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Nutanix上でのデータベースの圧縮

本記事は2019年2月17日にGary Little氏が投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。 圧縮の有効性Nutanixクラスタ内で標準の圧縮を利用してデータベースを稼働させた場合にはどれほどの容量削減が期待できるでしょうか? TPCx-HCIベンチマークを稼働させた際には圧縮のみで、おおよそ2:1の削減を実現することができました。TPCx-HCIベンチマークはデータベース統合の構成をシミュレーションすることができます、つまり、ホストあたり多くのデータベースがあることになります。圧縮をしない場合のデータのサイズは45TBほどでした。 圧縮+暗号化加えて、データの保存時暗号化(Data at rest encryption - DARE)を有効にしました。クラスタの機能を利用して、圧縮と暗号化の両方を実現することができます。(まず圧縮を行い、その後暗号化)もしもデータベースエンジン自体が暗号化を行う場合、それによって圧縮の効果は小さくなります。  データの生成ZFSと同様に、Nutanixのファイルシステムは LZ4 圧縮を利用し、現実的なデータセットに対してインラインで2:1程度の容量削減の期待値です。TPCx-HCIベンチマークではE-Genデータ生成ツールを利用し、データベースを作成しました。E-GenはTPC-E ベンチマーク向けに作成されたツールで、機械が生成する文字列ではなく、国勢調査データとNYSEの株価リストなどの汎用的なリアルデータをもとにデータを生成します。 TPCx-HCI Data 

Nutanix Clustersで2,000台のCitrixデスクトップを2時間未満でAWSへバースト

本記事はJarian Gibson氏の記事の翻訳版です。原文はこちら。 今日の分散された職場環境を考えると、あらゆる場所から生産的に働ける、アプリケーション、デスクトップ、そしてデータにセキュアにリモートアクセスができる職場環境を迅速に用意できる能力は必要不可欠です。直近の数ヶ月、増加したリモートワークの要件によって、IT部門は分散された職場環境のニーズを迅速にサポートすることにフォーカスを余儀なくされました。IT部門が増加した分散された職場環境のニーズのために迅速にインフラストラクチャを展開できるようにするため、組織はAWS、Azure、GCPやその他のパブリッククラウドの採用を増加させています。IT部門は分散職場環境のニーズを満たすための ハイブリッド そして マルチクラウド ソリューションを探し求めています。Nutanix ClustersはNutanixのクラウドOSであるAOSをパブリッククラウドのサーバー上で稼働させ、同じ管理プレーンを利用して、パブリッククラウドにネイティブに統合されたシームレスなハイブリッドクラウド環境を実現します。 Nutanixはお客様の選択肢と Citrix Virtual Apps and Desktops が稼働するハイブリッドクラウド環境を実現します。Nutanix Clusters上のCitrix Virtual Apps and Desktopsによって、IT部門はCitrixワークロードのための迅速な分散された職場環境のサポートを実現することができます。この共同ソリューションによって、お客様は、これまでデータセンター内で提供していたのと同じ機能をクラウド内で実現することができます。 Nutanix Clusters上のCitrix Virtual Apps and Desktopsでは既存のNutanixのお客様は慣れ親しんだ同じ管理インターフェイスを提供します。Nutanix Clusters上のCitrix Virtual Apps and Desktopの管理はオンプレミスのNutanixインフラストラクチャ上での管理と見分けがつきません。実際のところ、オンプレミスのNutanixを管理するのに利用している同じPrism Centrarlインターフェイスを利用して、Nutanix Clustersを管理します。

