Topics started by TetsuoMiyoshi

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AOS 5.17 参上!

AOS 5.17で、Nutanixは革新的な新たな機能に加え、引き続いてのコア機能の改善でハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)マーケットにおけるリードをまた更に広げようとしています。AOSサブスクリプション契約内で、お客様はNutanixの開発チームからの継続的なイノベーションからのメリットをPrism経由での1-クリックアップグレードで活用することができるようになります。以下のとおり、いくつかの主な改善点について取り上げたいと思います。完全なリストはリリースノートをご参照ください。  スケーラビリティとパフォーマンス  Foundation Centralによる自動化されたグローバルでの展開 大規模なデータセンター環境は歴史的にITデータセンターのライフサイクルにおいてコストの掛かる複雑な部分でありつづけてきました。積み木のようなAOSの特徴によって、Nutanixを利用しているお客様では、AOSとハイパーバイザーのインストール、そしてサーバーノードを接続してクラスタを形成することを自動化するNutanix Foundationを利用した迅速で簡単な展開にご満足いただいています。Foundationは時間の浪費やエラーの温床となりがちなインストールと構成のプロセスを管理者がいくつかの構成情報を入力して「Go」というボタンを押すだけのシンプルなインストーラーへとシンプル化します。   AOS 5.17では、NutanixはFoundationの能力とシンプルさを拡張し、Foundation Centralを投入します。Foundation Centralは大規模で地理的に分断された環境向けのAOSのインストールプロセスを一箇所から実施できるようにすることで、自動化します。この際に専門的なスキルセットやNutanixエコシステムについての先進知識は必要ありません。この機能によって、企業はより迅速に大規模なデータセンタ環境を構成することができるようになり、重要なIT活動のスピードを落とすことや投資を無駄にすることなく効率的にリモートサイトの最新鋭化をすすめることが出来るようになります。 図 1 - Foundation Central 拡張されたPrismのスケーラビリティ Nutanixのお客様はグローバルのAOSインフラストラクチャをPr

Nutanix と VMware vSAN/DellEMC VxRAILを比較

本記事は2020年2月27日にJosh Odgers氏が投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。 以下はNutanixのAcropolis分散ストレージファブリック(ADFS)とDellEMC VxRAILプラットフォームの基盤をなすVMware Virtual SAN(vSAN)の機能と能力を比較した一連の記事です。このシリースは継続的に更新、拡張されて行きます。 もしも取り上げてほしいご質問やトピックスがあれば@josh_odgersからTwitterやLinkedInでご連絡ください。(※日本語でのお問い合わせは本記事のコメントにてお願いいたします。)また、 DellEMC/VMwareがNutanixに対して行っている数多くの誤った訴えについて取り上げているDellEMC/VMware anti-Nutanix FUD index(DellEMC/VMwareのNutanixに対するFUDへの反論の索引)も御覧ください。     利用可能なキャパシティ比較   重複排除&圧縮   イレイジャーコーディングの比較   ストレージキャパシティの拡張   ドライブ障害の比較   混在クラスタのサポート   Write I/Oパスの比較   Read I/Oパスの比較   ノード障害の比較   ストレージアップグレードの比較   利用可能なキャパシティの比較 ー パート2   メモリ利用の比較   CPU利用の比較   ビッグデータの取り込み性能におけるネットワーク帯域への影響についての比較   高耐久性のフラッシュデバイス要件についての比較   I/Oパスのしなやかさの比較 更に追記予定!        

レイテンシ、スケジューラー、割り込み、なんてこった!Linuxカーネルアップグレードに関する壮大な物語

本記事はHarshit Agarwal氏 と Samuel Gaver氏による2021年12月9日のnutanix.devへの投稿の翻訳版です。原文はこちら。  はじめにNutanixはハイパーコンバージドプラットフォームですが、その全てのサービス(ストレージサービスを含む)はコントローラーVM (CVM)と呼ばれる特殊な仮想マシン(VM)上で稼働しています。このCVMは現在カーネルバージョン3.10のCentOS Linuxディストリビューションで稼働しています。残念なことにこのカーネルのバージョンは結構古いもので、いくつかの課題を抱えており、このことが今回、Nutanixが新しいバージョンへとアップグレードをする動機となっています。 なぜアップグレードが必要か?バックポート作業の辛さを軽減する: バグやセキュリティ問題に出くわした場合、我々はより新しいバージョンのカーネルから、3.10.xへと変更をバックポートする必要がありました。これらのバックポートは大きく時間がかかるもので、開発者にとってはこうした変更が適用可能で、正しくポーティングされたのかを確認する必要のある大変な作業を必要とします。加えて、マニュアルでのバックポート作業はQAチームにもそれぞれの変更をテストして検証するという大きな負担となっていました。 新たな機能のメリットを享受する : より新しいカーネルでは io_uringとBBR、我々のI/Oスタック内でのCPU効率と性能の改善が含まれており、より要件の高いワークロードを取り回す事ができるようになります。 LTSサポートへの追従 : 3.10のサポートは2017年に終了しています。最近のLTSカーネルを利用することで我々はLinuxコミュニティのサポートを受けやすくなります、Linuxコミュニティでは必要なバグ修正がすべてバックポートされています。LTS系列へと合わせることで、マニュアルで修正を監視してそれらをバックポートするよりも、劇的な改善が見込まれます。  パフォーマンスの改善 : AMD Zen上での優れたコンピュート性能と ext4における高速コミットの2つが、新たなカーネルを利用することで我々が同じハードウェア上でもより優れたパフォーマンスを達成することに貢献するカーネルの改善点です。 問題はなにか?作業を始めるにあたって我々は、最

