をオンプレミスに持ち込む仕組みに注力しています。本セッションではこれらを実現するプロダクトについて技術的な観点で解説します。 本記事はInes Marjanovicが2019年9月12日に投稿した記事の翻訳版です。 原文はこちら。 これ、みなさんの置かれている状況と似ていませんか? 皆様のデータベースは数年ーまたは数十年も昔のITインフラストラクチャ上から稼働し続けてきました。データベースは野獣のようなものです。ですが、優しい野獣です。皆様のITチームはテクノロジーの表と裏を理解していることでしょう。低速で、コストが掛かり、複雑であるにも関わらず、データベースはITメンバーの長い時間を拘束続けています。代わりになりそうなものも見当たりません。 多くの組織が同じ局面を迎えてきました。Microsoft SQL Server, Oracle, SAP HANA, PostgreSQLなどのビジネスクリティカルなデー

NutanixはAOS 5.18でHCIの歴史における新たなマイルストーンへ到達

本記事はSteve Carter氏が2020年10月12日に投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。 AOS 5.18のリリースはHCI顧客に革新的な分散アーキテクチャの上に実装された新しい機能でアプリケーションパフォーマンスの向上をもたらす一方で、IT運用のこれまで以上のシンプル化と自動化を提供することで、ハイパーコンバージドインフラストラクチャの歴史における大きな一歩を踏み出しました。ストレージ性能の向上AOSのバックボーンであるウェブスケールアーキテクチャはパフォーマンス、しなやかさ、そして拡張性に重きをおくのみならず、これらの領域に置ける継続的な革新を実現することにも重きをおいています。よく練り込まれたメタデータはスケールアウトアーキテクチャの基盤であり、妥協することのないしなやかさと柔軟性、そして想定通りの拡張性を実現しています。このメタデータは時々に応じたデータローカリティ、想定通りの高性能の提供をアクティブデータがアプリケーションのそばに維持することで提供しています。そして重要なことはAOSは適切なしやなやかさ、セキュリティ、性能をAOSの開発陣が速いペースでの堅牢な機能の確信を継続していくために、ユーザースペースで実装されているということです。 Blockstore(ブロックストア)Nutanixの完全に新しいブロックストアは低いCPUのオーバーヘッドと低遅延で、効率的にストレージメディアのIOを管理します。ブロックストアはユーザースペースのファイルシステムレイヤとブロック管理レイヤを司り、I/O操作を提供しながら、劇的にシステムコールとカーネルオーバーヘッドを削減します。ブロックストアによってAOSはあらゆる物理デバイス(NVMe、SSD、HDD)上にデータを迅速にかつ効率的に格納しながら、その一方でNANDベースのデバイスの摩耗を抑えることができます。まず最初はこの機能はNVMeデバイスを1つもしくは複数保持するオールフラッシュベースシステム向けに利用開始され、今後のリリースでより広範に利用されることになります。 SPDKブロックストアはAOSがIntel社のSPDK(Storage Performance Development Kit - ストレージパフォーマンス開発キット)を活用して、NVMeデバイスをユーザースペースから直接アクセスできる

データ中心の世界のためのストレージを再考する

本記事は2021年9月21日にTuhina Goel氏が投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。.NEXT 2021に関する記事の索引はこちら。 Nutanix ユニファイドストレージ - 非構造化データ管理における新たなマイルストーンNutanixは長きに渡って、「ユニファイドストレージ(統合ストレージ)」プラットフォームを提供し、その形がどのようなものであれ(構造化データ または 非構造化データ)、それがどのような場所であれ ー オンプレミス、パブリッククラウド、もしくはエッジ上 ー お客さまのデータを管理し、保護できるとお約束してきました。このビジョンを胸に、お客様のデータ管理をシンプル化でき、データ分析ワークロードから勝ちを得るまでの時間を短縮、爆発的なデータの成長を管理し、セキュリティリスクからそのデータを保護することのできるNutanix Unified Storage™ソリューションの新たな機能をアナウンスできることを大変喜ばしく思います。この最新のリリースの基盤は ー 2つの製品をまたいだデータのファイフサイクル全体の統合 ー Nutanix Files™ および Nutanix Objects™で ーお客様へ完全に統合されたストレージエクスペリエンスを提供いたします。 シームレスなデータのライフサイクル管理Nutanix Files 4.0ではSmartTier™(スマート階層化)が導入され、NASシェアからNutanix Objects(または、Amazon S3のようなあらゆるS3互換エンドポイント)を含むプライベートもしくはパブリッククラウドへの透過的なデータ階層化機能を提供します 。この新しい機能ではお客様はNutanix Filesから長期保存用のデータストレージとしてNutanix Objectsへとデータを移行し、コストを削減する一方で、引き続き単一インターフェイスからのアクセスを維持することができます。これによって、デジタル文書、音声や動画ファイル、アクティブ/パッシブアーカイブのような古くなったデータの保存についてのコストを下げ、ビジネスや規制要件を満たすことができます。 これを更にもう一歩を進めると、「凍結」オブジェクトをパブリッククラウドへと移動させ、その非常に安価なアーカイブむけの価格を活用することで、長期的なコストを削減す