Nutanixの回復力 - パート 7 – ハイパーバイザーアップグレード中のReadおよびWrite I/O

本記事は2018年6月11日に Josh Odgers 氏が投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。本シリーズの牽引はこちら。 パート1から4をまだ確認していない場合はぜひご確認ください。これらは重要なレジリエンシーファクターの障害からの回復速度に関するもので、その場でRF2からRF3へ、もしくは同じ回復力レベルを提供しながら容量を節約するイレイジャーコーディング(EC-X)へと変換することで、回復力を向上させることについて解説しています。 パート5と6では、CVM のメンテナンスまたは障害時に読み取りと書き込みI/Oがどのように機能するか解説し、このシリーズのパート 7 では、ハイパーバイザー (ESXi、Hyper-V、XenServer、AHV)  のアップグレードが読み取りと書き込み I/O にどのような影響を与えるかについて説明します。 この投稿ではパート5と6を頻繁に参照するので、このブログを完全に理解するには前の投稿をよく読んでください。 パート5とパート6で説明したように、CVM の状況に関係なく、読み取りおよび書き込み I/O は引き続き提供され、データは設定されたレジリエンシーファクターに準拠したままです。 ハイパーバイザーをアップグレードした場合、仮想マシンはまずノードから移行し、通常通りIO操作を続行します。ハイパーバイザーに障害が発生した場合、仮想マシンは HA によって再起動され、通常のIO操作を再開します。 ハイパーバイザー (またはノード) の障害またはハイパーバイザーのアップグレードのいずれの場合でも、最終的にはいずれのシナリオにおいても、仮想マシンを新しいノードで実行し、元のノード (下の図のノード 1) がオフラインになり、ローカルドライブ上のデータが一定の期間利用できなくなります。  このシナリオでは、読み取り I/O はどのように機能しますか? パート5での説明と同じ方法で読み取りはリモートで処理されます。または、2 番目のレプリカが仮想マシンが移行された (または HA によって再始動された) ノード上に存在する場合、読み取りはローカルで行われます。リモートでの読み取りが発生した際に、1MB のエクステントはローカライズされ、その後の読み取りはローカルで実行されるようになります。 書き込みI/Oはどうですか? パート6と同

HCI プラットフォーム の可用性、 回復力、整合性 X-Ray のシナリオがGAしました!

 本記事は2021年3月5日にJosh Odgers氏が投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。本シリーズの牽引はこちら。 私はしばらくの間、社内のエンジニアリング/QAだけでなく、お客様がNutanixのより詳細な機能を迅速/容易にかつ反復してテストできるように、新しいX-Rayシナリオの構築に取り組んできました。 HCIプラットフォームの可用性、回復力、そして整合性シリーズでは、Nutanix AOSとVMware vSANの両方でテストがどのように機能するかを詳細に説明しており、AOSがvSANに対して大きな優位性を持ち、最小3ノードの構成で障害が発生しても常にデータの整合性(可用性と回復力の両方)を維持できることを強調しています。 一方、vSANは、より高いI/Oタイムアウト、より大きなクラスター、3つのデータコピー(FTT2)でもI/Oエラーが発生します。 しかし、私の言葉を鵜呑みにせず、ご自身でもテストを行ってみてください。 Nutanix ポータル から X-Rayバージョン3.10.2の、vSphere用のOVAまたはAHV用のQCOWイメージをダウンロードし、テストを行う予定のクラスターとは別のクラスターにデプロイするだけです。 その後、WebブラウザでX-Ray VMのIPアドレスに移動し、「ターゲット」クラスターを設定し、検証を実行して、すべての帯域外管理と認証情報が機能していることを確認すれば、準備完了です。  デフォルトのオプションでは、メンテナンスモード、再起動、および10%の稼働率でのノード障害のシミュレーションを含む、プラットフォーム全体の回復力テストを実行します。 このテストでは、クラスター内の1つのノードを除くすべてのノードに1つの仮想マシンをデプロイすることで、クラスター内のノード数に応じて自動的にスケールします。これにより、適切なサイズの実環境であるN+1をシミュレートするとともに、各ノードのフラッシュドライブ数に基づいて目標I/Oレベルを調整します。 フラッシュデバイスの数に基づいてI/Oレベルを調整することで、現実的ではない、あるいは人為的に高いエラー数につながる、小規模ノードやクラスターへの単純な過負荷を避けることができます。 このテストの目的は何でしょうか? 簡単に言えば、もしもHCIプラットフォームが、VMの可用性に

Veeam Software at Nutanix Vol.3 Nutanix Mine with Veeamについて

皆様こんにちは。ヴィームソフトウェアの斉藤と申します。Veeamに関するフォーラム寄稿の第3弾となります。前回にも記載しましたが、まずは以下4回に分けてトピックをお伝え致します。  ・Vol.1 Veeam Software会社紹介とラインナップ+ライセンス ・Vol.2 Veeamのバックアップについて ・Vol.3 Nutanix Mine "with Veeam"について(今回のトピック) ・Vol.4 クラウドやKubernetes環境のバックアップについて Nutanix Mine with Veeamのはじまり  Nutanix Mineはご存知のとおりNutanixポートフォリオの一環として発表されたソリューションになります。“Mine”と言う英単語を聞くと私はまず「マインスイーパー」を思い出しますが、そのMineとは全く異なります。Mineにつけられたアイコンをご覧ください。ダイヤモンドが記載されています。つまり「鉱山」という定義が正しく、その心としてバックアップデータの中にあるダイヤモンドを掘り起こそう!というニュアンスが込められています。ゲームで言うと、「マインクラフト」が正解という事になります。ひょっとしたら「私のもの (mine)」といった副次的意味合いも含まれているかもしれません。参照先: https://www.nutanix.com/jp/products/mine そんな期待を込めてリリースされたNutanix Mineは、Nutanix プラットフォームの上でバックアップソフトウェアが稼働する統合型ソリューションとなります。稼働するバックアップソフトはNutanix プラットフォーム理念を継承し、マルチベンダ仕様となっており現在はHYCUとVeeam Softwareが選択可能となります。弊社がその一つとして選ばれたのが2年前の2019年5月になります。 参照先: https://www.veeam.com/jp/news/nutanix-mine-with-veeam-simplifies-secondary-storage.html Nutanix Mine with Veeamの提供価値  「NutanixのバックアップだったらやっぱりHYCUじゃないの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。確かにHYCUはNutanixと