使用可能な容量の比較 - Nutanix ADSFとVMware vSAN

本記事は2020年1月30日にJosh Odgers氏が投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。本シリーズの索引はこちら。 ハイパーコンバージド(HCI)製品を検討する際には、ベンダー、パートナー、VAR(Value Added Resellers: 再販業社)、顧客が複数のソリューションを比較することがよくあります。 このような比較の際には、マーケティング資料や、多くの場合は「チェックボックス」スタイルのスライドが比較され、さらに悪いことには額面通りの価値で比較され、容量、回復力、パフォーマンスなどの重要なアーキテクチャ/サイズの考慮事項について誤った仮定をしてしまうことがあります。 簡単な例を挙げてみましょう: 顧客は、要件を満たすために16台のノードを選択/必要としており、密度、電力効率、高性能のために2ラックユニットあたり4ノード(4N2U)という最も一般的なフォームファクタを選択しています。 フラッシュストレージのコストがユースケースに見合ったものであるため、ノードには6台の1.92TBドライブ(All Flash)が搭載されています。 つまり、16台のホスト* 6台のドライブ=合計96台のドライブを使用しています。 1.92TBドライブがフォーマットされた時の容量を1.78TBとすると96本では170.88TBとなります。 次に、顧客は vSAN と Nutanix を比較します。どちらもデータ保護の主要な形態としてレプリケーションを使用しており(従来の RAID とは対照的)、2 つのコピー(Nutanix では RF2、vSAN では FTT1)と 3 つのコピー(RF3 または FTT2)のどちらかを使用しています。 彼らは簡単な計算をして、次のような結論を出しています。 170.88TB / 2 (RF2 または FTT1) = 85.44TB 使用可能170.88TB / 3 (RF3 または FTT2) = 56.96TB 使用可能 顧客/パートナー/VARは、両製品の使用可能容量は同じであるか、少なくともその差は購入やアーキテクチャ上の決定には重要ではないと結論づけてしまっていないでしょうか? もしそうだとしたら、彼らは2つの重大な理由から大きな勘違いをしたことになるでしょう。 理由1:ファイルシステム/オブジェクトストアのオーバーヘッド 

ストレージ容量の拡張 - Nutanix vs VMware vSAN

本記事は2020年2月10日にJosh Odgers氏が投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。本シリーズの索引はこちら。 このシリーズの最初の記事では、同じハードウェア上でのNutanix ADSFとVMware vSANの実際の使用可能な容量を比較しました。 その結果、Nutanixの方が、約30~40%多くの容量を提供できることがわかりました。 次に重複排除と圧縮の技術を比較したところ、NutanixはvSANよりも容量効率、柔軟性、回復力、パフォーマンスの面で優れていることがわかりました。 その後にはイレイジャーコーディングについて見てきました。(EC-Xと呼ばれる)Nutanixの実装では、パフォーマンスとキャパシティの効率性をリアルタイムにバランスさせることができ、動的でありながら柔軟性も提供できることを学びました。 一方、vSAN は「オール オア ナッシング」という原始的なアプローチを採用しているため、フロントエンドへの影響が大きくなります。また、最適なデータに対してイレイジャーコーディングを動的に適用できるわけでもありません。 この記事では、両プラットフォームがどのようにストレージ容量を拡張できるのかを学びましょう:  機能 Nutanix VMware vSAN 単独ドライブの追加 ✅ ✅ ノードの追加 ✅ ✅  この典型的な「チェックボックス」形式の比較からは、両方のプラットフォームが単独のドライブやノードを追加して容量を拡張できることがわかります。私の以前の投稿をいくつか読んでいただいた皆様にはご想像どおりかもしれませんが、以下では、上記のような比較が大きな誤解を招くものであることを説明していきます。 顧客が、プラットフォームを選択したり、既存の環境を拡張したりする際に、考慮すべき重要な要素は数多くあります。 vSANの問題  その1 - 重複排除と圧縮を有効にしたディスクグループにドライブを追加すると、新しく追加されたドライブでは自動的には重複排除と圧縮は実行されません。 参照:  https://blogs.vmware.com/virtualblocks/2017/11/29/vsan-operatio

重複排除と圧縮の比較 - Nutanix ADSF vs VMware vSAN

本記事は2020年2月3日にJosh Odgers氏が投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。本シリーズの索引はこちら。 最近の記事で、同じハードウェア上のNutanix ADSFとVMware vSANの実際の使用可能容量を比較したところ、Nutanixの方が約30~40%も多くの使用可能容量を提供していることがわかりました。そうすると次の自然なステップは、使用可能容量にさらなるストレージ容量の効率性をもたらすデータ削減/効率化技術を比較することです。 前の記事では、使用可能容量の比較を単純化するために、2つの製品の機能差を「チャラ」にすると宣言しました。しかし、現実にはチャラにはなりません。Nutanixプラットフォームは、同じハードウェアであってもより多くの使用可能容量を提供する能力を保持しているからです。Acropolis Distributed Storage Fabric (ADSF)の優れたストレージ階層化に加え、データ削減技術を組み合わせたとしたら、vSANは銃撃戦にスプーンを持ってきたようなものです。 この記事では重複排除と圧縮について見ていきます。圧縮、重複排除などのデータ削減技術は、データセットに応じて顧客にさまざまなレベルの価値を提供する実績のある技術です。マーケティング資料などで、これらの機能が比較される際、多くの場合、ベンダーの営業担当者による"チェックボックス"スタイルのスライドが、利用されています。さらに悪いことに、こうしたスライドは殆どの場合、額面通りに(訳注:単に機能の有無しか表していないにも関わらず全く同等であるかの如く)受け取られてしまうため、容量、回復力、パフォーマンスなどの決定的なアーキテクチャ上/サイジング上の考慮事項について誤った想定をしてしまう可能性があります。これは、私が2014年に書いた記事のことを思い出させます:Not all VAAI-NAS storage solutions are created equal(すべてのVAAI-NASストレージソリューションは同じように作成されていない)と題して、私は複数のベンダーがvSphere用のVAAI-NASのサポートを表明しているにも関わらず、必ずしもすべてのベンダーがVAAI-NASの提供する、付加価値となる機能、容量の効率性、そして不必要なIO処理を回避する