Nutanixと富士通: お客様のさらなる選択肢のためにソリューションを拡張

本記事は2019年10月7日にTay Fosterが投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。 Nutanixと富士通のパートナーシップは2017年に始まっていることをご存知でしたでしょうか?その年の11月に工場でNutanixソフトウェアをインストールするXFシリーズという統合システムが最初に登場したのです。その当時、Nutanix Enterprise Cloud on Primergy はEMEAでのみ購入可能で、市場において幅広くでは有りませんでした。それ以降、富士通は世界において更に多くの地域でより多くの方法で販売を行う方法を追加し続け、今や、2社は密に連携し、ジョイントのお客様向けソリューションを提供しています。 今年の頭に、富士通はXFシリーズ(ソフトウェアライセンスを含む)のグローバルでの展開をアナウンスしました、そしてすぐにXF Core(ソフトウェア・ライセンスが分離)の販売を開始しました。加えて、Intel Xeon Scalable prodessorsの第2世代(もしくはCascade Lake)を搭載した新モデルを現在は出荷しています。富士通は全てのエンタープライズワークロードのための一般的なサーバ仮想化、ROBO、VDI、データベースなどを含む複数の構成を提供しています。Nutanixと富士通の両社はSAP Platinum Global Partnerであり、2019年の8月にXF8050上でHANAの認証を成し遂げたということを耳にし、大変興奮したことを覚えています。SAPアプリケーションは大抵の場合、ビジネスクリティカルなものですから、お客様は複数のレベルに渡る、ビルトインのソフトウェアとハードウェアの弾力性に加え、富士通が提供する包括的なサポートを求めています。現在、我々の共通のお客様はSAPという観点ではシンプルな管理とかんたんな運用を手に入れた上で、安心して過ごすことができるようになりました。Nutanix Enterprise Cloud on Primergyについて、詳しくは:https://www.nutanix.com/fujitsu をご参照ください 10月8〜10日デ開催される.NEXT Europe 2019, Copenhagen, Denmarkにご参加ください。 富士通はプラチナムスポンサーで10月9日の

単一仮想ディスクの性能の改善について

本記事はHarshit Agarwal氏 と Gary Little氏がNutanix.Devに2022年4月20日に投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。 はじめにNutanix分散型ファイルシステム(NDFS)上では、仮想ディスク(vDisk)はクライアント(仮想マシンまたはコンテナ)がディスクの形態で利用できる、フラットな論理ストレージ空間です。このようなvDiskが各ノード上に複数存在し、I/Oを行うことで、クラスタの全リソースを効率的に利用できるようにシステムが設計されています。ですが、ユーザーのワークロードが、複数の仮想ディスク(vDisk)にまたがらない場合もあります。例えば、顧客がNutanixのハイパーコンバージド・プラットフォームに少数の巨大ボリュームを持つレガシー3層構成から移行したい場合、利用できるリソース(CPU、ディスク帯域、メモリ)があっても、ストレージサービスは最大のパフォーマンスを提供できない可能性があります。このようなユースケースは、リフト&シフトのワークロードに限らず、以下のシナリオでも単一仮想ディスク(Single vDisk)のパフォーマンスが重要である考えてきました。アプリケーションが複数ディスクの使用をサポートしていない場合。 PoC時のベンチマーク・シナリオで、従来のシステムとNutanix HCIの仮想ディスクのパフォーマンスを比較する場合。 課題AOSのストレージは、Stargateと呼ばれる各々の仮想ディスク(vDisk)に対してコントローラーを保持するプロセスですべてのI/Oを管理しています。ワークロードでランダムにデータの読み取りを実行している間に、仮想ディスク(vDisk)コントローラは、CVM内の使用可能なCPUのキャパシティをすべて利用することはできず、単一のCPUへ制限されていました。仮想ディスクコントローラーは、設計段階でシングルスレッドとなっています。これによって、仮想ディスクコントローラーのコードをシンプルなまま、効率的に、vDiskをロック状態にすることなく、全てのデータ構造にアクセスできるからです。システム全体としての性能はvDiskの数によって拡張されますが、1台のvDiskの性能自体は単一のCPUコア/スレッドの性能によって制限されます。 ソリューションこの課題を克服するためには、単一

真のハイブリッドクラウドへの歩みを理解する

本記事はGil Haberman と Vidhi Taneja が 2019年10月9日に投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。 今日、多くの組織がハイブリッドクラウドのアーキテクチャを評価し自身のプライベートクラウド環境をパブリッククラウド環境へと対応させようとしています。パブリッククラウドはオンプレミスのインフラストラクチャとは本質的に異なったものです ー それもそれぞれのパブリッククラウドごとに。こうしたサイロの環境はすべて異なる管理ツールとスキルセットを必要とし、それによってその利用のための運用は複雑化していきます。アーキテクチャ間をアプリケーションを再アーキテクトすることなしに移動させるということはほとんど不可能になってきているのです。 プライベートからパブリッククラウドへと広がる単一のプラットフォームの強い必要性が生まれています ー 異なるクラウド固有の複雑さを抽象化できなければならないのです ー こうなれば、運用管理者は自身の従来からのアプリと、近代的なアプリをそれが動作する基盤に区別なく、管理することにフォーカスすることができるようになるのです。こうしたプラットフォームは一貫性を提供しなくてはなりません。インフラストラクチャの一貫性は仮想マシンとアプリケーションが翻訳作業なく移行するために必要です。運用の一貫性はクラウドエンジニアがそれぞれのクラウド固有の日々の運用作業を行うことなく、その環境を管理するために必要です。そして、利用モデルの一貫性、これはソフトウェアを容易に移行させることができるため、そして、真のクラウドの運用性の実現のために必要です。 Nutanixはお客様がプライベートクラウドを構築し、運用することを手助けするという点で、リーダーとして認知 されています。我々はコンシューマーグレードのデザインとお客様の喜び、そして組織がビジネスを変革していくことをお手伝いすることにフォーカスしています。ビジネス変革の次なる段階はハイブリッドクラウドアーキテクチャについてのものです。これが、先日我々がXi Clustersをアナウンスした理由です ーNutanix AOSのクラスタをAWS内で運用することができるのです。これが意図するところは同様のNutanixソフトウェアについての喜びをパブリッククラウドへももたらしたいというもので、オンプレミス