Nutanixストレージ視点からのPostgresのベンチマーク

本記事は2019年6月28日にGary Little氏が投稿した記事の翻訳版です。 原文はこちら。  前回のパート1とパート2の Postgres と pgbench の検証に続き、今回は、Postgres と pgbench の検証です。Nutanix CVMからワークロードがどのように見えるか、簡単に見ていきましょう。 Postgresを実行しているLinux VMには2つの仮想ディスクがあります:1つはトランザクションログの書き込みを行っています。 もう1つはメインデータファイルの読み込みと書き込みを行います。データベースのサイズは小さいので(Linux RAMの50%のサイズ)、データはほとんどゲスト内部にキャッシュされており、ほとんどの読み出しはストレージにヒット(ストレージへのI/Oアクセス)しません。その結果、主にDB ファイルへの書き込みのみが表示されます。 さらに、データベースのデータファイルへの書き込みはバースト的にストレージへ到着し、これらの書き込みバーストはログファイルへの書き込みよりも激しい(〜10倍)ことがわかります。 図:Prometheus/Grafanaによる、LinuxゲストVMの視点から見たIOレートのチャート データベースのフラッシュ(ディスクへの強制書き出し)がバースト的に発生し、それなりの(書き込みの)並立性があるにもかかわらず、Nutanix CVMは平均1.5ms*の書き込み応答時間を実現しています。*1ms以下の書き込みが49%、2msから5ms以下の書き込みが41% Nutanix CVMポート2009のハンドラから、個々のvdisk統計にアクセスすることができます。この場合、(以下の各図の見出しにある)vDisk 45269番はデータファイル用のディスクで、vDisk 40043番はデータベーストランザクションログ用のディスクにあたります。 表:バースト時の長いキュー長にもかかわらずデータファイルへの書き込みを平均1.5ミリ秒で完了 Nutanixのvdisk categorizerは、データベースデータファイルへの書き込みパターンをランダム性の高い書き込みと正しく識別しています。 表:データベースのデータファイルへの書き込みはほとんどランダム その結果、書き込みはoplogに渡されます。 表:書き込みのバースト

Nutanixのメリット その3: パフォーマンスとキャパシティのためのシームレスなクラスタ管理

本記事はNutanixのSenior Technical Marketing EngineerのBhavik Desaiが2022年8月18日に投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。  このシリーズのこれまでの2つの記事では、Nutanix AOSが自動化されたアプリケーションを意識したデータ管理を実現する、動的な分散されたストレージをどのように提供しているのか、ということについて掘り下げてきました。今回の記事では、これらの2つの機能が、管理者がクラスタに更に物理ノードを追加して拡張をしなければならない場合に、どのように強力なメリットをもたらすのかについて見ていきましょう。 パフォーマンスとキャパシティのためのクラスタ管理展開が終われば、インフラストラクチャーとアプリケーションの日々の運用が重要になります。Nutanix AOSは管理者の行うライフサイクル管理を簡単かつシームレスなものにします。すべての管理者が行わなければならない重要なタスクの一つにストレージもしくはパフォーマンスのためのインフラストラクチャーの拡張があります。管理者は通常、最初は均一なクラスタを展開することから始めることになりますが、アプリケーションが成長するにつれて、よく発生するユースケースがクラスタへのさらなるキャパシティの追加です。管理者は多くのストレージキャパシティを持つノードや、アプリケーション仮想マシンを動作させないストレージオンリーノードを含む様々なタイプのノードを追加するという選択肢があります。AOSはこの部分をその動的なクラウドアーキテクチャーで劇的にシンプルにすることができます。一度ノードが追加されると、アプリケーションは他のHCIシステムのように何らかの介入を必要とすることなく、即座にその追加されたリソースを活用することができます。これはAOSが書き込みを行うデータが最適なサイズであることと、動的に自律化されたWriteを行うことで可能となっています。AOSは自動的に新たなリソースを利用し始め、マニュアルでの介入を行うことなく、書き込みのコピーデータは新しいノードへと送信されます。それに加えて、AOS内のCuratorフレームワークがディスクのリバランスをバックグラウンドオペレーションとして開始させ、自動的にクラスタのバランスを調整します。以下の例で大容量のノードをクラスタ