Files 3.5

この投稿はDevon Helms Senior Product Marketing Manager - Storage Servicesの投稿をTetsuo Miyoshi - Product Marketing Managerが翻訳したものです。 データは級数的な速度で膨らんでおり、非構造化データの成長がそれに拍車をかけています。15年前ですら100TBのデータは保存するには大きすぎるほどのデータだと考えられていました。今日、我々のお客様はその数倍のデータを管理しなくてはならなくなっています。従来型のNASソリューションはこうした急速な成長に合わせた設計にはなっていません。より大きなデータを管理するという点においての課題を抱えているのです。IT管理者はこの急速なデータの成長とレガシーシステムに対応するために80%[1]もの時間を単に稼働させ続けるためだけに費やしており、ビジネスのイノベーションのための時間には残り20%しか費やすことができていません。 Nutanix Filesはシンプルさ、柔軟性そしてデータインテリジェンスのために設計されています。Nutanix Files 3.5のリリースで我々はいくつもの新たな機能を追加いたしました。 Nutanix Files 3.5における新機能Nutanix Filesの分析機能はファイルデータに深い洞察をもたらしますファイルデータは近年の組織の保持するデータのうち大部分を占めるようになっています。IDCは2025年までに全世界では175ゼタバイトのデータが生成されるとしています(“The Digitization of the World From Edge to Core”; IDC; Authors: David Reinsel, John Gantz, John Rydning; November 2018)。これほどまでに多くのデータになると、その可視性とコントロールはこの規模に対応できるように作られたツールがなければ難しくなってきます。Nutanix Filesの分析エンジンは全てのファイルレベルのアクティビティをロギングし、それをダッシュボードに表示することでお客様の全てのデータについてのデータからの深い洞察を提供します。Nutanix Files分析機能で、管理者は...

Nutanix AES: 事例によるパフォーマンス パート2

本記事はn0derunnerに2018年12月18日に掲載された記事の日本語ヴァージョンです。 原文を参照したい方はこちら。 大規模なデータベースの読み込みパフォーマンスを2倍まで解決する方法は?Nutanix AOS 5.10は自律化エクステントストア(Autonomous Extent Store - AES)と呼ばれる機能を搭載しています。AESはこれまで存在していたデータローカリティを補完し、効率的にメタデータにローカリティをもたらします。巨大なデータセット(例えば 20%のホットデータを含む10TBのデータベース)において、2TBのホットデータセットに対してランダムアクセスを行った際にスループットが2倍改善するという結果を得ています。 我々の実験では故意にワーキングセットを大きくして、メタデータがキャッシュ内に収まらないようにしています。2TBを100%ランダムなアクセスパターンでまんべんなくアクセスし、2TB全てのデータにアクセスするまでにかかる時間を記録しました。同じハードウェアを利用し、AESを有効にした場合、その時間は半分になりました。チャートで確認できるとおり、スループットは期待通り2倍になっています。 AESによるメタデータのローカライゼーションがこの2倍の改善に貢献しています。AESはメタデータの殆どをノードのローカルに維持します - ですから、ネットワークを超えてデータを取得する必要がありません。加えてAESはDRAM内にメタデータをキャッシュする必要性も低減しています。これはローカルアクセスが非常に高速だからです。非常に巨大なデータセットについてはメタデータの回収がアクセス時間の大部分を締めているケースがあります。これはあらゆるストレージについて言えることです。今回我々が示したとおり、メタデータの解決のスピードアップによってスループットについて劇的な改善が行われるのです。

お客様にこれまで以上の選択肢を: HPE-Nutanixのパートナーシップの拡大

本記事はBrian Cox氏が2020年6月24日に投稿した記事の翻訳版です。 原文はこちら。   Hewlett Packard Enterprise(HPE)とNutanixのグローバルパートナーシップが始まってから1年が過ぎ、我々は新たな製品とソリューション、新しいお客様向けのプロモーション、そしてお客様からのご注文が増えていくのを目にしてきました。 このパートナーシップは出荷開始からほんの僅か、3四半期で順調に立ち上がりました。実際、ウォールストリートのアナリストとの我々の直近の四半期の業績についてのディスカッションの中で、NutanixのCFOであるDustin WilliamsはNutanixのHPE DX関連のビジネスの年間契約額(annual contract value - ACV)は四半期ごとに16%の勢いで伸びていると述べています。 HPE ProLiant DXとNutanixでの追加の構成、ユースケース、そしてワークロードを含む新たな機能がこれまで以上にお客様の選択肢を広げます。新しい選択肢の中には: OLTPやVDIワークロードにより優れた価格/性能を提供するAMDベースのシステム 厳しいコンピューティング環境に対応した耐久性システム SAP ERPシステムへの認証取得 非構造化データ向けの高キャパシティストレージ よく利用されるバックアップソフトウェアとのターンキー型データ保護   HPE ProLiant DX385システム内に搭載したAMD EPYCプロセッサによる、より優れた価格/性能エコノミクス HPE ProLiant DXシステムに搭載された新世代のAMD EPYC 7002サーバープロセッサは他の業界標準アーキテクチャプロセッサに対し、カエル飛びのような能力の飛躍を遂げ、お客様がお支払いになった対価に対してこれまでにないパフォーマンス向上を提供します。お客様はより少ない数のシステムの購入でなお、これまでよりも早く負えなければならない仕事を完了させることができます。これはAMD EPYCプロセッサーのソケットあたりの数多くのコアとストレージへのネイティブ接続のための広域なI/Oチャネルによって実現されています。結果として、オンライントランザクション処理、データ分析、仮想デスクトップインフラストラクチャ

ノード障害の比較 – Nutanix vs VMware vSAN

本記事は2020年3月5日にJosh Odgers氏が投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。本シリーズの索引はこちら。 このシリーズでは、重複排除と圧縮、およびイレイジャーコーディングを使用する際に、Nutanixはより多くの使用可能な容量を提供し、より高い容量効率、柔軟性、回復力、およびパフォーマンスを提供することを学びました。 その後、ギアを切り替えて、異機種が混在したクラスタのサポートをカバーしました。これがHCIプラットフォームの拡張能力にいかに重要であるか、また、ツギハギやサイロを作らずに、強力なROIを実現できることを学びました。 次に、書き込み操作のためのI/Oパスを取り上げ、クラスタ内のVMの現在の位置とパフォーマンス/容量利用率に基づいてインテリジェントにデータを配置するNutanix独自のデータローカリティの多くの強みを解説しました。最適な書き込みレプリカの配置により、その後の読み込みI/O操作はNutanix ADSFでは主にローカルで提供されることが保証されます。これは(従来のSANのように)主にリモートで読み込みを提供するvSANとは対照的です。 また、Nutanixは、はるかに簡単で優れたストレージの拡張性を提供しているため、ドライブの故障による影響が大幅に軽減されることがわかりました。 今回は、回復力という重要なトピックをとりあげます。それぞれのプラットフォームがどのようにして様々な ノード障害シナリオに対処し、回復するかについて説明します。反論を避けるために、前回の記事でドライブの障害を取り上げたときと同様、DellEMCの圧倒的に人気の高いオールフラッシュのハードウェア構成であるVxRAIL Eシリーズを使用します。 注:使用されているコモディティなハードウェアは、この記事で提供されている例で、vSANやNutanix ADFS用のSWの動作という観点では、違いはもたらしません。しかし、フラッシュデバイスの量は、本記事で取り上げている、2つの製品間の違いについて、劇的な影響を与えます。 例1: ホストが応答しない/障害になった vSAN ホストが応答しない場合、VMware のドキュメントには以下のようにプロセスが記述されています:"ホストの障害または再起動によりホストが応答しなくなった場合、vSANは、クラスタ内の他の場所にある

