Topics started by TetsuoMiyoshi

158 Topics

Nutanixのメリットその6: ハイパーバイザーの選択肢

本記事はNutanixのTechnical Marketing EngineerのBrian Suhrが2022年9月15日に投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。  Nutanixはお客様に選択の自由を提供することでその評価を獲得してきました。これについては多くの例がありますが、今回の記事では、Nutanixクラウドプラットフォームのアーキテクチャがコンピュートハイパーバイザーとは独立して稼働する分散型AOSストレージスタックによってどのようにお客様にハイパーバイザーの選択肢というオプションを提供するのか、掘り下げたいと思います。ご存知のとおり、ワークロードの稼働にどのハイパーバイザーを使うのか、選ぶのは朝起きで、どのシャツを着るのか選ぶのとはまるで違います。どんなときにも着ていけるシャツ(そしてハイパーバイザーも)はありません。ワークロードとアプリケーションはそれぞれに固有の要件を抱えており、それらのワークロードを混在させることもあるため、要件に競合や重複も出てきます。VMware ESXi、Hyper-V、Nutanix自身のAHVをNutanix HCIで柔軟に稼働させる事ができることは、こうした環境において大変重要です。分散ストレージスタックと仮想化コンピュートレイヤーが異なるイノベーションによって推進されているということもまた事実です。例えば、多くのvSphere 6.7を利用しているお客様にとって、コンピュート仮想化レイヤーは十分に成熟したもので、新しい、よりコストの高いバージョンへのアップグレードは強い動機を感じるものではありません。こうしたお客様においては、ハイパーバイザーのアップグレードを行わずにアップグレードができるNutanixのストレージスタックのアップグレードの機能は選択肢と統制のもう一つの事例になります。今回の記事では、単独のハイパーバイザーを動作させることと、複数のハイパーバイザーを動作させることについて掘り下げ、ハイパーバイザーの選択肢と共に、どのような以降の選択肢があるのかと、それらの価値を示す例をいくつか取り上げたいと思います。 マルチハイパーバイザーのサポートNutanixのコントロールプレーンは利用しているハイパーバイザーに関わらず、一貫性を保っています。これはつまり、クラスタ、レプリケーション、運用、更にその他のNuta

書き込みI/O パス (FTT1/RF2) の比較– Nutanix vs VMware vSAN

本記事は2020年2月27日にJosh Odgers氏によって投稿された記事の翻訳版です。原文は こちら。本シリーズの索引はこちら。 本シリーズではこれまでにNutanixでは重複排除や圧縮はもちろんのこと、イレイジャーコーディングを利用した場合であったとしても、より高い容量効率、柔軟性、回復力、そして性能をより多くの利用可能な容量ととともに、ご提供できることを学んできました。 更に、Nutanixは遥かに簡単に優れたストレージの拡張性を提供でき、ドライブ障害の影響を劇的に低減できることも学んできました。 そこから我々はギアを変え、混在クラスタのサポートについて取り上げ、これがなぜHCIプラットフォームの拡張能力、そして完全な置き換えや新たなサイロを作ることなくより強力なROIを実現に重要であるかを学びました。 ブログシリーズの今回のパートではそれぞれの製品の書き込み操作についてのI/Oパスについて、ミラーリング(vSANにとってはFTT1、そしてNutanixにとってはRF2)を例に上げて取り上げていきます。 それとは別にソフトウェア定義のストレージを「インカーネル」vs「コントローラーVM(CVM)」それぞれに展開する場合の比較の記事を公開する予定です。今回の記事ではトラフィックがどのようにノード間を飛び交うか、クラスタをどのように利用するかにフォーカスを当てたいと思います。 vSANとNutanix ADSFの両方で全くの新しい4ノードのクラスタがあり、600GBのvDiskの仮想マシンが1台あると考えましょう。600GBという値は2つの理由からこの値を選んでいます。 後ほど引用するVMwareの記事でもこの大きさを利用している 600GBということはvSANはディスクを複数のオブジェクトに分割する必要があります、これはvSANにとってプラス要素です。(<255GBであれば単一オブジェクトということになります>)vSANから見てきましょう: vSANは255GBというオブジェクトのサイズの上限からvDiskを3つのオブジェクトに分割します。つまり、3のオブジェクトと3つのレプリカ、そしてWitness(ウィットネス)が1つあるということになります。 オブジェクトはVMがホストされているノードともう1台の別のノードに以下に示すとおり配置されることにな