使用可能な容量の比較 – パート2 – Nutanix ADSF vs VMware vSAN

本記事は2020年4月1日にJosh Odgers氏が投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。本シリーズの索引はこちら。 vSAN/VxRAILとNutanixの使用可能な容量の比較のパート1では、Nutanixは重複排除と圧縮、およびイレイジャーコーディングを利用した場合に、容量の効率性、柔軟性、回復力、およびパフォーマンスの向上とともに、より多くの使用可能な容量を提供することを学びました。また、vSANの使用可能容量を改善する方法はありますかという問いに対して、(使用可能な容量の比較 – パート1の中で)4つの例を示しました(以下を参照)。 単一のディスクグループのみを使用することで、キャッシュによって「失われる」容量をSSD 1枚分だけをとどめます ディスクグループごとに、より多く本数のSSDを利用する/またはより大容量の SSD を使用します 圧縮/重複排除を使用します イレイジャーコーディング/RAID5または6を使用します この(Nutanix ADSF vs VMware vSANの)比較のためのハードウェア仕様は、4台のNVMeドライブと20台のSATA-SSDを搭載した4台のDell PowerEdge R740xdです。これは、各vSANディスクグループが前回の例(キャッシュドライブ1台、キャパシティドライブ2台)よりも多くのSSDを使用することを意味し、結果としてキャッシュドライブ1台、キャパシティドライブ5台となります。今回はより多くのSSDを搭載したノードや、ディスクグループごとに大容量のSSDを搭載したノードを使用して比較します。 この構成は、DellEMC社によって「データベースなどの重いワークロードに最適化された高性能ノード」と説明されているDellEMC VxRAIL P-Seriesの構成に相当し、24本の12G SASドライブスロット(2.5インチ)のディスク構成をサポートし、それぞれ最大5台のキャパシティドライブから構成される最大4つのディスクグループを持つことが可能です。 参考 : http://dellemcstorage.com/dell-emc-vxrail-p-series.html 以下は、vSphereクライアントに表示されるドライブを示しています。 4台のNVMe P4600 3.2TBドライブ(フォーマット済

パブリッククラウドの課題 – パート8 – ストレージの拡張と運用への影響

本記事はJosh Odgers氏が2020年8月21日に投稿した記事の翻訳版です。原文はコチラ。本シリーズの索引はコチラです。  このシリーズのパート2とパート3では、Nutanix ClustersとVMware VMConAWSで同じAWSベアメタル(i3.metal)ハードウェアを基盤として使用した場合に、Nutanix Clustersのほうが使用可能な容量が多くなることを紹介しました。次に、データ効率テクノロジーと回復力に関する考慮事項を比較し、容量効率、柔軟性、回復力、パフォーマンスに関してNutanix ClustersがvSANよりも明らかに優れていることを紹介しました。パート5では、Nutanix Clustersがストレージデバイス(NVMe SSD)のデバイス障害をどのように処理するかについて、パート6ではベアメタルインスタンスの障害の場合について紹介しました。両方の場合とも、Nutanix ClustersはVMC/vSANよりも影響が小さく、Nutanixの基盤となる分散ストレージファブリック(AOS)のおかげでデータ整合性と回復力を短時間で回復できます。パート7では、コントローラーVM(CVM)にNutanix Clusters(AOS)が実装されるため、ストレージI/Oパスでハードウェアやソフトウェアの問題が発生しても、VMCよりも回復力が高く、影響が小さいことを紹介しました。VMCでは不要なHAイベントがノードに発生し、大きな影響が生じます。AWS EC2では、NutanixやVMwareなどのベンダーはハードウェア層を制御できないため、ストレージ容量を拡張するには、シンプルに、環境にベアメタルインスタンスを追加します。どちらの製品の場合でも、ストレージ容量要件に対応するには、新しいベアメタルインスタンスを追加するだけで済むとも言えます。本当にそれだけでしょうか。いいえ、そうではありません。実は、どちらの製品においても、新しい容量を実際に使用するためには時間と労力が大幅にかかります。VMC/vSANの問題1 – 新しいノードをVMCクラスターに追加しても、新しいノードのストレージリソースは既存の仮想マシンの使用可能な容量(またはパフォーマンス)に追加されません。どういうことだろうか、とお思いになりますよね。 例えば、4ノードのVMC/