イレイジャーコーディングの比較 - Nutanix ADSF vs VMware vSAN

本記事は2020年2月5日にJosh Odgers氏が投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。本シリーズの索引はこちら。 最近の記事で、同じハードウェア上のNutanix ADSFとVMware vSANの実際の使用可能容量を比較しました。Nutanixの方が約30~40%も多くの使用可能なキャパシティを実現していることがわかりました。 次に重複排除と圧縮の技術を比較したところ、NutanixはvSANに比べて容量効率、柔軟性、回復力、パフォーマンスの面で圧倒的な優位性を持っていることがわかりました。 ここでは、もう一つ、利用に値する価値があり、なおかつ実績も備えた技術であるイレイジャーコーディングについて見ていきます。イレイジャーコーディングは、重複排除と圧縮にさらに加えて、容量の拡大とパフォーマンスの効率化を可能にします。 以前の記事で強調したように、「チェックボックス」スタイルのスライドは、容量、回復力、パフォーマンスなどの重要なアーキテクチャー/サイジング上の考慮事項について、誤解を招きがちです。 この問題はイレイジャーコーディングにも当てはまります。簡単な例を挙げてみましょう:  機能 Nutanix VMware vSAN イレイジャーコーディング / RAID5と6 ✅ ✅  上記の表では、NutanixとVMware vSANでイレイジャーコーディング / RAID 5と6がサポートされていることを示しています。 この情報を見ると、顧客/パートナー/VARは、両製品のデータ削減機能は同等か、少なくとも購入やアーキテクチャの決定には重要ではないと結論づけてしまうのではないでしょうか? もしそうだとしたら、様々なとんでもない理由で途方も無い勘違いをしたという事になるでしょう。 以下の表は、両製品で現在サポートされているデータ削減の構成を示しています。  機能 Nutanix   VMware vSAN     オールフラッシュ ハイブリッド オールフラッシュ ハイブリッド イレイジャーコーディング / RAID5と6 ✅

Nutanix Prism Pro と 新機能 X-Play

code:今回の記事はシニアシステムズエンジニアの山下 富雄の記事です。山下は.NEXT JapanでPrism Proのセッションを担当します。新機能X-Playが加わったこれまでにはない自動化された運用を知りたい方、必見のセッションです。お申込みはこちらから。https://www.nutanix.jp/invisible/招待コードは「NTX049」にてお申し込みください。NTX-05 12:55-13:35システム運用をもっと楽に!Prism Proを使った高度なCluster管理 Nutanixが誕生して10年が経過しました。Nutanixが提唱した、インフラを簡単にする「Hyper Converged Infrastructure(HCI)」というアーキテクチャも、IT業界に広く浸透してきました。 またこの新しいインフラストラクチャを簡単に操作するための「Prism」も、ご利用いただいている多くの方々から高い評価をいただいています。 事前に特別なプログラムのインストールは不要で、WebブラウザでCluster IPへアクセスするだけでPrismへログインができ、様々なHCIの情報が確認できること、洗練されたインタフェース上で様々な操作が1-クリックで簡単に行えることなど、Prismが従来のインフラストラクチャの管理とは一線を画す理由は多く挙げられます。 Prism ElementとPrism Central さて、そんなPrismですが、みなさん存分に使い倒していますか? Prismには、Nutanixを導入すると標準で実装される「Prism Element(PE)」と、仮想アプライアンスで提供される「Prism Central(PC)」の2種類ががあります。 特にPrism Centralについては仮想アプライアンスを別途インストールする必要があることから、まだ利用いただいていない方も多いのではと思いますが、 Nutanixのソフトウェアやサービスにご興味を持っていただいた方にこそ、このPrism Centralはご利用いただきたいNutanix製品です。 Prism CentralとPrism Proライセンス Prism Centralは、大きく2つの特徴を備えています。 1.Nutanixの新しいソフトウェアやサービスの基盤 今後Nuta

COVID-19渦中でのITの役割

本記事は2020年3月14日にNutanixのCIOそして、 QualysとSADA SystemsのBoard DirectorのWendy M. PfeifferがLinkedinに投稿した記事の翻訳版です。 原文はこちら。   IT関係者は特殊な人種と言えるでしょう。例えば、私達は技術者やエンジニアという立場にあります。しかし、それよりもさらに幅広い視点も持ち合わせています。「技術は優れている」という考えを持つ傍ら、「その組み合わせは素晴らしい」という視点も同時に持っています。IT業界に約25年間身を置いてきた者として、私が断言できるのは、もし人々を支援したいという強烈な思いなくしては、私達が日々の業務を続けていくことは出来なかったということです。   言わば、私達はマーベル(Marvel)の漫画やDCに描かれる人々ような存在です。まるでスタートレックのコンベンションに参加して、新しい生命や新しい文明を探すという夢を実現する役割を演じているかのようです。ヒーローになりたいという私達の願望は、決して褒められたものではありません。しかし、滑稽なことに、私達はビデオゲームで身につけたスキルによって、エイリアンからの避け難い侵略から、いつの日か世界を救うことができるとさえ信じています。   もし今週、エイリアンがアメリカに侵略して来たら、私達をとても奇妙な連中だと感じるはずです。彼らは、強迫性障害 (OCD) を患った生物を発見したと思うでしょう。毎日きっちり同じ時間に起床し、仕切りに囲まれた迷路に潜り込んで、だらだらと移り変わる画面を凝視し、時々立ち上がっては誰と向かい合うわけでもなく、「ハッピ―バースデイ」をきっちり2度繰り返し歌いながら手を洗っているだけなのですから。   今週、毎晩のように長い時間をかけて帰宅する中、シリコンバレーの技術者やオタクが、この状況を大げさに騒ぎ立てているという、一部の専門家の憶測を耳にしました。私達は自宅で恐怖に怯え、多くのテクノロジー企業が、未知の恐怖のせいでオフィスを閉鎖しています。カンファレンスはキャンセルとなり、サービス業や原油価格、さらにサプライチェーンは崩壊の危機にあります。そこに居る専門家の方々にかわりに言わせてもらえば、とにかく私達は恐れているのです!しかし、それがカンファレンスをキャンセルしたり、在宅勤務をしたりし