Nutanix AHV上にRed Hat OpenShiftを展開する

本記事はJose Gomez氏が2022年2月25日nutanix.devに投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。  このブログのシリーズの最初の記事である「Nutanix HCI上でRed Hat OpenShiftをはじめよう」では、デジタルトランスフォーメーションのためにクラウドネイティブを実装する中で、NutanixとRed Hatのアライアンスが組織をどのようにご支援するのかを見ていただくには良い内容となっています。  さて、Nutanix上でクラウドネイティブ(追加リソース)を動作させることについてはよく理解ができています、その次のステップへと歩みを進めましょう。Kubernetes ディストリビューションとしてRed Hat OpenShiftを利用して、Nutanix AHV上にKubernetesクラスタを動作させる方法についてです。 概要このブログを書いている時点で、サポートされているOpenShiftクラスタを展開する手法はplatform agnostic installer (プラットフォームに依存しないインストーラー)です。AHV上でのOpenShiftクラスタのインストールとライフサイクルを一元化するため、Nutanixコミュニティはこれらのタスクを自動化するための一連のNutanix Calm blueprint群を作成しました。Blueprintは こちらから入手可能です。 Calm blueprint毎に展開される仮想マシン このブログでは、Calm blueprintを使ったセルフサービスでAHV上へのOpenShiftクラスタを自動で展開する手順について見ていきます。以下の記事では読者がNutanix Calmを利用することができることを前提としています(追加リソース)。 Calm経由で展開されたOpenShiftクラスタはRed Hat社のサポート要件を完全に満たしています。これはOpenShiftに関する問題に出くわした際に重要です。 前提条件始める前に環境上に以下があることを確認してください:Nutanixクラスタ AHV 20201105.2175 または それ以降 最小AOSヴァージョン5.20.2 または 6.0.1 最低の利用可能リソース: 30 vCPU 106 GB メモリ 780 GB ディ

重複排除と圧縮の比較 - Nutanix ADSF vs VMware vSAN

本記事は2020年2月3日にJosh Odgers氏が投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。本シリーズの索引はこちら。 最近の記事で、同じハードウェア上のNutanix ADSFとVMware vSANの実際の使用可能容量を比較したところ、Nutanixの方が約30~40%も多くの使用可能容量を提供していることがわかりました。そうすると次の自然なステップは、使用可能容量にさらなるストレージ容量の効率性をもたらすデータ削減/効率化技術を比較することです。 前の記事では、使用可能容量の比較を単純化するために、2つの製品の機能差を「チャラ」にすると宣言しました。しかし、現実にはチャラにはなりません。Nutanixプラットフォームは、同じハードウェアであってもより多くの使用可能容量を提供する能力を保持しているからです。Acropolis Distributed Storage Fabric (ADSF)の優れたストレージ階層化に加え、データ削減技術を組み合わせたとしたら、vSANは銃撃戦にスプーンを持ってきたようなものです。 この記事では重複排除と圧縮について見ていきます。圧縮、重複排除などのデータ削減技術は、データセットに応じて顧客にさまざまなレベルの価値を提供する実績のある技術です。マーケティング資料などで、これらの機能が比較される際、多くの場合、ベンダーの営業担当者による"チェックボックス"スタイルのスライドが、利用されています。さらに悪いことに、こうしたスライドは殆どの場合、額面通りに(訳注:単に機能の有無しか表していないにも関わらず全く同等であるかの如く)受け取られてしまうため、容量、回復力、パフォーマンスなどの決定的なアーキテクチャ上/サイジング上の考慮事項について誤った想定をしてしまう可能性があります。これは、私が2014年に書いた記事のことを思い出させます:Not all VAAI-NAS storage solutions are created equal(すべてのVAAI-NASストレージソリューションは同じように作成されていない)と題して、私は複数のベンダーがvSphere用のVAAI-NASのサポートを表明しているにも関わらず、必ずしもすべてのベンダーがVAAI-NASの提供する、付加価値となる機能、容量の効率性、そして不必要なIO処理を回避する