I/Oパスのしなやかさの比較 – Nutanix AOS & VMware vSAN/DellEMC VxRAIL

 本記事は2020年6月22日にJosh Odgers氏が投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。本シリーズの索引はこちら。 このシリーズの前半では、Nutanix AOSの読み取りパスおよび書き込みパスの利点と、Nutanix独自のデータローカリティの実装が、どのような恩恵をもたらすかについて説明しました。また、データローカリティに関する新たな比較シリーズを開始し、データローカリティが究極のストレージ性能だけではなく、基盤となるクラスタとすべての仮想マシンの性能と機能についてもハイライトしています。それでは、I/Oパスのしなやかさについて詳しく見ていきましょう。 先日、VMware社は「How to handle lost of stuck I/O on a host in vSAN Cluster(vSAN Clusterにおけるホスト上でのI/Oの喪失時の対応について)」というタイトルでKB71207を公開しました。この記事では、ストレージコントローラや物理ドライブなど、I/OパスのどこかでI/Oが「スタック」または「ロスト」した場合のvSANの対応について説明しています。この症状について、VMware社は次のように説明しています:ストレージコントローラやストレージディスクでI/Oがスタックしたり失われたりすると、ESXiストレージコンポーネントは、タスク管理要求を通じて、これらI/Oを中止しようとし、以下のコンソールメッセージを表示します。If I/O is stuck or lost on the storage controller or the storage disk, the ESXi storage stack will try to abort them using the task management request displaying these console messages:引用: HTTPS://KB.VMWARE.COM/S/ARTICLE/71207 記事はこう続けています:このようなロストI/Oがホスト上で見つかった場合、vSANはホストを強制的にPSODさせ、クラスタ上の他のホストに影響を与えないようにします。If such a lost I/O is found on a host, vSAN will force t

Red Hat OpenShift IPI on Nutanix クラウドプラットフォーム

  本記事はNutanix Technical Marketing Engineer のNimal Kunnath氏が2022年8月16日に投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。  NutanixとRed Hatは継続してお客様がハイブリッドマルチクラウド環境を進んでゆくためにお望みの認証取得済の、一元化されたソリューションを提供し続けています。プラットフォームに特化したRed Hat OpenShiftクラスタをNutanix上にインストールすることも可能ではあるものの、このやり方では管理者が必要な仮想マシン、オペレーティングシステムイメージ、ロードバランサー、DNSエントリーなどをすべて展開しなければなりません。Nutanix NCM Self-ServiceとRed Hat Ansible Automation Platformを活用してこれらのワークフローをエンドツーエンドで自動化することもできますが、お客様は2つのプラットフォームをネイティブに統合したソリューションを必要とされています。 Red Hat OpenShift 4.11のリリースに伴い、Installer Provisioned Infrastructure もしくはIPIとして知られるフルスタックの自動化されたインストールプロセスがNutanixクラウドプラットフォーム向けにも利用できるようになったことをアナウンスできることを喜ばしく思います。 IPI手法ではOpenShiftインストーラーはNutanix Prism APIと統合され、AHV仮想マシンの作成、ブートイメージのインストール、そしてクラスタ全体のブートストラップを行います。インストールの中に統合されているため、外部のロードバランサーを作成し、構成する必要はありません。それだけではなく、刻々と変わり続けるワークロードに対応するためのクラスタのスケールアップ・ダウンもユーザーの介入なく行われます。これはNutanixのアップストリームクラスタAPIプロジェクトとカスタムOpenShiftリソースをベースとして完全なMachine APIのサポートによって実現されています。 それではIPIインストール展開ワークフローの詳細にステップごとに分け入ってみましょう。 前提条件Red Hat OpenShift Container Pla

パブリッククラウドをセキュアにするハイブリッドクラウドののアプローチ

本記事は2019年8月22日にSteve Kaplanが投稿した記事の翻訳版です。 原文はこちら。 「データ漏洩はエンタープライズの屋台骨に明らかな影響をもたらしうるものであり、セキュリティチームはこれが起こらないようにするために細心の注意を払っています。しかしながら、データ漏洩の問題を悪化させているのはそれを支えているクラウドのテクノロジーでは有りません。 ー セキュリティに対する教訓がいまだ成熟しておらず、クラウドの採用に関して、過剰なまでに労を強いられるITスタッフとリスクを理解しないエンドユーザーの振る舞いそのものが問題なのです。」Info Security Magazine - 08/07/2019 キャピタル・ワンはパブリッククラウドに対して我々は子供同然でした ー AWSの実装はウェブサイトのケーススタディに記載されています。しかし、最近発生した1億件ものクレジットカードアプリケーションについてのセキュリティ漏洩は社にとってUS内で5億ドルもの罰金に相当することになります。 この問題はそれだけにはとどまりません。今年の4月の研究者による発表によると5.4億のFacebookユーザーレコードがパブリッククラウド上にサードパーティによって公開されているとのことです。同様に、この2月には「認定外部機関」によって2千4百万のDow Jonesの顧客レコードが公開されています。脆弱性と脅威についてのトレンドレポートによると、パブリッククラウドの脆弱性は2019年の前半において2017 年の同時期に比べ240%も増加しているとのことです。 パブリッククラウドのセキュリティは想定とは乖離している「サーバインフラストラクチャ の構成のミスはIT業界内においてデータ漏洩の最も重大な原因の一つであると考えられています。この人的なエラーは殆どの場合は意図したものでは有りませんが、重要な個人情報を外部にさらしてしまうような壊滅的な状況につながるだけでなく、ビジネスにおけるブランドを傷つけてしまうことにも繋がります。」Cyber Security Magazine, CS Media 12/26/2018 こうした重大な漏洩の問題への対応に関する記事はウォール・ストリート・ジャーナルだけでも幾つか見つけることができます。そのうちの一つがキャピタル・ワンがクラウドから