「緊急時には、このボタンを押して」 どんな状況でも、「あらゆる場所から業務の遂行」を可能に、しかも、わずか5つのステップで(その 2)

本記事は2020年3月4日Ruben Spruijt氏が投稿した記事の翻訳版の後半部分です。 原文はこちら。前半はこちら。   DaaSの立ち上げ:5つの簡単なステップで完了   Windowsアプリケーション、または完全なデスクトップの立ち上げは、ブラウザから容易に実施することが可能で、優れたユーザーエクスペリエンスを提供します。広く知られるように、ユーザーエクスペリエンスこそが全てなのです!さらにNutanixでは、この容易で迅速な対応をサインアッププロセスにまで拡張しました。完全な機能を提供する無料の30日間トライアルにサインアップ頂くと、わずか数分でオンラインでの利用が可能となります。   無料トライアルの詳細を確認し、すぐに開始しましょう。   購入の準備ができたら、オンラインでクリックして従量課金制を選ぶか、またはNutanixの全世界に広がるパートナーのネットワーク経由で、1ヶ月から複数年に至る、必要な期間分のサブスクリプションを購入することができます(指定ユーザーおよび同時ユーザーの購入オプションあります)。   サインアップが終わったら、以下の5ステップを実行して、設定と起動を実施します。 ・ステップ1:インフラストラクチャーのコネクト 開始から終了まで: 約20分   最初のステップでは、実際の仮想アプリケーションとデスクトップを稼動させるためのインフラストラクチャーをFrameサブスクリプションとコネクトします。ほとんどのお客様は、AzureやAWS、GCPなどのクラウドサブスクリプションか、自らが所有するNutanix AHVによるインフラストラクチャーを利用したいと考えるはずです。お客様は、自社の特定のユースケースに最も適した場所でアプリケーションやデスクトップを稼動できるようするために、パブリッククラウドかオンプレミスのインフラストラクチャーかの判断は、自分で下したいと考えるでしょう。(決めつけてはいけません。「クラウド・ファースト」だからといって、クラウドだけとは限りません :-))   Nutanixは、さらに手間を省きたいと考えるお客様のために、Frameがマネージするクラウドインフラストラクチャーのオプション契約も提供しています。パブリッククラウドインフラストラクチャーのプロバイダーを選択する場合と同様に、Frameを利用するサブ

IT内製化を実現するITプロフェッショナル向け実践セミナー ー Xperience!

  ITにとっての新しい当たり前 この3ヶ月は我々全員にとって試練の時でした。ソーシャルディスタンス、屋内退避、オンライン授業、在宅勤務などなど – これらがすべてを「新しい当たり前」にしてしまいました。 ITに目を向けると – 皆さまのようなITプロフェッショナルにとっての新しい当たり前とは何でしょうか? 我々のCIOである Wendy M. Pfeifferはそれを「なぶり殺し」と表現します。今日、ITはこれまで以上に必要とされています – そして恐ろしいことに24時間365日要求にさらされます。あらゆる会社においてITプロフェッショナルは舞台裏でビジネスを支え続けています。これについて語る人は多くはありませんが、我々Nutanixはそれを理解し、皆さまをパンデミックにおけるヒーローだと思っています!   Xperience: 我々が見据える未来 Nutanixは我々の初めてのヴァーチャルイベント Xperience でITヒーロたちをたたえます。アメリカ地域では6月24日、それに続いてアジア・パフィックでは7月2日、日本では7月10日、ヨーロッパ・中東・インドでは7月16日に開催されます。是非、皆様ご参加いただき、ビジネス継続を再定義したITプロフェッショナル仲間と交流してください。イベントに参加されればNutanixがこの困難 – そしてその先で歩みをすすめる際に様々な面で皆さまの力になるということを確信していただけます。 イベントを少しだけ覗き見してみましょう。我々はSVP of Product and Solutions MarketingのMonica Kumarによるキーノートセッション「デジタルの未来へとつながる道」でキックオフします。CIO現職そして以前CIOを努めた2名 -- Nutanix CIOの Wendy M. PfeifferとNutanix Board Director、Investor、そして以前のWall Street CIOであるVirginia Gambaleを加え、Monicaは現状を乗り越え、ビジネスを将来に向けて継続して稼働させ続けるためにITが何をでき、何をすべきなのか議論を掘り下げます。CIOの観点からの洞察に満ちた「実践からの教訓」とそこから考える「その先」を是非聞いてみてください!   災

VDI かDaaSか:最適な対象を選択する方法とは?

