Nutanix Mine with HYCUのHYCUって何?

  • 8 June 2020
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こんにちは、HYCUの吉田です。

 

以下にNutanix Mineの記事がありますが、その中でNutanix Mine with HYCUに少しだけ触れられている箇所があります。

https://next.nutanix.com/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%A0-70/nutanix-mine-%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E4%BF%9D%E8%AD%B7%E3%82%92hyperconverge-32809

 

でも、HYCUって何?と思われる方もいると思いますので、Nutanix MineにおけるHYCUの役割を紹介させて頂きます。

HYCUは日本の俳句から名前をつけた会社でハイクとかハイキュと読みます。日本が好き、Nutanix愛が止まないというデータ保護ソフトウェアを作っています。そして、セカンダリーストレージのMineにバックアップやアーカイブなどの機能を補完します。

仮想アプライアンスとして提供されていて、Mineの上にのせて動かし、Web管理画面から操作したり、Prismにダッシュボード画面を提供したりします。

 

 

じゃあ、具体的にどのようなものなのか、今回ご紹介したいと思います。

製品の特長は1枚にまとめるとこんな感じです。

 

順を追ってお話します。Mineを導入される方は、まずMineを設置します(すみません、当然ですね)。

その後に、HYCUの仮想アプライアンスを展開します。3min Deploymentとありますが、本当に3分位で展開できます。はじめにPrism画面から、HYCUイメージをアップロードします。1GBちょっと位なので、すぐ終わります。そして、イメージから仮想マシンを作成し、画面に従ってネットワーク設定を入力すると完了です。

 


なぜこんなに早いかというと、CentOSをベースに必要なソフトがパッケージ化されていて、それをそのまま動かすだけだからです。他のソフトやライセンスは一切不要です。バックアップデータを内部に保存することもなく、極めて軽量にできていますし、多くの場合ではVM1台で運用すると思います。

また、個別の設定情報やログなどは2台目の仮想ディスクを作成してそこに書き込むようにしているので、初期導入時に限らず、アップグレードも短時間(5分くらい)でできます。
ちなみに、アップグレードの流れとしては、新しいHYCUイメージをPrismにアップロードし、次にHYCU画面からUpgradeボタンを押すだけです。
 

 

背後では、
1.    既存のHYCUアプライアンスを停止し、名前を変更
2.    イメージから新HYCUアプライアンスを作成
3.    既存のデータディスク(2台目の仮想ディスク)をクローンし、新HYCUアプライアンスに追加
4.    新HYCUアプライアンスが以前と同じ設定のまま起動し、アップグレード完了

古いHYCUアプライアンスも残しているので、万が一何かあっても、いつでも元に戻すことができるのでとても安心です。便利ですね。

話がそれましたが、いずれにして3分で展開(5分でアップグレード)できます。
 

 

次にMineをTarget(バックアップ保存場所)としてiSCSI接続し、Prism画面にHYCUのダッシュボードを表示できるようにHYCUを登録します。
最後にプライマリのNutanixを保護対象として登録すると事前準備は完了です。

 

 

如何です?ちなみに、Mineとの接続方法はiSCSIですが、他のストレージにiSCSI接続するよりパフォーマンスが出るように開発されており、ここでもNutanix愛が感じられます。

 

最後にバックアップとリカバリについてお話させてください。
バックアップは昨今はやりのポリシーベースになっていて、RPO(バックアップの取得頻度)とRTO(戻すのに掛かる時間)、そしてデータ保持期間を設定するようになっています。
面白い特徴がいくつかありますが、主な点は以下の通りになります。
1.    RTOを設定することで、決めた時間内にリカバリができるか予測を立てる
2.    データ保護の3-2-1ルールに従って、データをなくさないようにコピージョブやアーカイブジョブとシームレスに連携
3.    Nutanixスナップショットの保持世代を指定し、迅速復旧に活用
4.    CBT(変更ブロックトラッキング)を使ったVMのバックアップ
5.    CFT(変更ファイルトラッキング)を使ったNutanix Filesのバックアップ
6.    Nutanix ESXiからのStunフリーバックアップ
7.    絶対にエージェントを使わずに(特許取得済み)、仮想マシン内のアプリケーションを自動検索・自動認識し、アプリケーションレベルの静止点を確保したバックアップ
8.    リモート拠点のマシンも、Nutanixのレプリケーション側から楽にバックアップ
9.    オンプレミスもクラウドも場所を問わない、バックアップの保存場所登録
10.ランサムウェアに強いセキュリティ対策

 

 

リカバリも簡単で、仮想マシンを丸ごと復元、ディスク単位、ファイル/フォルダ単位、アプリケーション単位、データベースのポイントインタイム復元、Nutanixスナップショットからの迅速リカバリ(2分でリカバリ)できるようになっています。

 

 

如何でしょう?今回はNutanix Mine with HYCUのHYCU部分に焦点を当てて書かせて頂きました。少しでも製品のご理解にお役に立てれば幸いです。

詳細についてご興味がございましたら、当ブログにてコメントを頂ければと思います。

 


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