Nutanixクラスタ内にContrail SDNコントローラーを展開する

本記事はNutanixのEnterprise ArchitectのAmin Aflatoonian氏によって2020年7月30日にNEXTコミュニティに投稿された記事の翻訳版です。原文はこちら。以前の記事の中で、AHVクラスタへのContrail統合のアーキテクチャ上の概要をお伝えしました。今回の記事ではこのコントローラーの展開について詳細にお話していきます。仮想マシンネットワークと仮想マシン作成の詳細についてはこの次の記事でお話します。 展開Contrail on AHVの展開についてご説明するために、我々は3ノードのNutanixクラスタ環境で構成されているラボを利用します。ラボのアーキテクチャについては以下の図に示します。Contrail AHV ラボ アーキテクチャContrailのコントローラーのHAは必要ないので、1台のContrailコントローラー仮想マシンと3台のvRouter仮想マシンのみを展開します(各々のノードに1台のvRouter)。Contrailの展開にはAnsibleを利用しました。このラボ上にAnsible deployer仮想マシン(Contrail deployerと呼びます)も作成し、これで展開ライフサイクルを管理します。このためにNutanixクラスタ上にprovisioningネットワークを作成し、このネットワークにすべてのContrail仮想マシン(コントローラーとvRouter)を接続します。以下の図はラボのネットワーク構成を顕したものです。Contrail AHV ラボ - ネットワーク構成ラボの準備以下のテーブルはContrail仮想マシンの展開に資料したこのラボのネットワーク構成を顕しています。ラボのネットワーク構成オーバーレイブリッジとvRouterオーバーレイネットワークContrail仮想マシンを展開する前に、すべてのNutanixノード上にオーバーレイブリッジ(brOvly)を作成します。このブリッジは隔離されており、物理NICや他のOVSブリッジとは一切接続されていません。このブリッジを作成するためにはCVMからallsshコマンドを利用することが出来ます。オーバーレイブリッジを作成した後には、vRouter仮想マシンとこのブリッジを接続するオーバーレイネットワークを作成します。このブリッジを作成するため

データベースのためのNutanixソリューションでデータベースの金脈をどう管理するか?

本記事は2019年10月7日にChris Peepが投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。 企業が顧客の動向を特定し、ビジネスの成長に必要な要素を見つけ出すことができる企業のデータは情報の金鉱脈となりました。データはアプリケーションを上回って組織の中心となり、そこから生まれる価値は保護、活用、最適化されるべき、新しい通貨とも呼べるものになりつつあります。ITチームはビジネスからの要求による、より高いレベルのパフォーマンス、俊敏性の向上、そして柔軟性を提供しながら、この金鉱脈に関連する全てを管理するというタスクを遂行しなければなりません。データの成長はこれまでにない速度(ゼタバイトという話になってきます)であるにも関わらず、です。こうしたデータの重要性があるにも関わらず、組織は常にビジネスに必要なパフォーマンス、俊敏性そして可用性の提供を行えないままです。 レガシーテクノロジーがデータベースを苦しめる多くの組織がビジネスクリティカルなデータベースをレガシーインフラストラクチャ上で動作させており、それによって複雑さとデータベースにおける課題が生み出されています。今日、ITリーダーはデータベース資産についての尽きることのない複雑さの管理に奔走しています。この複雑さはビジネスの新市場への進出や、先進的な製品やサービスの開発、デジタルトランスフォーメーションプロジェクトのような戦略的な活動への取り組みを行うことを難しくしてしまいます。 こうした課題は分断されたストレージ、サーバ、仮想化、ネットワーク、セキュリティのようなリソースのサイロ構造をなしたレガシーインフラストラクチャに根ざしたものです。こうしたバラバラの設計は新しいデータベースのためのインフラストラクチャや新しいデータベースのインスタンスの展開を時間のかかる難しいものにしてしまいます。加えて、こうしたレガシーなアーキテクチャは障害店が複数あり、非計画な停止時間を生み出す可能性のある脆弱なITシステムを構成することになります。 サイロ化されたデータベースアーキテクチャは回避のできない複雑さを生み出し、すでに十分に無理をしているITチームにさらなる負荷を与えます。この複雑さはデータベースの運用に不可欠な操作のために複数のITスペシャリストとチーム間の緊密な連携を必要とし、イノベーションのための時間は保tンど残されず、ほ