Nutanix Eraによる思い通りのデータベース・アズ・ア・サービス

本記事は2021年9月21日にJeremy Launier氏が投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。.NEXT 2021に関する記事の索引はこちら。 今現在、データベースはほぼすべての組織に存在すると言っても言い過ぎではありません ー データベースは至るところにあります ー それ無しでは業務もそして競争に打ち勝つこともできません。組織の規模やその複雑さに関係なく、データベースのアナリストと管理者は疲れる暇もなくデータを管理し、データベースが提供するビジネス価値 ー 競争優位性に関する分析や戦略的な活動の推進 ー を展開することでステークホルダーをサポートしています。  NutanixはIDCに、データベースの管理にまつわる課題や複雑さについて議論したInfoBrief *の執筆を委託しました。その結果は目を見開くべきものでした :73%の組織はオンプレミスとクラウド環境とで異なる手順でデータベースの管理を行っていました。 75%のリレーショナル・データベース(RDBMS)環境は依然としてプライベートクラウドに残されていました。 63%の回答者はプライベートとパブリッククラウドをまたがった共通のデータベース管理が非常に有用であると信じていると回答しました。 多くの組織はデータベースのライフサイクルの管理の複雑性に消耗しており、特にこの調査によってオンプレミスでこれが顕著であることが明らかになりました。これには新たなデータベースの展開、既存のデータベースの管理、そしてデータベースのライフサイクルに関連するバックアップ/リカバリ、アップグレード、パッチ、拡張、そしてデータ管理などの多くの日々のタスクが含まれています。  Nutanixは3年ほど前にEra®データ管理ソフトウェアをリリースし、データベース管理にシンプルさと自動化をもたらしました。我々はお客様がデータベースサービスをAPI経由でオンプレミスでも、クラウド上でも、もしくはクラウドをまたぐ形でも一貫したやり方で、運用し、利用する、そうした未来を思い描いています。我々はこれをお客様に対してデータベースにまつわるタスクを透過的なやり方で自動化することでOSとデータベースのヴァージョン、そしてカスタマイズ性を維持したまま、自動化による効果を享受できるようにすることで提供しようとしています。製品の立ち上げ以降、Nuta

Nutanix、企業向けオンプレミスKubernetesのAmazon EKS Anywhereサポートを拡大

本記事は Luke Congdon氏、 Andy Daniel氏、 Aaron Delp氏が 2022年10月26日に投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。  Nutanixと当社のお客様は、常にデータセンターにおける選択肢を受け入れてきました。Nutanix Cloud InfrastructureとNutanix Unified Storageは、数千にも及ぶお客様の、仮想マシン内と、Kubernetesを活用した、マイクロサービスベースのモダンなコンテナ内のアプリケーションが混在する環境において、容易かつ、エンタープライズクラスの運用とソリューション、そして拡張性を提供しています。本日、ミシガン州デトロイトで開催されたKubecon North Americaにおいて、今年初めにお約束した、Nutanixマネージドインフラストラクチャ上でのAmazon EKS AnywhereのGAサポートの実現ができたことを、嬉しく思っています。  Amazon EKS Anywhereは、Nutanix上にKubernetesクラスタを展開するためのエンタープライズクラスのソリューションで、クラスタの作成と運用を簡素化します。デフォルトのコンポーネント構成、統合されたサードパーティソフトウェア、およびAmazon EKSと一貫性のあるツールが含まれています。いったんインストールすれば、Amazon S3、Amazon RDS、Amazon API Gatewayなどを含めた、多くのAWSサービスを追加活用することができます。EKS Anywhere自体には、デフォルトの構成、コンテナランタイム、CNI、および複数の認証オプションが含まれています。 Nutanixは、あらゆるアプリケーションを実行するためのフルスタックかつスケーラブルなソフトウェア・ディファインドプラットフォームを提供する、最新のアプリケーションに最適なプラットフォームです。これには、Volumes、Objects、Files、Nutanix Database Service(NDB)など、ステートフルなアプリケーションのニーズに応える、柔軟で安全なエンタープライズグレードのデータサービスや、Amazon EKS Anywhereや参加するKubernetesランタイムプロバイダ向けの統合オープンソースク