Nutanixのメリット その 1: 動的に分散されたストレージ

本記事はNutanixのSenior Technical Marketing EngineerのBhavik Desaiが2022年8月3日に投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。  我々はNutanix Cloud Platform(NCP)がAOS 6.5 LTSにて、ビジネスクリティカルアプリケーションとデータベースの要件を満たせるようになっているということを示すインフォクラッフィックスをリリースしました。このブログシリーズでは、それぞれの主張の技術的な背景を述べていき、皆様の重要なアプリケーションにとってNutanixのアーキテクチャがどのようなメリットをもたらすのかを解説していきます。この最初の記事では、動的に分散されたストレージと、それが高性能なアプリケーション、レジリエンシー、そして拡張性にどのような意味を持つのかにフォーカスを当てます。 動的に分散されたストレージNutanixにおいて最も重要で、そして解決すべきアーキテクチャ上の決断はNutanixのストレージオペレーティングシステムであるAOSのデータパスをリアルタイムに完全に分散させるというものです。広く利用されているRAIDを用いた、ディスクのサブシスシステムをスケールアップさせるという場合には典型的な静的にデータを配置するというアプローチは比較的簡単なやり方ですが、一方で完全な分散モデルではスケールアウトモデルとしては当たり前のネットワーク、コンポーネント、そしてノード障害状況を考慮する必要があります。完全な分散モデルだけが、本当に必要なパフォーマンスを提供することが出来ます、つまり、一貫性した低遅延のパフォーマンスと、 障害児の高速な並行リビルドです。このアーキテクチャー上のデザインはGoogleやAmazonのようなソフトウェア・ディファインドのスケールアウトハイパースケーラーが切り開いた分散システムを作り上げたNutanixを創業したエンジニアが念頭に置いていたものです。AOSはそれぞれのノード上で分散されたサービスを動作させるコントローラー仮想マシン(CVM)のコンセプトを導入しています。AOSのリアルタイムインテリジェンスはスケールアウトクラスタ全体に分離し、広がっており、このためこれらのサービスを構成する要素には何一つ単一障害点はなく、どのノードのどのサービスも必要になればその

イレイジャーコーディングの比較 - Nutanix ADSF vs VMware vSAN

本記事は2020年2月5日にJosh Odgers氏が投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。本シリーズの索引はこちら。 最近の記事で、同じハードウェア上のNutanix ADSFとVMware vSANの実際の使用可能容量を比較しました。Nutanixの方が約30~40%も多くの使用可能なキャパシティを実現していることがわかりました。 次に重複排除と圧縮の技術を比較したところ、NutanixはvSANに比べて容量効率、柔軟性、回復力、パフォーマンスの面で圧倒的な優位性を持っていることがわかりました。 ここでは、もう一つ、利用に値する価値があり、なおかつ実績も備えた技術であるイレイジャーコーディングについて見ていきます。イレイジャーコーディングは、重複排除と圧縮にさらに加えて、容量の拡大とパフォーマンスの効率化を可能にします。 以前の記事で強調したように、「チェックボックス」スタイルのスライドは、容量、回復力、パフォーマンスなどの重要なアーキテクチャー/サイジング上の考慮事項について、誤解を招きがちです。 この問題はイレイジャーコーディングにも当てはまります。簡単な例を挙げてみましょう:  機能 Nutanix VMware vSAN イレイジャーコーディング / RAID5と6 ✅ ✅  上記の表では、NutanixとVMware vSANでイレイジャーコーディング / RAID 5と6がサポートされていることを示しています。 この情報を見ると、顧客/パートナー/VARは、両製品のデータ削減機能は同等か、少なくとも購入やアーキテクチャの決定には重要ではないと結論づけてしまうのではないでしょうか? もしそうだとしたら、様々なとんでもない理由で途方も無い勘違いをしたという事になるでしょう。 以下の表は、両製品で現在サポートされているデータ削減の構成を示しています。  機能 Nutanix   VMware vSAN     オールフラッシュ ハイブリッド オールフラッシュ ハイブリッド イレイジャーコーディング / RAID5と6 ✅

