本記事は2020年3月23日にGary Little氏が投稿した記事の翻訳版です。
原文はこちら。
ストレージ性能テストを担当されるは多くの場合vdbenchを使い慣れており、ハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)の性能をテストする際にもvdbenchを使いたいと考えているでしょう。
HCIの性能を正しくにテストするには、HCIを構成するすべてのノードにワークロードを展開する必要があります。しかし、複数のVMをデプロイし、vdbenchの動作を調整するのは大変です。そこでNutanix X-Rayは、vdbenchを簡単にスケールアウトして実行する仕組みを提供しています。今回は、その使用手順を紹介します。
X-Rayにvdbenchを追加する手順
- Oracleのサイトからvdbenchをダウンロードする
- X-Rayのvdbenchテストシナリオを GitHub https://github.com/garyjlittle/xray.git から取得する
- (リポジトリを自分のPCにクローンし、X-Rayのサーバーにアップロードできます)
- Oracleからダウンロードしたzipファイルの名前を”vdbench.zip” に変更する
X-Rayシナリオ内で、zipファイルの名前が正確にこのとおり(vdbench.zip)であることが前提となっています。
- X-Rayサーバーに移動し、vdbench.zipファイルとX-RayのvdbenchテストシナリオファイルをX-Rayサーバーにアップロードする
- vdbenchを実行するためのJVMをインストール可能な状態にするため、Nutanixクラスタ上に作成されたVMがインターネットにアクセスできることを確認する
それでは、X-Rayにデフォルトでビルトインされているテストと同じように、HCI アプライアンスに対してvdbench ワークロードを実行しましょう。結果は次のようになるはずです。
また、ビルトインされたGrafanaで表示することも可能です。
基本的な動作が確認できたら、自由にvdbenchファイルを編集して、X-Rayに複数のLinux VMの展開、vdbenchワークロードをデプロイ、および実行をさせて、結果を表示してみましょう。
この例のvdbench ファイルは、テストシナリオに付属しています。