本記事は2020年3月9日にRuben Spruijtが投稿した記事の翻訳版です。 原文はこちら。   本シリーズ前半の3本のブログでは、基本的にVDIに焦点を当ててきましたが、4本目となる今回は、DaaSについて詳しくご紹介したいと思います。ここまでお読み頂いた段階で、皆様の企業には、VDI と DaaSのどちらを選択する方が適切なのかという点について、既に評価を固め始めていらっしゃるかも知れません。今回は、どちらを選択する上でも必要となる考慮点について、少し詳しく説明したいと思います。   ユーザーエクスペリエンスこそが、最も重要な成功要因であることは確かですが、多くの場合、VDIまたはDaaSのどちらを選択するかは、業務とITの状況を考慮して判断すべきものであることにご注意ください。エンドユーザーは、どのような仕組みによってツールが提供されているかという点よりも、業務の遂行に最適なツールであるかどうかを重視するからです。対象がAmazon Workspace、Citrix Cloud、Nutanix Xi Frame、Microsoft WVD、VMware HorizonなどのVDIなのか、またはDaaSソリューションなのかは、エンドユーザーにとって問題ではありません。   最適な対象を選択する方法とは?   結局のところ、何を選択するかは、皆様のユースケースや企業の能力、全般的な業務要件によって決定されます。以下の表は、VDIとDaaSを、5つの主要な観点から比較したものですが、それぞれの間で大きな違いを確認することができます。それでは、各観点を順番に見て行くことにしましょう。   VDI DaaS 企業の能力 ・BYO(Build Your Own:自社で構築)。設計、サポート、アップデートに際して、社内のスキルと担当者が必要 ・「VDIプラットフォーム」をサービスとして利用   プラットフォーム ・手作業による毎年のアップデート ・成熟、テスト済、豊富な実績 ・インターネット接続に依存しない ・自動的に毎週アップデート ・新たに出現したテクノロジー ・インターネット接続に依存 コスト ・初期投資コスト型モデル ・固定的なワークロードVMコスト ・完全な運用コストまたは初期投資コストと両方 ・柔軟なワークロードの

ドライブ障害の比較 - Nutanix ADSF vs VMware vSAN

本記事は2020年2月19日にJosh Odgers氏によって投稿された記事の翻訳版です。原文は こちら。本シリーズの索引はこちら。 このシリーズの最初の記事では、同じハードウェア上におけるNutanix ADSFとVMware vSANの、実際の使用可能な容量を比較しました。 Nutanixが約30~40%多くの使用可能な容量を提供することがわかりました。 次に重複排除と圧縮の技術を比較したところ、NutanixはvSANよりも容量効率、柔軟性、回復力、パフォーマンスの面で優れていることがわかりました。 次にイレイジャーコーディングについて調査し、Nutanixの実装(EC-Xと呼ばれる)は、リアルタイムにパフォーマンスとキャパシティ効率性のバランスを保つ、ダイナミックかつフレキシブルなものであることを学びました。 次に、私たちは両方のソリューションでどのように容量を拡張できるか、という議論を行いました。vSANには多くの制約があり、拡張の魅力を失わせていることがわかりました。 しかしながら、NutanxのvSANに対するこれらの優位性は、前提としてプラットフォームが障害に対する高い回復力を持っていなければ意味がありません。 このパートでは、オールフラッシュの一般的なハードウェア構成において、両プラットフォームがどのようにして様々なドライブ障害シナリオを処理し、復旧を行うかについて説明します。 最近、あるDell EMC の従業員の方から、これまでのサンプルでは最も広く利用されているハードウェアを使用していない、というご指摘を受けましたので、今回はアーロン氏がイチオシの VxRail E シリーズを使用してみます。Eシリーズは、10本の2.5インチドライブをサポートしています。よくオススメされる、10本の1.92TBのドライブを搭載したオールフラッシュ構成にしましょう。(アーロン、どういたしまして!) VxRail Eシリーズでは、vSANは2つのディスクグループを作成する構成をとります。興味深いことに、1つのディスクグループは最大7つのキャパシティドライブしかサポートできないため、2つのディスクグループを作成せざるを得ないというのがその内実です。 Nutanixに馴染みのない方のために補足しておくと、Nutanixにはディスクグループのような概念や煩わしさはなく

データ保護とディザスタリカバリのためのチェックリスト

本記事は2018年9月18日にInes Marjanovic氏が投稿した記事の翻訳版です。 原文はこちら。   今日の企業は、データ保護という目標を追求する過程で、かつてないほど多くの障害を、そのセキュリティ環境で目のあたりにしています。最近の「Global Data Center Survey Report」に掲載された、データセンタービジネスの新しいトレンドには、驚くべき内容が数多くあります。信頼性や拡張性に優れたインフラストラクチャーを求める声が高まっていることは周知の通りですが、実態としては、極めて重要なデータに関連したプロセスの停止によって発生する問題が、既存のシステムに対する企業の信頼を悪化させているのです。   例えば、同レポートにおける回答者の31%が、深刻な影響をおよぼすシステムの停止を経験し、約80%が、自ら経験したシステム停止は、回避できたのではないかと回答しています。言うまでもなく、企業は、IoT以前にもデータセンターやROBO(リモートオフィスやブランチオフィス)を保護する必要がありました。しかしIoTが出現した後、企業は、コアとなるデータセンターだけでなく、エッジに存在するインフラストラクチャーの保護も求められるようになりました。 しかし幸いなことに、これらの課題にも対応できる、データ保護の近代化というトレンドが浮上してきました。このようなソリューションを理解し利用するためには、まずその動向を理解することが重要となります。その上で、自社が直面している課題が他の多くの企業と同じかどうかを判断し、自社のデータ保護要件を満たすことができる、アプリケーション固有のソリューションを構築します。それでは、動向を分析してみましょう。   データ データを何に使用しますか?どれぐらいのデータ量がありますか?どれだけの種類のデータがありますか?データの多様性に伴う複雑さもあり、データを保存する場所を決定することは、決して容易ではありません。データは、サーバーやデスクトップ、ブロック、ファイル、オブジェクトストレージ、そして様々なクラウド環境にも保存することができます。   要件 Enterprise Strategy Group (ESG) によれば、サービスの2/3は、2時間以内にリカバリできる必要があります。目標復旧時間