X-Ray応用編:VMを再利用してベンチマークにかかる時間を短縮

本記事は2020年10月05日にGary Little氏が投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。  今回紹介するのは、ベンチマークVMの再利用、さらに重要なデータセットの再利用により、X-Rayベンチマークの実装サイクルを高速化する方法です。  課題:大規模なデータセットを利用する場合、ディスク上でのデータ作成に時間がかかることがあるノードあたり2TBを書き込み、ノード間のバンド幅が10GbEであるクラスタを考えてみましょう。十分なストレージ帯域性能があると仮定すると、スループットはワイヤーバインドとなり、プリフィル(事前のデータ埋め)ステージは2,000秒(1GB/sec換算)、つまり30分以上かかることになります。モデル化されたワークロードが開始されるまでに30分も待つのは、なかなかのストレスです。ワークセットサイズが比較的小さいシナリオであったとしても、X-Rayのベンチマーク用VMのプロビジョニングとX-Rayワークロードの実行を分割することで効率化が図れます。また、VMを再利用すれば、クローン、ブート、IPの確立などのコストを避けることができます。これは、シナリオを繰り返し実装する際に非常に有効です。 解決策:複数のテスト/シナリオ間でVMを再利用典型的なアプローチは、シナリオを2つのパートに分けることです。パート1:X-Rayシナリオで、VMのクローンを作成、ブートして、ディスク、データ投入を行う「デプロイシナリオ」 この「デプロイシナリオ」(=ベンチマーク用VMの準備)は一度だけ実行します。 パート 2:X-Rayメインワークロードを含む「X-Ray実測シナリオ」。パート1で配置されたVMを再利用します。 この2つの別々パートでデプロイ、実行されるVMを関連付けるために、Curie VM ID※の概念を使用します。 ※X-Ray(X線)にちなんで、キュリー夫妻に掛けて、X-RayでデプロイされるVM名のプリフィクスにcurieが利用されていることに由来している模様 重要な注意事項「デプロイシナリオ」から"teardown"(ベンチマーク後処理)ステップを削除する 「X-Ray実測シナリオ」から" CleanUp"ステップを削除する "teardown"や" CleanUp"のステップを含む「標準の」シナリオは、たとえ「id」を使用していてもVMをク

ハイブリッドクラウドジャーニーは Nutanix & Intel® と共に

 本記事はNutanixのLaura Jordana, Technical Marketing Engineer NCM と Christine McMonigal, Director of Hyperconverged Marketing at Intel が 2023年6月2日に投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。     高速なアプリケーション開発2020年の初頭、パンデミックが勃発した際に、Nutanixで我々はお客様が我々の製品とサービスをウェブブラウザーとインターネット接続だけですぐに使用できるアプリケーションを開発している真っ最中でした。この重要性は世界中で対面でのミーティングが文字通りキャンセルされていく中で、大変重要な物となっていきました。我々はデジタル化を加速し、お客様が我々と適切な方法でやり取りをするやり方を実現しなくてはなりませんでした。我々は他の多くの人々がそうであったように、迅速な拡張性が必要で、これを実現するためにパブリッククラウドを活用したのです。Intel® Virtualization Technology もしくは Intel VT-xの能力を活用し、我々はパブリッククラウド内でセキュアな入れ子(nested)仮想化の恩恵を受けることができ、これによって、我々のAHVハイパーバイザーを仮想化し、そのハイパーバイザー内で仮想マシンを稼働させ、デモデータやアプリケーションを提供することができたのです。これは現在Nutanix Test Drive として知られることになります。 Nutanix Test Driveとは?Product-led growth(製品主導の成長)について耳にしたことがあれば、製品の利用がお客様の獲得、維持、そして拡張を推進するということを知っているはずです。Nutanixでは我々はお客様の大部分がITプラクティショナー(実践者)であり、こうした人々は通常まずはハンズオンを受講することで製品について学びたいと考えており、ホワイトペーパーや営業マンを通して学びたいと考えてはいないということを理解していました。Test DriveはNutanix製品とソリューションの機能についてのショーケースを作成し、お客様やその候補に対して可能な限り面倒を感じさせないようにしています。Nutanixの開発チームはAHVハ

