本記事は2020年8月10日に Vidhi Taneja氏 と Sahil M Bansal氏が投稿した記事の翻訳版です。
原文はこちら。
今日のデジタルイノベーションの時代においてはこの数ヶ月のこれまでよりも多くことががリモートワークで行われているということと、ITチームは彼ら自身も完全にリモートで働きながら、ビジネスニーズをサポートするためにより迅速なイノベーションにフォーカスするということが同時に行われています。ITにおける課題である集中的なコントロールを維持しながら、迅速に展開を行うということを実現するため、AWS、Azure、GCP、その他のようなパブリッククラウドの採用が増加しています。ITチームは自身のオンプレミスの環境とそのスキルセットを自身が選択したパブリッククラウドへと拡張、パブリッククラウドサービスの恩恵を享受しつつ、統合インフラストラクチャ管理機構を維持するという必要性に迫られています。こうしたソリューションは単なるよくあるハイブリッドソリューションまたはマルチクラウドソリューションではありえません。それは完全なハイブリッド&マルチクラウドソリューションでなければならないのです。
Nutanix Clustersはシームレスなハイブリッドクラウド環境を実現する最新の製品で、パブリッククラウドとネイティブに統合されています。クラウドネイティブサービスとのダイレクトな低遅延なアクセスを提供し、さらに想定通りのNutanixのしなやかさ、効率性、パフォーマンスを備えています。ソリューションはデータセンターのキャパシティをパブリッククラウドの自在性を利用して迅速に拡張することに特化しており、プライベートクラウドとパブリッククラウドにまたがって同じスキルとツールを活用し、運用効率を最大化する事ができます。
Nutanix Clustersはオンプレミスとパブリッククラウド環境の間で一貫したエクスペリエンスを提供できるようにデザインされています。これらの環境間をリスク、コスト、アプリケーションのリファクタにかかる時間なく移動させることが出来、その下のクラウドへのあらゆるロックインからの自由を完全に成し遂げることが出来ます。
Nutanix Clustersはパブリッククラウドプロバイダーとして最初にAWS上での稼働を実現しており、それ以外のプロバイダーでの稼働ももうすぐ実現されます。すでに利用しているVPCを利用するAWS EC2ベアメタルインスタンス上で直接Nutanix HCIスタックを直接起動させることを実現します。Prism Centralを利用してオンプレミスとAWS環境を同様に集中管理することが出来、プライベートとパブリッククラウドインフラストラクチャの運用の統合をお助けします。Nutanix ClustersをグローバルのあらゆるAWSのリージョンに汎用、ストレージ重視、コンピューティング重視構成のベアメタルインスタンス構成からワークロードに合わせて選択し、展開することが出来ます。
Nutanix Clustersはアプリケーションをその下のプラットフォームと分離するだけでなく、ビジネス投資をその下のプラットフォームと分離することにも役立ちます。ポータブルなNutanixソフトウェアライセンスを利用して、ご自身のクラウドの選択の自由を実現することも出来ます。それに加えて、従量課金(pay-as-you-go - PAYG)または柔軟な利用を実現するコミットベースのサブスクリプションプランを選択する事もできます。パブリッククラウドプロバイダーへの既存の投資とクレジット、ディスカウントを維持して、ベアメタルインスタンスと利用したクラウドリソースへの支払いのモデルを選択することも出来ます。
ユースケース
- リフト & シフト: アプリケーションをクラウドに移行する、またはデータセンターを統合する。アプリケーションをリアーキテクトする必要はありません。シンプルにそれらをあらゆる変更なく「リフト & シフト」させ、劇的にコストと時間の投資を削減します。
- オンデマンドの自在性: 変動性のあるデマンドに対応するためにパブリッククラウドへと数分でバーストすることで、迅速にキャパシティを拡張、または異なるジオ地域に進出。
- ビジネス継続性: パブリッククラウドをセカンダリデータセンターまたは個別の災害復旧ソリューションの管理にまつわる複雑性のない高可用性と災害復旧に活用。
- クラウドネイティブサービス: 人工知能、機械学習、分析などのクラウドネイティブサービスへレガシーなオンプレミスアプリケーションを直接接続して最新鋭化し、デジタルイニシアティブをより一層推し進める。
主なワークロード
- クラウド上の仮想化デスクトップ: パブリッククラウドのリソースを活用し、VDIインフラストラクチャの拡張をシンプルに。
- I/O を多用するアプリケーション: ハイエンドデータベース、ビッグデータ、その他のI/Oを多用するアプリケーションをパフォーマンスに妥協することなくクラウドへの移行を実現。
主な機能
- ネイティブネットワーク統合: Nutanix Clustersはご自身の既存のAWS VPC内ですべてのNutanixソフトウェアの起動を実現し、ネットワークオーバーレイの複雑さも完全に撤廃します。既存のAWSのネットワークの構成- クラウドアカウント、VPC、サブネット、ダイレクトコネクトをそのまま利用します。
- ラックアウェアネス& 自動ホスト修復: Nutanix ClustersはインテリジェントにAWSラック内からノードの配置を選択し、もしもラック全体が利用不能になった場合においてもラックアウェアネスデザインでの高可用性を保証します。もしも個々のAWSホストインスタンスが無応答になったとEC2によってレポートが上がれば、ノード取替操作がトリガーされ、クラスタの健全性の復元が確実に行われます。
