本記事2018年5月9日にMarc Trouard-Riolleが投稿した記事の翻訳版です。
原文はこちら。
Nutanixのお客様が、既存のワークロードをオンプレミスのNutanix Enterprise Cloudに移行するためのシンプルできめ細かな手段として、Xtract for VMsが発表されたのは、ちょうど7ヶ月前になります。お客様は、容易かつ迅速な移行手段によって、ワークロードを稼動できるようになるまでの時間や、価値提供までの時間を短縮することが可能になります。このような効果によって、Xtractは、何百社という非常に多くの企業に採用され、Microsoft WindowsやLinuxオペレーティングシステムをベースとした1万2,000ものVMを移行するために活用されてきました。
本日は、パブリッククラウドからのVMの移行を可能にする、Xtractのアプリケーションモビリティの次期リリースについて発表させて頂きたいと思います。
どんなVMの移行が可能になるのでしょうか?
Xtractの次期リリースでは、パブリッククラウドからNutanix Enterprise Cloudに対するVMの移行元として、Amazon Web Services (AWS) が追加されます。
なぜAWSからのVMの移行を発表したのですか?
自社で構築するのか、それともレンタルすべきかといういうテーマは、全ての企業が自問してきた課題です。パブリッククラウドにおける当初の戦略は、インフラストラクチャーをレンタルした方が簡単で安く済むというものでしたが、実際には、企業の優先事項が変わった場合、逆に時間やコストがかさむ結果となっていました。そこで、VMをパブリッククラウドやオンプレミスのインフラストラクチャーなど、別の場所に移そうという考えが浮上しました。
FacebookやDropboxといったパブリッククラウド環境からの移行を選択する企業は珍しくはありませんが、企業の規模に関わりなく、移行に伴う共通の課題が存在するのです。最近注目を集めているパブリッククラウドのサービス停止やレイテンシの問題が、企業のセキュリティやコンプライアンスに対する不安をさらに煽っています。
Nutanixでは、ベンダーロックインや高額な費用が発生することなく、複雑なハイブリッドクラウドを容易に管理できるという自由が、企業には必要だと考えています。
どのように移行作業を管理すべきでしょうか?
Xtract for VMは、AHVへのオンプレミス移行で使用されるVMware ESXiに追加し、AWS VMの移行機能をVM移行の新しいソースとして簡単に追加できるように設計されています。このようなXtractのアーキテクチャーによって、移行プロセスは、これまでと全く変わらないものになります。
適切で分かりやすい名前、AWSアクセスキーID、そしてAWSシークレットアクセスキーさえあれば、非常に簡単にAWSコネクションソースを追加することができます。
AWSアカウントに接続すると、利用可能なリージョンの数と、そのリージョン内に存在するVMを確認することができます。
移行計画の作成手順も、他のオンプレミスの移行計画と同様に、VMの選定など数ステップだけで済みます。
ソースからターゲットへのネットワークマッピングについては、オンプレミスの移行と同様に、数クリックするだけで移行計画が完了して実行できるようになります。
一旦移行計画が実行されると、初期のデータシーディングが開始されますが、その所要時間はデータの量と接続速度によって決まります。この処理によってVMが影響を受けることはなく、稼動を継続することができます。
全ての移行済みVMに関する同期が完了すると、新しいターゲットVMのカットオーバーを選択する時点まで、定期的な差分更新によって同期処理が行われます。カットオーバープロセスのコントロールは、Xtractの主要な機能であり、業務側で最適となるカットオーバーのタイミングを制御することで、VMが停止するような状況を最小限に抑えることができます。
Nutanixが実施したテストの結果では、t2.microインスタンスの完了は20分ほどで、カットオーバーについてもわずか1分ほどで完了することが明らかになっています。
全てのワークロードを移行できますか?
パブリッククラウドの移行を困難にするのは、クラウドネイティブなサービスへの依存です。このため、今回の最初のリリースでは、EBSボリュームがアタッチされたスタンドアロンのEC2インスタンスをサポートしています。
AWS VMのNutanix Enterprise Cloudへの移行は、いつ始めたらいいですか?
Nutanixでは、Xtract製品チームがアーリーアクセス版のリリース準備を始めた段階で、この新しいパブリッククラウドVMの移行機能を発表しており、ごく限られた数のお客様による参加を予定しています。もし皆様がAWSのパブリッククラウドを利用中であり、最初に実施される30~60分ほどの説明へのご参加が可能で、皆様の要件をご説明頂ける場合には、xtractfromaws@nutanix.comまでEメールをお送りください。
Nutanix Xtractの詳細については、www.nutanix.com/xtrac をご覧ください。また、こちのらのコミュティのディスカッションにもご参加頂けます。
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