DBaaS時代のセルフサービス

本ポストは、Nutanixテクニカルマーケティングエンジニアである、Michael Haighが2019年5月22日にNext Communityに投稿したものです 原文はこちら。   (タイトル別名:Nutanix CalmによるNutanix Era向け統合セルフサービス)   Nutanix Eraは、データベース管理の自動化とシンプル化を図るためのソフトウェアスイートであり、データベースのプロビジョニングやライフサイクル管理 (LCM) において、1-クリックで対応できるシンプルさや、意識する必要がないインビジブルな運用を実現します。1-クリックでのデータベースプロビジョニングや、本製品で最初のサービスとなるコピーデータ管理 (CDM) を備えたNutanix Eraによって、DBAはデータベースのプロビジョニングやクローニング、リフレッシュ、さらにあらゆる時点のデータベースのバックアップなどを行うことができます。   APIファーストのNutanix Eraアーキテクチャーでは、Nutanix Calmなどユーザーが好むセルフサービスツールと、容易に連携できるようになっています。DBAやインフラストラクチャーのシステム管理者は、Eraで管理するデータベースのプロビジョニングやクローンを開発担当者がセルフサービスで使用できるよう、Eraに特化したCalmのブループリントを作成することができます。これによってDBAやインフラのシステム管理者は、Eraの管理者用アカウントを誰とも共有する必要なく利用することが可能となり、また開発担当者は、必要に応じてデータベースのプロビジョニングやクローンの生成が可能となります。   このブログポストでは、Eraが管理する既存のデータベースのクローンを生成する、Calmブループリントのインポートと起動の方法について説明します。データベースのプロビジョニングに特化したブループリントについては、PostgreSQLおよびMariaDBプロビジョニングブル―プリントのための、Nutanix GitHubブループリントリポジトリをご覧ください。これらのブループリントや、それを使ってプロダクショングレードのデータベースをどのような形でアプリケーションに提供するかといった点については、今後のブログの中で説明していきたいと思います。   ブル

IDCのホワイトペーパーがNutanixがビジネスの俊敏性と価値を推進することを顕す

本記事Steve Kaplan氏およびGreg White氏が2020年1月31日に投稿した記事の翻訳版です。 原文はこちら。 良く様々な組織がこれまでのSANベースのインフラストラクチャでは実現することの叶わなかった俊敏性や市場への投入時間の短縮という希望を持って「クラウドファースト」を検討、もしくは採用していると耳にします。例えば、このグローバルの不動産企業のチーフクラウドオフィサー(CCO)は以下のようなことを会話の中で教えてくれました(このお客様はNutanixのお客様になったということを付け加えておきます): 「Nutanixの描く全て、パブリッククラウドのような俊敏性、シンプルさ、そして拡張性を自身のデータセンタへもたらすという全てを手に入れることができました ー ですが、今でさえ我々はパブリッククラウドプロバイダーが本当に安いという点でまだそれに執着しているのです。」   一方で、パブリッククラウドに向けてアプリケーションをリフト&シフトしながら移行、運用していくことは大抵の場合、思ったよりも高く付く場合が多いです。上の引用のチーフクラウドオフィサーのように多くの方が気づいているように、パブリッククラウドはレガシーインフラストラクチャに比べると安くなりますが、HCI上にビルドインされた新しいテクノロジーと比べた場合はそうはなりません。HCIもまた、パブリッククラウドと同じようなエクスペリエンスを提供しているのです。 Nutanixがスポンサーした最近のIDCのホワイトペーパー Organizations Leverage Nutanix Enterprise Cloud as Scalable, High-Performing, and Cost-Effective Infrastructure Foundation (Nutanix Enterprise Cloudを拡張性を備えた、高性能のコスト効率の良いインフラストラクチャ基盤として活用した組織)によると、5年間、レガシーな代替環境を運用したときに比べ、Nutanix Enterprise Cloudを展開した場合に比べ、平均して62%のコスト低減を実現しており、もっとも経済上大きな効果をもたらした項目は、Nutanixによって提供される俊敏性、シンプルさ、高速性、増分拡張のようなクラ

「緊急時には、このボタンを押して」 どんな状況でも、「あらゆる場所から業務の遂行」を可能に、しかも、わずか5つのステップで(その 1)

本記事は2020年3月4日Ruben Spruijt氏が投稿した記事の翻訳版の前半部分です。 原文はこちら。   私達は、24時間365日、絶え間なく変化し続けるビジネスの世界に生きています。そこは何が起きても不思議ではない、不確実性に満ちた世界です。自然災害に遭遇したり、マウンテンバイクで転倒して鎖骨を折ってしまうこともあるでしょう。一旦災害が発生すれば、個人にも仕事にも影響がおよびます。例えば、列車の運行停止や橋の倒壊によって、通勤ができなくなるかも知れません。洪水や台風、さらに火災といったあらゆる自然災害が、日常的な「会社に出勤する」という行動を妨げるのです。(ここ数ヶ月で、誰もが否応なしに認知するようになった)感染症の流行によって、会社から出勤を控えるよう要請されたり、政府によって自宅に留まるよう命じられたりする場合さえあります。   今日の企業は、これら全ての要因に照らし合わせる形で、エンドユーザーコンピューティング戦略の再評価を行っており、いかなる状況でも俊敏性を保ち、社員の方々の生産性を高めることのできる、融通の利くソリューションを探し求めています。DaaS (Desktop-as-a-Service) は、「あらゆる場所からの仕事の遂行」を可能にし、従来のVDIのような配信やメンテナンスに関わる問題のない、アプリやデータへの安全なアクセスを実現する仕組みとして、急激に頭角を現してきています。   本ブログポストでは、DaaSであるNutanix Xi Frameが、いかにディザスタリカバリや緊急時のプラン策定に最適なテクノロジーであり、また、これによってユーザーが、事実上どこからでも、どんなデバイスからでも仕事ができるようになるかという点について、皆様と情報を共有したいと思います。   DaaSであるべき理由、そしてFrameであるべき理由とは?   Nutanix Xi Frameは、どんなデバイス、そしてどんな場所からでもアプリへのアクセスを可能にするDaaS (Desktop-as-a-Service) ソリューションです。Frameでは、AWSやMicrosoft Azure、Google Cloud Platformといったクラウド環境や、Nutanix AHVを使ったオンプレミスのデータセンターからの、仮想アプリやデスクトップの提供を可能