ソフトウェア・ディファインド・ストレージのビジネス効果

ソフトウェア・ディファインド・ストレージはIT部門へ柔軟性、拡張性、そしてコスト削減をもたらすことができます。 本記事はMichael Brenner氏が 2023年5月30日にForecast by Nutanixに投稿した記事の翻訳版です。  データはあらゆる場所にあります。ビジネスによってデータは様々な場所、オンプレミスやリモートのデータセンター、そしてパブリッククラウドへと分散されていきます。データを安全に、そしてアクセス可能にしておくためには継続的な取り組みが必要で、大抵の場合、より多くのスペースが必要となります。ソフトウェアの手助けを借りる必要がある場面が大きく拡大し続けています。ソフトウェア・ディファインド・ストレージ(SDS)はストレージソフトウェアをあらゆる物理的なハードウェア部分と切り離す手法で、ネットワークのサイズに関わらず、大容量のデータを効率的に管理し、俊敏性を手にすることができるようになります。SDSを利用することの主な効果はビジネス部門の運営に合わせて効率的に拡張できるようになることと、コストを削減することです。 まとめ:SDSは組織のハードウェアをどのように使うかの柔軟性を実現することができます。 負担が小さく、素早い対応によってSDSはIT担当者と利用者にとって便利なストレージソリューションとなっています。 自動化、最適化、そしてプロプライエタリからの開放の全てがSDSを利用するビジネス部門にとっての削減となります。 ハードウェアからソフトウェアを分離することで、組織のストレージのプラクティスに従って社内、社外のいずれでも、ほぼ無制限の拡張性を実現することができます。SDSの効果を理解することで、このテクノロジーに対する投資が組織にとって非常に理にかなったものであるということを明瞭に理解することができます。  ソフトウェア・ディファインド・ストレージはどのように動作するのか?ソフトウェア・ディファインド・ストレージの背景にあるコア・コンセプトは抽象化です。物理的なハードウェアに依存すること無く、データを補完するという考え方は受け入れがたいものかもしれませんが、同様の抽象化は、一箇所のハードウェアのリソースをソフトウェアが引き出し、ホストサーバーとは分離された多くの仮想マシンを作成するという仮想化において一般的な考え方になっています。

アジア太平洋地域-日本のビジネスを牽引するクラウド技術の動向について

業界レポートや各地域の専門家は、アプリケーションやデータを管理するための技術に巨大投資が行われると予測しています。  本記事は Scott Steinberg氏が 2023年4月3日に投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。 市場調査会社IDCによると、2026年までに、アジアを拠点とする2,000社のトップ企業の総収入の40%が、デジタル製品、サービス、体験によって生み出されるようになるとのことです。これにより、爆発的に増加するアプリケーションやデータ、そしてそれらを実現するシステムを管理する必要性が高まります。 従来のデータセンターで運営されている技術が、「旧態依然」であり続けることは、もはや不可能です。また、クラウドサービスへの移行を急ぐことは、必ずしも最良の反応とは言えません。これらのことは、COVIDによる混乱後のビジネス調整で明らかになりました。と、NutanixのAPJセールス担当ジェネラルマネージャー兼バイスプレジデント(営業部長)であるAaron White氏は述べています。 「組織にとって今こそまさに、一歩引いて、パッチワークのような情報技術を手放し、時の試練に耐え得るより永続的で拡張性の高いソリューションへと切り替えるべき時なのです。」とWhite氏は述べています。 その結果、だんだんと、企業の多くが、ハイブリッド型マルチクラウドITオペレーションを採用し、構築するようになってきています。White氏は、APJ全域の顧客が、デジタルトランスフォーメーションとデータセンターの最新化を優先し、パンデミック時にパブリッククラウドとデータベースを急いで導入した状況を継続しつつ、より永続的でかつ安定したソリューションへ到達したと見ています。 「顧客は、アプリケーションの数が飛躍的に増加することで、その管理の必要性に迫られると同時に、データベースのスプロール化(無計画な広がり)にも対処せざるをえません。」「このことは、この地域のITチーム全体にまたがって、いくつかの重要な傾向をもたらしています。」と、White氏は述べています。 関連 : ハイブリッドマルチクラウドシステムでデータベースを制御する IDCは、今後数ヶ月内に、この地域の企業が、コスト削減と効率化の手段として、ITソリューションに多額の投資を行うであろうと言及しています。同様に、アプリやデータ