なぜプライベートクラウドなのか? — ITチームがイノベーションのリーダーになれるように高度化

本記事はSachi Sawamuraが2019年10月7日に投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。 ITの役割は「舞台の裏方」から「収益を駆動」することへと急速に進化しつつあります。これは根本的にITがサポート役から企業のイノベーションを駆動するためビジネス部門へ参画する役割へと移り変わりつつあるということを意味しています。ビジネスの主なパートナーになるという期待とともに、ITリーダーはクラウド戦略を推し進めなければなりません。企業のITはイノベーションを駆動するためにクラウドサービスの採用を増加させてきています。例えば、AWSは百万のアクティブなエンタープライズユーザーを3年前に獲得しています。その年間成長率が50%程度で、昨年は売上高が$25Bに達しました。54,000ものデータベースが現在クラウドプラットフォームへ移行しています。貴社もそのうちの1社かもしれません。パブリッククラウドは全てのユースケースにとって理想的なものではない多くの企業はそれぞれのクラウドへの歩みを進め、そのクラウドが提供する柔軟性、拡張性、使いやすさの恩恵に預かっています。これらは全て、インフラストラクチャを管理しなくても良いということに端を発しています。しかし、この歩みの中にもギャップが残っています。というのも、サポートを受けるという発想から、イネーブラーへと移行する際にはITインフラストラクチャとサービスを本格的に考え直す必要があるからです。ITビジネスの変革に関連した以下のような状況を1つもしくは複数経験したことがあるかもしれません。移行の難しさ: ワークロードのパブリッククラウドへの移行は「リフト アンド シフト」の手順を踏まなければなりません。相互運用性やデータとアプリケーションの可搬性、データの整合性とセキュリティ、それ以外にも多くの課題があります。クラウドネイティブなアプリケーションだけが恩恵を受けられる: これはつまり、クラウドネイティブにアプリケーションを再構築するということです。不可能ではありませんが、高く付くことがあります。アプリケーションパフォーマンス: データは時にはアプリケーションが稼働しているパブリッククラウドと同じ場所に置かれてない場合があります。これはレイテンシの問題を生み出し、ミッションクリティカルアプリケーションにおいては非常に重要です。コンプライ

Nutanix Clusters: マルチクラウド時代のハイブリッドクラウドインフラストラクチャ NutanixはAmazon Web Services上でも利用可能に

本記事は2020年8月10日に Vidhi Taneja氏 と Sahil M Bansal氏が投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。今日のデジタルイノベーションの時代においてはこの数ヶ月のこれまでよりも多くことががリモートワークで行われているということと、ITチームは彼ら自身も完全にリモートで働きながら、ビジネスニーズをサポートするためにより迅速なイノベーションにフォーカスするということが同時に行われています。ITにおける課題である集中的なコントロールを維持しながら、迅速に展開を行うということを実現するため、AWS、Azure、GCP、その他のようなパブリッククラウドの採用が増加しています。ITチームは自身のオンプレミスの環境とそのスキルセットを自身が選択したパブリッククラウドへと拡張、パブリッククラウドサービスの恩恵を享受しつつ、統合インフラストラクチャ管理機構を維持するという必要性に迫られています。こうしたソリューションは単なるよくあるハイブリッドソリューションまたはマルチクラウドソリューションではありえません。それは完全なハイブリッド&マルチクラウドソリューションでなければならないのです。Nutanix Clustersはシームレスなハイブリッドクラウド環境を実現する最新の製品で、パブリッククラウドとネイティブに統合されています。クラウドネイティブサービスとのダイレクトな低遅延なアクセスを提供し、さらに想定通りのNutanixのしなやかさ、効率性、パフォーマンスを備えています。ソリューションはデータセンターのキャパシティをパブリッククラウドの自在性を利用して迅速に拡張することに特化しており、プライベートクラウドとパブリッククラウドにまたがって同じスキルとツールを活用し、運用効率を最大化する事ができます。ハイブリッドとマルチクラウド時代のためのNutanixクラウドプラットフォームNutanix Clustersはオンプレミスとパブリッククラウド環境の間で一貫したエクスペリエンスを提供できるようにデザインされています。これらの環境間をリスク、コスト、アプリケーションのリファクタにかかる時間なく移動させることが出来、その下のクラウドへのあらゆるロックインからの自由を完全に成し遂げることが出来ます。Nutanix Clustersの機能とメリットNuta

Nutanixのメリットその6: ハイパーバイザーの選択肢

本記事はNutanixのTechnical Marketing EngineerのBrian Suhrが2022年9月15日に投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。  Nutanixはお客様に選択の自由を提供することでその評価を獲得してきました。これについては多くの例がありますが、今回の記事では、Nutanixクラウドプラットフォームのアーキテクチャがコンピュートハイパーバイザーとは独立して稼働する分散型AOSストレージスタックによってどのようにお客様にハイパーバイザーの選択肢というオプションを提供するのか、掘り下げたいと思います。ご存知のとおり、ワークロードの稼働にどのハイパーバイザーを使うのか、選ぶのは朝起きで、どのシャツを着るのか選ぶのとはまるで違います。どんなときにも着ていけるシャツ(そしてハイパーバイザーも)はありません。ワークロードとアプリケーションはそれぞれに固有の要件を抱えており、それらのワークロードを混在させることもあるため、要件に競合や重複も出てきます。VMware ESXi、Hyper-V、Nutanix自身のAHVをNutanix HCIで柔軟に稼働させる事ができることは、こうした環境において大変重要です。分散ストレージスタックと仮想化コンピュートレイヤーが異なるイノベーションによって推進されているということもまた事実です。例えば、多くのvSphere 6.7を利用しているお客様にとって、コンピュート仮想化レイヤーは十分に成熟したもので、新しい、よりコストの高いバージョンへのアップグレードは強い動機を感じるものではありません。こうしたお客様においては、ハイパーバイザーのアップグレードを行わずにアップグレードができるNutanixのストレージスタックのアップグレードの機能は選択肢と統制のもう一つの事例になります。今回の記事では、単独のハイパーバイザーを動作させることと、複数のハイパーバイザーを動作させることについて掘り下げ、ハイパーバイザーの選択肢と共に、どのような以降の選択肢があるのかと、それらの価値を示す例をいくつか取り上げたいと思います。 マルチハイパーバイザーのサポートNutanixのコントロールプレーンは利用しているハイパーバイザーに関わらず、一貫性を保っています。これはつまり、クラスタ、レプリケーション、運用、更にその他のNuta