- ジャストインタイムの拡張と縮小: より多くのハイブリッドクラウドのキャパシティの起動が必要になった場合、容易に新たなノードを追加することが出来ます。マニュアルで1-クリックでノードを追加し、クラスタのサイズを拡張することも、もしくはキャパシティの利用ベースのトリガーでノードを自動的にスケールアウトすることも出来ます。
- オンデマンドのハイバネートとリジューム: ユニークな1-クリックでのハイバネートとリジューム機能(現在はアーリーアクセス)によって、ハイブリッドクラウドのコスト効率を最大化することが出来るため、EC2ベアメタルインスタンスを必要なときにだけ支払う事ができます。ハイバネーション機能はコスト効率の良いS3ストレージへとデータを送信し、NutanixソフトウェアをアンインストールしてEC2ベアメタルインスタンスを停止させます。このため、それに伴うベアメタルのコストも停止させることができます。もう一度クラスタを利用したい場合には、ハイバネーション状態からたった1-クリックで復帰することが出来、全てのデータは維持されたままです。
Nutanix Clusters コンソール
Nutanix ClustersコンソールはAWSアカウント内のクラスタの展開をオーケストレーションします。このグローバルサービスは展開の自動化、クラスタのライフサイクル管理、IAM(認証)、RBAC(ロールベースアクセスコントロール)、拡張、メータリング、ロギング、その他、クラウドの流通に関連する機能を提供します。継続的にクラスタ内のベアメタルインスタンスの健全性を監視し、もしもインスタンスのいずれかの状態が劣化した場合に、必要な修復アクションを実施します。日々のクラスタの統括、管理、監視そして、ワークロードの運用についてはPrism Central経由で実施することが出来ます。
ストレージアーキテクチャ
AHVハイパーバイザーがローカルのNVMeストレージをコントローラー仮想マシン(CVM)へ提供し、異なるベアメタルインスタンスをまたいだストレージを管理します。CVMのクラスタは協力してすべてのノードにまたがったエンタープライズアプリケーションが必要とするあらゆるエンタープライズストレージの機能を保持する単一のストレージファブリックを提供します。AWS上のNutanixクラスタの提供するストレー-ジファブリックはオンプレミスで稼働するNutanixクラスタとNutanix AOS DR、バックアップ、レプリケーション機能を用いて接続することが出来、ステートフルなアプリケーションをシームレスにオンプレミスからAWSへと移動、戻すことが可能になります。AHVがNutanix Clusters on AWSにはインストールされていますが、オンプレミス側ではサポートされているあらゆるハイパーバイザーを利用することが出来ます。
ネットワークアーキテクチャ
Nutanix Clustersにはすべての必要なネットワーク統合がネイティブにパッケージされており、いかなるネットワークオーバーレイも管理する必要はありません。管理用の仮想マシンは必要なく、これによって複雑さとコストを低減することが出来ます。Nutanix ClustersはAWSベアメタルインスタンス上にAHVをインストールし、ユーザーの仮想マシンにアサインされたIPアドレスはAWSネットワークインフラストラクチャからネイティブに提供されたものです。ユーザー仮想マシンが2つのNutanix Clusters on AWS内でまたは、Nutanix ClustersとクラウドネイティブなEC2仮想マシンとで通信し合う場合、ゲートウェイやパケット変換などを全く介することなく、ネイティブにクラウドサービスと通信することが出来、結果として高性能、低遅延のネットワークが実現されます。
AHVにはAWSのネットワーク機能との深い統合を実現するための変更が行われています。AHVは効率的な組み込みの分散ネットワークコントローラーを稼働させており、ユーザー仮想マシンのネットワークとAWSのネットワーク機能を統合します。ネットワークコントローラーはオーバーレイネットワークを作成することはなく、AHVに組み込まれたコントローラーはシンプルにパケットをホストからホスト上またはいずれかに移動したかもしれない適切な仮想マシンへと転送します。IPアドレス管理はAWSのVPCと統合されているため、すべてのユーザー仮想マシンのIPは既存のVPC内のAWSサブネットから割り当てられます。このアーキテクチャを採用した結果、ネットワークコントローラー仮想マシン、ネットワークエッジゲートウェイ、または他の管理用の仮想マシンは不要で、Nutanix Clustersはほぼネイティブなネットワーク性能をAHVユーザー仮想マシンとEC2インスタンス間で実現します。
サポートされるインスタンスタイプ
Nutanix Clustersは4つのAWS EC2ベアメタルインスタンスタイプをサポートし、多様な異なるユースケースを実現し、グローバルで20箇所以上のAWSのリージョンで提供されます。
さあ、はじめましょう!
Nutanix Clustersはハイブリッドとマルチクラウドへの最速の道筋を提供し、すぐに利用可能です! Nutanix Clustersのウェブサイトへアクセスし、更に詳しく学び、次のステップをご選択ください :
- Test Drive: Nutanix Clusters on AWSのセットアップのセルフガイドツアーで、Clustersをどのように利用して、ハイブリッドの接続性とクラウドをまたいだ容易なアプリケーションの移行をどのように行うかを示します