Nutanixのメリットその7: 自由なライセンスポータビリティ

本記事はNutanixのSVP Product and Solutions MarketingのLee Caswell氏が2022年9月22日に投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。  ベイエリアに雨が降ると、それはスキーシーズンがさほど遠くないということの現れです。この何年かはダウンヒルの愛好家は場所が定められた一つのリゾートのパスだけに制限を受け、多くの人がフラストレーションを感じ、また前もっての計画と確定を余儀なくされていたのでした。スキーヤーは今日、全米、もしくは世界中のスロープを滑走できる新たなマルチリゾートのセレクションパスを選ぶことができるようになりました。この記事はNutanixがマルチリゾートパスと同様に展開しているポータビリティがどのようなものなのか、そして、それがITマネージャーの、時とともに変わり続けるアプリケーションのニーズを満たすために、様々な場所、そしてハイブリッドにクラウドインフラストラクチャーを構築する手助けしてくれるのかについてのものです。 ポータビリティの価値パフォーマンス、コスト、そして支配権についての心配が、ITマネージャーにどこにアプリケーションを配置するのかという課題を幾度となく投げかけます。しかし、これは簡単になしうることではありません。特にクラウドのリソースの追加とエッジで予測されている成長を鑑みるとなおさらです。実際、Gartner®は2027年までに2022年に配置された85%のワークロードの場所が要件の変化によって最適ではなくなる¹ 予測しています。クラウド、マルチクラウド、そして成長を続けるエッジでは拡張が起きています。時の流れの中でどこにアプリケーションとインフラストラクチャーを提供するのかという柔軟性の価値はその場所の選択肢が拡張されるにつれて大きくなっていきます。アプリケーションのモビリティ提供するためには、柔軟性を持ったインフラストラクチャーが必要不可欠なのです。幸運なことに、モダンなハイブリッドクラウドはサーバーインフラストラクチャー上で標準化されており、Nutanixはサーバーベースのハイブリッドクラウドをまたがった完全なソフトウェアスタックのポータビリティを実現しています。オンプレミス環境をお持ちのお客様はそのリソースをパブリッククラウドへまたはエッジへと要件の変化に合わせて移動させることがで

ハイブリッドマルチクラウドにおける経済効果の調査結果

Nutanix Clustersを評価したクラウド技術の性能検証の専門家が、 クラウド環境におけるよりよい経済運用を見出すヒントを提言します。本記事は Tom Mangan氏が 2023年3月28日に投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。  クラウドに経済的なメリットはあるのでしょうか?Tony Palmerは「それは、そのとおりです。ただ、どういった点に目を向けるべきかが問題なのです。」と述べています。Palmerは、マサチューセッツ州ボストン郊外のニュートンに拠点を置く技術コンサルティンググループ、Enterprise Strategy Group [esg-global.com] (ESG、TechTargetの一部門)の主席検証アナリストです。ESGが得意とする専門性のうちのひとつが、一般的なエンタープライズ・テクノロジーの有効性を検証し、その検証結果を徹底的にレポートすることです。「技術検証には、製品やソリューションが謳い文句通りに機能するかどうかを確認するテストの要素があります。」と、Palmer氏はThe Forecast by Nutanixのインタビューに答えています。Palmer氏は、検証がハードウェアやソフトウェアの性能を文書化するだけではなく、テクノロジーソリューションのビジネス価値をも実証しなければならないのであると、言及しています。 クラウドの経済的な利点とは?クラウドの経済的利点を検証することは、テクノロジー・アナリストに共通する楽しみです。クラウドがアジリティ(俊敏性)、スピード、スケールを提供することに疑いの余地はありません。しかし、クラウドの効率性についてはどうでしょうか。クラウドのコストは通常、クラウドの利用量と連動して上昇するため、その際のクラウドの効率性はより大きな課題となります。この板挟み的な難題は、2021年にシリコンバレーのベンチャーキャピタルであるAndreesen-Horowitz氏が発表した、影響力のある記事に端を発しています。この記事は、あることを指摘しています。企業のエンタープライズクラウドの導入が拡大するにつれ、企業のコストは爆発的に上昇し、結果、時価総額が数十億円減少している、すなわち、市場シェアの拡大や顧客体験の変革など、より差し迫った問題に費やした方が良い資金がクラウドのために費やされている、という

Nutanixのメリットその8: 統合されたセルフサービスでのデータベース管理

本記事は2022年9月29日に投稿された記事の翻訳版です。原文はこちら。  Nutanixのメリットのシリーズのはじめに、我々はNutanixクラウドプラットフォームが動的な分散ストレージ、自動化されたアプリケーションを意識したデータ管理、そしてきめ細やかな効率的なスナップショットなどのアーキテクチャ上の決断から、重要なアプリケーションやデータベースを稼働させるための優れたプラットフォームであるということを示してきました。Nutanixにはこれらに加えて、これらのビルディングブロックの能力を活用した、NutanixデータベースサービスもしくはNDBとして知られるセルフサービスのデータベース管理プラットフォームもご提供しています。NDBはデータベースの管理者が日々行うタスクを自動化したり、開発者がセルフサービスでのデータベースの展開を行うことを実現して支援し、データベースのライフサイクル管理に向けた自動化の中心として機能します。Nutanixストレージのパフォーマンスと効率性と共に、NDBは高性能なデータベースをあらゆる規模で提供することをもより簡単にすることができます。 高速でシンプルなデータベースの展開NDBはデータベースの展開を事前に定義された環境に合わせたプロファイルを利用することでシンプル化します。ソフトウェアプロファイルはOSとデータベースエンジンのテンプレートで、一貫したソフトウェアのバージョンを維持するのに役立ちます。さらに、追加のプロファイルを利用して環境をカスタマイズすることもできます。コンピュートプロファイルではメモリやCPUがデータベースの要件を満たすように柔軟な選択肢を提供します。ネットワークプロファイルはこうしたデータベースを開発、検証、本番であろうと適切なネットワーク上に配置することができます。データベースパラメータープロファイルはそれぞれのデータベースエンジンをデータベースのサイズやメモリ要件に応じてカスタマイズします。これらを利用してWindows上のMSSQLで利用されるメモリの上限を決めたり、PostgreSQLのワーカープロセスの最大数を制限したりすることができます。もしもWindows上にMSSQLを展開する場合にはドメインプロファイルを利用して、ドメインとカスタムのOUに必要に応じて参加させることもできます。 開発者のセルフ