Nutanixのメリット その4: きめ細やかで効率性の高いスナップショット

本記事はNutanixのTechnical Marketing EngineerのMike Umpherysが2022年9月1日に投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。 これまでの記事でNutanixの分散アーキテクチャがどのようにビジネスクリティカルアプリケーションとデータベースに最適なのかをご紹介してきました。このアーキテクチャはその上に構成される他のすべての機能の基盤となっています。この記事では、クローンの作成時間をスピードアップし、あっという間の復元を実現するきめ細やかで効率的なNutanixのスナップショットに焦点を当てることにします。まず最初に何がスナップショットで何がスナップショットでないのかを定義しておきましょう。スナップショットは任意の時間のシステムの状態を参照する事ができるものです。しかしながら、システム内でバックアップを取る際にスナップショットを使うことはできますが、スナップショット自体はバックアップではありません。きめ細やかで効率的なスナップショットはNutanixのデータ保護機構の基盤です。 Nutanixは大規模なLUNやコンテナのレベルではなく、仮想マシンの目線でのスナップショットを単一のvdiskの単位で提供しています。Nutanixのスナップショットの先進性を理解するためには、まずは現在利用されている様々なタイプのスナップショットを理解する必要があります。現在エンタープライズのIT分野で広く利用されているスナップショットにはcopy-on-write(CoW)とredirect-on-write(RoW)の2つのタイプがあります。しかしながら、これらの2つのスナップショットの実装は同じではありません。それぞれの実装にはメリットとデメリットが存在します。Nutanixはいくつかの重要な理由からRoWのスナップショットを選択しました。1つ目は、多くの数のReadとWriteをリダイレクトについてです。RoWでは保護されているブロックへの更新を新たな場所へとリダイレクトし、その後メタデータ内のポインターをその場所を参照するように更新します。これは結果として1回のWrite操作です。RoWのスナップショットからの復元を行う際にはシステムはどこにデータが保存されているのかを探し出し、それを直接読み出すだけです。CoWは保護されたブロックを更

データベースワークロードのためのNutanixのパフォーマンス

 本記事は2021年11月24日にGary Little氏が投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。  皆さん、ようやくここまで来ました。  全面公開です。私は2013年からNutanixのパフォーマンスエンジニアリンググループで働いています。私の意見は偏っているかも知れませんが、それによってNutanixのストレージの性能についてはそれなりの経験と実績を持っています。すでにNutanix上でデータベースワークロードを稼働させている多くのお客様がおられます。しかし、これらのハイパフォーマンスなデータベースを依然として従来型のストレージ上で稼働させるとどうなるでしょうか? 2017年の.Nextでプレゼンテーションを行った際の資料を掘り出してきて、それに最近のプラットフォーム(AOS 6.0とNVME+SSDのプラットフォーム)のパフォーマンスを追加しました。このランダムReadのマイクロベンチマークのパフォーマンスは2倍以上にもなっています。HCIシステムを数年前にご覧になって、その際に必要なパフォーマンスが出ないと結論づけた方 ― もしかすると、今日出荷されているハードウェアとソフトウェアのシステムでは皆様の要件を達成できるかも知れません。更に詳細は下に。  私のラボの中にあるまだ出荷されていないビルド(※訳注:本日時点で6.1としてすでに出荷開始されています)のAOSが動作しているもう一つのクラスタを見てみましょう。このクラスタも2枚のoptaneドライブとRDMAに対応したNICを搭載しています。この4ノードのシステムでのマイクロベンチマークの結果は?   ワークロード 結果 ノート 8KB ランダムRead IOPS 1,160,551 IOPS 部分的にキャッシュされている 8KB ランダム Write IOPS 618,775 IOPS RF2でフラッシュメディアに完全にレプリケーションされている 1MB シーケンシャル Write スループット 10.64 GByte/s ネットワークスピードの上限に到達、RF2でフラッシュメディアに完全にレプリケーションされている

Badges

Show all badges