VDIの課題とその解決方法

 本シリーズの最初の記事 では、一元管理、セキュリティの向上および bring-your-own-device (BYOD)のサポート機能等、VDIと Desktop-as-a-Service (DaaS) の持つ主な利点について触れました。本記事ではVDIの構築で頻繁に見られる問題にフォーカスし、貧弱なユーザー体験、複雑なソリューション、膨れ上がるコストというVDI構築にかかわる三つの大きな課題についてお話しします。   課題1: 貧弱なユーザー体験 VDIプロジェクトを成功に導くには、素晴らしいユーザー体験を提供することが不可欠です。そのためには、ユーザー要件への対応や提供するパフォーマンスの最適化など、考慮すべき点をいくつか挙げることができます。   まず、エンドユーザーの要件を十分に理解することです。これができなければVDIのプロジェクトは上手くいきません。導入の初期段階から様々なユーザーに関与してもらい、そのニーズを満たせるようにしましょう。円滑にコミュニケーションをとることで、期待される内容を上手く管理することが重要になります。たとえ非常に高いパフォーマンスを提供できたとしても、VDIのソリューションとしての重要な機能が提供できていなければ、大きな差別化は図ることはできません。しかし、VDIプロジェクトの三分の一がこの点について十分に対応できていないというのが現状です。また、VDIプロジェクトのほぼ半数がパフォーマンスの問題を抱えています。パフォーマンスのニーズが明確であるように思える場合でも、必ずユーザーの視点を理解するようにしましょう。レスポンスの良いデスクトップやアプリケーションを提供することは重要ですが、注目すべき点がそれだけではない場合もあります。例えば医療の現場で複数の場所を行き来する臨床医の方にとっては、ログインにかかる時間が最も気になり、最も業務に影響をおよぼす指標になるでしょう。また、想定通りのパフォーマンスを常に提供できるという点も重要です。VDIサービスがほとんどの場合において、素晴らしいパフォーマンスを提供できていたとしても、時折、想定外にレスポンスが悪くなるといったことが発生すれば、ユーザーの満足度は下がってしまうでしょう。 また管理のしやすさも、VDIソリューション全体の満足度を決定する一要素といえます。管理が複雑だとユーザー

リモートワークを迅速かつ安全にサポートする方法

本記事は2020年3月26日Aaron Delp氏が投稿した記事の翻訳版です。 原文はこちら。   私達は、未知のIT領域に踏み込もうとしています。テクノロジストあるいはソリューションアーキテクトとして、私達は常に変化する状況に対処していますが、直近で直面する課題もこれは同様です。昨日までビジネスを支配してきた法則が、根本的かつ瞬時に変化していきます。   Nutanixのお客様は、事業継続のためのリモートワークの拡大についてのサポートを求めています。本ブログでは、今、このようなソリューションを必要としているお客様やIT担当者の方々に向け、提供可能な選択肢を共有させて頂き、出来る限り早くそれを実現するための手順をご紹介したいと思います。 選択肢: VDI、SaaS、またはその両方 リモートワークをすぐに開始したい皆様のために、Nutanixは2つの選択肢を用意しています。   既存のソリューションがない状況ですか?それでは、今、ここから始めましょう。 既存のソリューションを持ち合わせていない企業の皆様のために、Nutanixでは、DaaS (Desktop-as-a-Service) である Xi Frameの、30日間無料トライアルを用意しています。これによって、社員の皆様は、どこからでも迅速かつ安全に仕事ができるようになります。どれだけ簡単に開始することができるか(本当に簡単です!)をご紹介するために、Frameの導入手順を5つのステップに分けて解説したものがこちらになります。   既にVDIソリューションを持っているが、さらに拡張したい場合 仮想デスクトップと仮想アプリを既に利用している企業様の場合、事前設定済みのソフトウェア、ハードウェア、サービスを提供するNutanix FastTrack for VDIを使って、記録的なスピードで数千人規模の社員の方々をサポートすることができます。   ハイブリッドな手法を採用したい場合 企業の要件によっては、ハイブリッドな形態がベストな選択肢となることもあります。VDIは、長期プロジェクトや柔軟性がそれほど問題とならない、定常的な状態にあるリモートワークのニーズに適しています。迅速なプロビジョニングや従量課金モデルの選択が可能なDaaSの場合には、季節変動やテンポラリでのリモートワークといった状況でメリットが得られます

従来の課題を解消し、 確実な事業継続とディザスタリカバリを実現するHCI

本記事は2020年4月10日にEd Collins氏が投稿した記事の翻訳版です。 原文はこちら。 人生においていつも変わらないことは、「変化が起きる」ということです。   企業は、ITサービスに依存しながら、自らの生き残りをかけ、進化を遂げようとしています。現在の企業にとって、ITは生命線であると考える人もいます。一言で語るのは容易ではありませんが、一部の人々にとって、最先端のソリューションの導入や設定、そして維持は、基本的に非常に複雑であるため、ITの近代化は到底実現できない夢のようなものなのです。一方でテクノロジーは、それを採用できる経済的な余裕のある人々にとって、有効で美しいものとなっています。   しかし幸いなことに、ニーズとコストの間のギャップを埋めることができる、幾つかの先端のテクノロジーが存在します。このようなテクノロジーを適用できる対象の1つが、事業継続およびディザスタリカバリ (BCDR: Business Continuity and Disaster Recovery) 市場です。ビジネスクリティカルなワークロードをサポートする、強固なデータ保護とディザスタリカバリ (DR) ソリューションが必要であることに疑問を抱く人は居ないはずです。しかし全ての企業は、何を優先するべきかという課題に直面しています。拡大し続けるリモートワーカーの要求に対応するために、例えば仮想デスクトップインフラストラクチャー (VDI) などに追加予算を割り当てるのか、あるいは、災害やITシステムのダウンに備えた「保険」を選択するのかといった選択肢があります。これらは、先が見通せない状況の中で、世界の企業が行っている大きな決断なのです。それでは、余分な費用を投入することなく、双方の要件に応えられるとしたらどうでしょうか?ハイパコンバージドインフラストラクチャー (HCI) こそが、BCDRの悩みに対する答えとなります。   HCIは、ITソリューションを構築するための新しいモデルの先がけとして、日常と災害発生時の双方におけるビジネスクリティカルなIT運用のサポートに向けた企業の考え方に、大きな変化をもたらしました。もはやビジネスの継続を考える際、複雑さや追加費用を発生させる縦割りのITサイロの発生を心配する必要はありません。HCIでは、企業全体をカバーする単一のプラットフ

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