効率化を見据えたデジタルトランスフォーメーション

ITリーダーは、IT投資からより多くの利益を得るために、あらゆるエンタープライズ・テクノロジーを利用しています。  本記事は Scott Steinberg氏が 2023年4月19日に投稿した記事の翻訳版です。原文はこちら。 IT業界のベテランに話を聞くと、ほとんどすべての業務において効率化が最優先事項であることがわかります。世界経済が低迷し、新しいテクノロジーの波が意思決定を複雑化させるにつれ、その必要性と難易度はますます高まっています。 Gartnerによると、世界のITソリューションへの支出は、2023年には5.1%増の4.6兆ドルに達すると予想されています。アプリケーションソフトウェア、インフラソフトウェア、ビジネスプロセスサービス、システムアーキテクチャに対する企業の投資の半分以上が、今後数年間でクラウドへ移行すると予想されています。とはいえ、クラウド化を急ぎすぎた企業は、ハイブリッドクラウドアプローチが最善の方法であることに気付きつつあります。その一方で、企業は景気後退による投資の大幅な削減を懸念しています。 ITの意思決定者は、予算内でより多くのものを得ることを目指し、所有とレンタルを組み合わせたコンピューティング・リソースの総所有コスト(TCO)シナリオを検討しています。ハイパーコンバージドインフラストラクチャー(HCI)技術は、変化するニーズに合わせてワークロードを最適化できるハイブリッドマルチクラウド運用モデルを構築するのに役立ちます。 Juniper NetworksのCIOであるSharon Mandell氏は、Nutanixに対して次のように語っています。「ITリーダーとして、私たちは常に『少ないリソースでより多くのことを行う』という考え方で、業務にあたっています。」 “例えば、スタートアップと仕事をするとき、特にそれがビジネスの重要な領域である場合、まずは彼らが財務的にどのような状況にあるのかを理解したいと考えます。” 関連 : HCIのビジネス価値を試算する 特に厳しい経済情勢下では、IT機能はビジネスコストとみなされ、厳しく管理されることが多いです。ITが将来にとって不可欠であると考える企業でさえも、必要なものだけに予算を使うという戦略性を強めています。コンピューティング・リソースを迅速にスケールアップまたはスケールダウンするという機

3ノードクラスタ障害からの回復構築中の問題

こんにちは3ノードで運用していましたが、1ノードが故障したため、4ノード目を追加したのち障害ノードを削除するつもりでした。しかし、ノード追加してクラスタ拡張は完了と出たものの、4ノード目が正常は追加されていないように見えます。cluster statusを見ると4ノード目はMedusa以降がすべてDownとなっています。4ノード目は、追加前にmanage_ovsで設定変更を実施した際にWARNINGが出ていて、これを解消しないままノード追加をしてしまったのが不味かったのかもしれないのですが、復旧できるでしょうか? クラスタ拡張実施前に4ノード目で出ていたWARNINGは下記の通りです※全NICがbr0にアサインされている状態から、2nicのみbr0にしようとしましたnutanix@NTNX-51e75960-A-CVM:192.168.0.114:~$ manage_ovs --bridge_name br0 --bond_name br0-up --interface eth4,eth5 update_uplinks2024-04-13 12:40:07,181Z WARNING manage_ovs:1313 Failed to fetch gflags. Acropolis service might be down: HTTPConnectionPool(host='127.0.0.1', port=2030): Max retries exceeded with url: /h/gflags?show=hypervisor_username (Caused by NewConnectionError('<requests.packages.urllib3.connection.HTTPConnection object at 0x7f2a15cfc4d0>: Failed to establish a new connection: [Errno 111] Connection refused',)).2024-04-13 12:40:07,182Z WARNING manage_ovs:1313 Failed to fetch gflags. Acropolis service might be down: HTTPConnectionPoo

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