パブリッククラウドの課題 – パート2:TCO/ROIとストレージ容量

本記事は2020年8月13日にJosh Odgers氏が投稿した記事の翻訳版です。原文はコチラ。本シリーズの索引はコチラです。 Amazon EC2(AWS)などのパブリッククラウドサービスをNutanix ClustersやVMware Cloud(VMC)などの製品と併用することを検討する場合、ソリューションの仕組みや関連する総所有コスト(TCO)と投資対効果(ROI)を把握して、これらの要素を考慮することが重要です。簡単ながらも見落しがちなのは、どの程度のベアメタルリソースを実際に使用できるのかという点です。以前に製品比較したときに紹介したのですが、マーケティング資料(大概は「チェックボックス」形式のスライド)を比較して、記載されているままの価値を真に受けると、アーキテクチャーやサイジングに関して容量や回復力、パフォーマンスなどの重要な要素を検討する際に、誤った認識を前提としてしまう可能性があります。AWS i3.metalでVMCを使用する場合について、簡単な例を紹介します。AWSでi3.metalを使用した3ノードVMCクラスターVMCで31.1TBの物理容量が提供されているのが分かります。VMCは「ディスクグループ」を使用するvSANをベースとしており、「ディスクグループ」ごとに「キャッシュ」ドライブが必要です。VMCに対して、VMwareでは2つのディスクグループを使用することを選択しているため、キャッシュドライブとキャパシティドライブの比率は1対3になります。3ノードVMCクラスターのディスクグループ構成(i3.metal)次に、Nutanix Clusters on AWSを使用する場合の、使用可能な容量について紹介します。 Nutanix AOSのおかげで、3つのi3.metalノードで39.8TBが提供されており、VMCの場合よりも24.5%多くなっています。小規模な3ノード環境でも、AWSでi3.metalインスタンスを使用する場合は、Nutanix ClustersのほうがROIがはるかに高くなることが明らかです。その理由は、Nutanix AOSでは、キャッシュドライブとキャパシティドライブという、アーキテクチャー上の欠陥を持つ時代遅れの概念を適用していないためです。Nutanixノード内のすべてのフラッシュデバイスが書き込みと読み取りの

Nutanix AHV上にRed Hat OpenShiftを展開する

本記事はJose Gomez氏が2022年2月25日nutanix.devに投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。  このブログのシリーズの最初の記事である「Nutanix HCI上でRed Hat OpenShiftをはじめよう」では、デジタルトランスフォーメーションのためにクラウドネイティブを実装する中で、NutanixとRed Hatのアライアンスが組織をどのようにご支援するのかを見ていただくには良い内容となっています。  さて、Nutanix上でクラウドネイティブ(追加リソース)を動作させることについてはよく理解ができています、その次のステップへと歩みを進めましょう。Kubernetes ディストリビューションとしてRed Hat OpenShiftを利用して、Nutanix AHV上にKubernetesクラスタを動作させる方法についてです。 概要このブログを書いている時点で、サポートされているOpenShiftクラスタを展開する手法はplatform agnostic installer (プラットフォームに依存しないインストーラー)です。AHV上でのOpenShiftクラスタのインストールとライフサイクルを一元化するため、Nutanixコミュニティはこれらのタスクを自動化するための一連のNutanix Calm blueprint群を作成しました。Blueprintは こちらから入手可能です。 Calm blueprint毎に展開される仮想マシン このブログでは、Calm blueprintを使ったセルフサービスでAHV上へのOpenShiftクラスタを自動で展開する手順について見ていきます。以下の記事では読者がNutanix Calmを利用することができることを前提としています(追加リソース)。 Calm経由で展開されたOpenShiftクラスタはRed Hat社のサポート要件を完全に満たしています。これはOpenShiftに関する問題に出くわした際に重要です。 前提条件始める前に環境上に以下があることを確認してください:Nutanixクラスタ AHV 20201105.2175 または それ以降 最小AOSヴァージョン5.20.2 または 6.0.1 最低の利用可能リソース: 30 vCPU 106 GB メモリ 780 GB ディ

