Nutanix Prism Pro と 新機能 X-Play

  • 9 August 2019
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今回の記事はシニアシステムズエンジニアの山下 富雄の記事です。
山下は.NEXT JapanでPrism Proのセッションを担当します。
新機能X-Playが加わったこれまでにはない自動化された運用を知りたい方、必見のセッションです。お申込みはこちらから。
https://www.nutanix.jp/invisible/

招待コードは「NTX049」にてお申し込みください。
NTX-05 12:55-13:35
システム運用をもっと楽に!Prism Proを使った高度なCluster管理


Nutanixが誕生して10年が経過しました。Nutanixが提唱した、インフラを簡単にする「Hyper Converged Infrastructure(HCI)」というアーキテクチャも、IT業界に広く浸透してきました。
またこの新しいインフラストラクチャを簡単に操作するための「Prism」も、ご利用いただいている多くの方々から高い評価をいただいています。
事前に特別なプログラムのインストールは不要で、WebブラウザでCluster IPへアクセスするだけでPrismへログインができ、様々なHCIの情報が確認できること、洗練されたインタフェース上で様々な操作が1-クリックで簡単に行えることなど、Prismが従来のインフラストラクチャの管理とは一線を画す理由は多く挙げられます。

Prism ElementとPrism Central


さて、そんなPrismですが、みなさん存分に使い倒していますか?
Prismには、Nutanixを導入すると標準で実装される「Prism Element(PE)」と、仮想アプライアンスで提供される「Prism Central(PC)」の2種類ががあります。
特にPrism Centralについては仮想アプライアンスを別途インストールする必要があることから、まだ利用いただいていない方も多いのではと思いますが、
Nutanixのソフトウェアやサービスにご興味を持っていただいた方にこそ、このPrism Centralはご利用いただきたいNutanix製品です。

Prism CentralとPrism Proライセンス


Prism Centralは、大きく2つの特徴を備えています。

1.Nutanixの新しいソフトウェアやサービスの基盤
今後Nutanixソフトウェアの多くはPrism Centralに統合されていく方針です。
アプリケーションをプライベートクラウド環境やパブリッククラウド環境に容易にプロビジョニングしたりライフサイクル管理を担う「Calm」、"アプリケーション保護"や"本番と開発環境の分離"といった観点からネットワークやポリシーの管理と設定の可視化を提供する「Flow」、そして簡単にKubernetes クラスタを構築できるようにしてNutanix HCI上でのコンテナ基盤を提供する「Karbon」といったNutanixソフトウェアは、Prism Centralからそれぞれのソフトウェアの項目をクリックすることで進められるようになっています。

2.Prism Elementでは提供されないクラスタ管理機能が充実
Prismには「Starter」「Pro」の2つのライセンスがあることをご存知でしょうか。実はPrism StarterでもPrism Centralを展開し、複数のクラスタを管理ができ、それぞれのクラスタで稼働するVMの状態やアラートを確認したり、さまざまなシステムリソースやVM名などを検索することが可能です。そしてPrism Proでは更に以下のような高度な機能を利用いただけます(Prism Proの全機能ではなく一部抜粋です):
  • 一元的なワンクリックアップグレード
複数のクラスタを登録しているPrism Centralからは、登録されている複数のクラスタのAOSのアップグレードを1つの画面で行うことができます。各クラスタのPrism Elementを1つずつ開き、各々のバージョンアップ作業を実施して...という作業が必要ないため、アップグレードに伴う手間を大幅に削減できます。


  • VMのサイジング適正化
Prism Centralでは、クラスタ内の各種システムリソースの利用状況、分散ストレージの挙動、スナップショット作成といったHCIの特徴などを加味して、時系列で今後のリソース状況を予測する「X-FIT」という機械学習エンジンを搭載しています。このX-FITを利用することで、"リソース割り当ての過多(Overprovisioned)"、"リソース割り当ての過少(Constrained)"、"リソース大量消費により他のVMに影響を与えている(Bully)"、"30日以上もの間PowerONになっていない/ほとんどIOがない(Inactive)"といった仮想マシンの診断を行うことができます。
この診断レポートはPrism Centralのダッシュボードにも表示されており、そこからクリックしていくことで個々のVMの情報を参照することが可能です。





  • キャパシティ ランウェイ
上記のX-FITを利用して、クラスタの各リソース予測をしたものがキャパシティ ランウェイです。
画面では、クラスタがリソースをこのまま利用し続けた場合、「ストレージ」と「CPU」は1年以上(365+ days)利用できますが、メモリに関しては70日程度でリソース上限まで消費してしまう可能性を示唆しています。




タスク自動化を実現するX-Play


先日リリースされたばかりのAOS 5.11と同時に、Prism Centralも5.11がリリースされました。
このリリースでPrism Proに関連する大きなニュースは、新機能の「X-Play」のリリースです。
昨今IFTTTに代表されるような、プログラミングを行う必要のない"タスク自動化"機能に着目した運用支援ツールを多く目にするようになりましたが、X-Playはパフォーマンスの異常やVMの非効率性をX-FITの機能で特定することで、VMのリソースを増やしたり、EmailやSlackで通知したり、電源管理といったオペレーションを「プレイブック」という単位で作成することで、一連のタスクの自動化が行えるようになります。

こちらはPrism Central 5.11上の「プレイブック」の一例です。
メモリ利用率がある一定の閾値を超えてアラートを検知した場合、これまでは管理者へ通知するだけにとどまっていました。5.11以降は管理者へ通知する以外にプレイブックを呼び出して自動的にこのアラートに対処することができるようになっており、この画面左側にある通り「VMのSnapshotを作成」「VMのメモリを増やす(Hot Add)」「アラート通知を解消」「管理者へタスク実施のメール通知」というアクション(オペレーション)が登録されています。



「.NEXT Japan」でお会いしましょう!


9月13日開催の「.NEXT Japan」では、Prism Proのセッションを開催いたします。
このページでは載せきれないかった機能も含め、デモを交えながらご紹介する予定です。是非セッションをご登録・ご参加いただくことで、これまでにはない次世代のシステム運用の手助けとなるヒントが得られると幸いです。

https://www.event-entry.net/nutanix-next/2019/timetable-tokyo/

招待コードは「NTX049」にてお申し込みください。

NTX-05 12:55-13:35
テクニカル
システム運用をもっと楽に!Prism Proを使った高度なCluster管理

ニュータニックス・ジャパン合同会社
シニアシステムズエンジニア
山下 富雄

Nutanix Clusterに標準で搭載されるPrism Elementは、それだけでも従来の仮想化基盤と比較して洗練された機能や操作を提供しています。しかしながらPrism Central + Prism Proを導入すると、「キャパシティ管理」「パフォーマンスのモニタリング」「レポート」「自動化」などといった、高度な機能を簡単に利用することができます。
そんなシステム運用の手助けとなる様々な機能やツールを、余すことなくご紹介します。

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