- フリーの30日トライアル: ご自身の既存のAWSアカウントを利用してEC2ベアメタルインスタンスへアクセスし、オンプレミスのNutanixとNutanix on AWSのハイブリッドの接続を確立します
(注意- フリートライアルはNutanixソフトウェアのみとなります。AWSベアメタルインスタンスについてはお客様のご負担となります。)
Nutanix Clustersで、クラウドの採用を劇的に加速することが出来ます。皆様のハイブリッドクラウドとマルチクラウドへの歩みのパートナーになれることを誇らしく思います。clusters@nutanix.comにお気軽にご連絡ください、いつでも喜んでサポートいたします。
2020 Nutanix, Inc. All rights reserved. Nutanix, the Nutanix logo and all Nutanix product and service names mentioned herein are registered trademarks or trademarks of Nutanix, Inc. in the United States and other countries. All other brand names mentioned herein are for identification purposes only and may be the trademarks of their respective holder(s). Certain information contained in this post may relate to or be based on studies, publications, surveys and other data obtained from third-party sources and our own internal estimates and research. While we believe these third-party studies, publications, surveys and other data are reliable as of the date hereof, they have not independently verified, and we make no representation as to the adequacy, fairness, accuracy, or completeness of any information obtained from third-party sources.
This post may contain express and implied forward-looking statements, which are not historical facts and are instead based on our current expectations, estimates and beliefs. The accuracy of such statements involves risks and uncertainties and depends upon future events, including those that may be beyond our control, and actual results may differ materially and adversely from those anticipated or implied by such statements. Any forward-looking statements included herein speak only as of the date hereof and, except as required by law, we assume no obligation to update or otherwise revise any of such forward-looking statements to reflect subsequent events or circumstances.
Product features or enhancements described in this post as early access may be subject to change at any time, without notice, and we provide no assurances, and assume no responsibility, that early access product features or enhancements will be introduced in the timeframe or manner presented or at all. No purchasing decisions should be made based upon reliance of early access features. We reserve the right at any time not to release a generally available version of the early access features or, if released, to alter prices, features, licensing terms, or other characteristics of the generally available release.