パブリッククラウドの課題 – パート7 – ストレージI/Oパスと回復力への影響

本記事はJosh Odgers氏が2020年8月20日に投稿した記事の翻訳版です。原文はコチラ。本シリーズの索引はコチラです。 パート6では、ベアメタルインスタンスに障害が発生した後で、VMware VMCとNutanix Clustersの各アーキテクチャーではリビルドがどのように実行されるのかについて、および回復力とパフォーマンスにおいてNutanixで得られる主な利点について紹介しました。この投稿では、I/OパスにおいてI/Oが「スタック」または「ハング」するというシナリオに両方の製品がどのように対処するのかについて、および、これらの状況が及ぼす影響について紹介します。説明に入る前に、概念レベルで、インフラストラクチャーの目的は最大限の可用性とデータ整合性を確保することです。そのため、インフラストラクチャーと業務に対するリスクや影響を最小限に抑えるように、あらゆる障害に対処する必要があります。それを前提に、パブリッククラウドでVMware VMCとNutanix Clustersを使用する場合に、I/Oが「スタック」または「ハング」すると、どのようなことが発生するかを紹介します。VMwareはKB「How to handle lost or stuck I/O on a host in vSAN cluster (71207)」を公開しており、このKBの中で、I/Oパス内のいずれかの場所(ストレージコントローラーや物理ドライブ自体など)でI/Oの「スタック」または「損失」が発生した場合に、vSANがどのように対処するかを紹介しています。VMwareでは、この症状を以下のように説明しています。ストレージコントローラー上やストレージディスク上でI/Oのスタックまたは損失が発生した場合、ESXiストレージスタックはタスク管理リクエストを使用してI/Oを中止するように試み、以下のコンソールメッセージが表示されます。参照先:HTTPS://KB.VMWARE.COM/S/ARTICLE/71207続けて、以下のように説明しています。ホスト上でこのような損失I/Oが見つかった場合、vSANはこのホストで強制的にPSODを実行し、このホストがクラスター内の他のホストに影響を及ぼさないようにします。参照先:HTTPS://KB.VMWARE.COM/S/ARTICLE/712

Nutanixのメリット その 1: 動的に分散されたストレージ

本記事はNutanixのSenior Technical Marketing EngineerのBhavik Desaiが2022年8月3日に投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。  我々はNutanix Cloud Platform(NCP)がAOS 6.5 LTSにて、ビジネスクリティカルアプリケーションとデータベースの要件を満たせるようになっているということを示すインフォクラッフィックスをリリースしました。このブログシリーズでは、それぞれの主張の技術的な背景を述べていき、皆様の重要なアプリケーションにとってNutanixのアーキテクチャがどのようなメリットをもたらすのかを解説していきます。この最初の記事では、動的に分散されたストレージと、それが高性能なアプリケーション、レジリエンシー、そして拡張性にどのような意味を持つのかにフォーカスを当てます。 動的に分散されたストレージNutanixにおいて最も重要で、そして解決すべきアーキテクチャ上の決断はNutanixのストレージオペレーティングシステムであるAOSのデータパスをリアルタイムに完全に分散させるというものです。広く利用されているRAIDを用いた、ディスクのサブシスシステムをスケールアップさせるという場合には典型的な静的にデータを配置するというアプローチは比較的簡単なやり方ですが、一方で完全な分散モデルではスケールアウトモデルとしては当たり前のネットワーク、コンポーネント、そしてノード障害状況を考慮する必要があります。完全な分散モデルだけが、本当に必要なパフォーマンスを提供することが出来ます、つまり、一貫性した低遅延のパフォーマンスと、 障害児の高速な並行リビルドです。このアーキテクチャー上のデザインはGoogleやAmazonのようなソフトウェア・ディファインドのスケールアウトハイパースケーラーが切り開いた分散システムを作り上げたNutanixを創業したエンジニアが念頭に置いていたものです。AOSはそれぞれのノード上で分散されたサービスを動作させるコントローラー仮想マシン(CVM)のコンセプトを導入しています。AOSのリアルタイムインテリジェンスはスケールアウトクラスタ全体に分離し、広がっており、このためこれらのサービスを構成する要素には何一つ単一障害点はなく、どのノードのどのサービスも必要になればその

非構造化ストレージを再アーキテクト

本記事は2019年7月17日にDevon Helms氏が投稿した記事の翻訳版です。 原文を参照したい場合はこちら。 もしも数テラバイトクラスのデータを保存せねばならず、その要件が3桁から4桁も大きくなっていくようなアーキテクチャを利用する際に、どんなことがおこるか考えてみたことはありますか?データサイエンティストの力を借りなくても、こんな状況において、どこがかおかしくなってしまうということは明らかです。レガシーなインフラストラクチャ上で急速に膨れ上がる非構造化データは、まさにこうした問題を引き起こしています。非構造化ストレージを見直すべきタイミングが来ており、大規模と自動化された運用を備えた新たな現実的なアーキテクチャを考えなければなりません。 アナリストファームのESGが発行した非構造化データの夜明けという最近のレポートでは、如何にレガシーアーキテクチャがレガシーなファイルもしくはオブジェクトシステム上に保存された重要なデータの効果的な管理、保存、アクセスの提供をうまくできていないかということを述べています。彼らはモダンな非構造化ストレージソリューションは管理者がこのデータの大洪水を管理するのを手助けするだけでなく、ビジネスを成功へ導くためにユーザーが必要なデータにアクセスする優れた方法も提供できなければならないとしています。 主な問題はレガシーアキテクチャ上の非構造化データのサイロが急速に大きくなっていることです。ファイルもしくはオブジェクトシステム上に保存されている非構造化データはより多くのユーザー、エンドポイントとなるマシンが増え続け、より多くのプライマリ、そしてコピーデータを生成することで、2年ごとに倍増しています。これはゴミデータではありません。ときにはビジネスの成功に重要なものなのです。 非構造化データはオーディオやビデオそしてソーシャルメディアへの投稿などを含み、大抵の場合、簡単に検索ができるようなものではありません。それぞれ内部構造自体は持っていますが、事前に定義されたデータモデルで構造化されているものではなく、おそらくはテキストもしくは非テキスト、更には人が作成したか、機械が生成したというものです。そして殆どの場合はファイルもしくはオブジェクトストレージに保存されています。 継続的な、信頼性のあるストレージ上のデータへのアクセスを最適な

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